テニスコーチ カタルが語るブログ

テニスコーチが日々の出来事から思ったことを色々語るブログです

関東ジュニアを終えて… 改めて感じる今と昔との違い…

 

カタルです。

 

 

7月18日(木)から始まった関東ジュニアも7月25日(木)に全日程が終了し、教え子からは数人の選手が全日本ジュニア出場を決めました!

 

今回は残念ながら負けてしまった選手達も、その後の成長に繋がる課題や目標を再確認する切っ掛けに出来た大会だったと思います!

 

しかし…

今年も引率してつくづく思うのが…

今の時点では、コロナ禍前の関東ジュニアの環境や運営の方が良かった点が多いと感じてしまう事です!

 

 

❏ 開催場所が変わったことで生れたメリットと4つのデメリット…

コロナ禍前までの関東ジュニアは、千葉県の白子にあるアポロコーストテニスクラブ(オムニコート)でU12~U18まで同時進行で行われていました。

 

コート面数が約340面有る事もあって、大会開催に合わせて各県のクラブチームが合宿を張り、大会に出場していない選手同士の練習試合や、出場選手達の応援などで関東の雰囲気を味わいながら、次世代の選手の意識を高める役割も果たしていました!

それと同時に、出場選手が前日などからしっかり練習を行えたり、ウォーミングアップをしっかり行ってから試合に臨めたり、試合後に練習することも出来るため、次の相手の対策や、プレーの確認なども行えたりと、試合会場でもしっかり調整が出来る環境がありました。

そして何より、緊張感のある関東ジュニアの雰囲気の中で個人練習が出来ることで、大会期間中に一気に上達する子もいたりして、選手としても成長出来る場となっていると感じていました!

 

そんな関東ジュニアの今現在は…

U12、U14は清水善造メモリアルテニスコート(群馬:ハードコート)で行われ、U16、U18は有明テニスの森公園(東京:ハードコート)で行われるようになりました。

恐らくこの変更は 伊達 公子( だて きみこ )選手の助言なども影響したのではないかと思います。

 

これによって良くなったと感じるのは…

やはりハードコートで試合が出来るようになった事だと思います!

そもそも全日本ジュニアがハードコートで行われるのに、関東の代表選手をオムニコートで決めると言う事に違和感をずっと感じていたので、ここに関しては大きな改善だと感じます!

そして去年から、全日本ジュニアの開催場所が全年代有明に変わったことで、U18、U16の選手にとってはコート環境になれた状況で大会に臨めるようになりました。

 

 

逆に、前の方が良かったと思う点が4つ!

1つ目が、年代で会場が分かれたことで帯同するコーチの負担が増えた事!

清水善造と有明と言う移動に2時間前後かかる距離での同時開催のため、最低2人のコーチが必要となり、一般スクールなどを行ってるクラブへの負担が増えました…

 

2つ目が、練習コートが無くなった事!

白子では340面有ったコートが、有明23面、清水善造21面の計44面に減ったため、2会場とも前日練習は1人30分、朝の練習は1人15分と時間制限が付き、試合後のコート開放も無いたため、試合会場での練習が出来なくなりました…

 

3つ目が、合宿できる環境が無くなった事!

白子での開催時は、宿泊施設もコートも充実し、下の子にU18の試合を見せると言う先を見据えた観戦なども促せたため、合宿を張る価値が有りましたが、今では年代で会場が分かれ、合宿を張るような施設もコートも無いため、どのクラブも合宿を張ることは無くなりました…

 

4つ目が、とにかく暑いと言う事!

前までの会場だった白子は、海沿いと言う事も有って風が強い日が多かったのですが、熱さと言う面に関しては大分ましだったと思います。

それに比べ、群馬の高崎にある清水善造は気温が高く、会場の周りに木陰も無いため、選手だけではなく観戦している親御さんやコーチにも中々キツイ環境です…

有明には、休憩場所や木陰が有り、気温も清水善造よりはましなのですが、こちらも湿度が高く、中々キツイ環境に感じます…

 

これらに伴って、今大会は2会場共に熱中症でリタイヤする選手が続出してしまい、僕の教え子もその中の1人になってしまいました…

 

にしても、このリタイヤ選手の量は問題です…

来年以降はもう少し対策を考えての運営をお願いしたいものです… ( 日程とオーダーの見直しとヒートルールのしっかりとした適用などはやって欲しい… )

 

大会運営について、前に書いた記事に少し書いているので読みたい方は下からどうぞ⇩

tenniscoachkataru.com

 

 

 

❏ 昔とはレベルが違う暑さ…

少し話しが変わりますが…

何週間か前の『 ワイドのショー 』( 日曜昼のフジテレビ )で…

「 もう暑さのレベルが変わって来てるんだから、夏の甲子園の時期を変えるべきなんじゃないか? 」

と言う話題で討論をしていました!

 

これは、野球に限らずですよね…

 

これは数年前に生徒から聞いた話しなのですが…

初代仮面ライダー(1971年~1973年放送)の敵怪人が、全国の気温を36度にすると言う技を使い、国民が熱中症でバタバタと倒れて行くと言うシーンがあったと言うのです…

きっと初代仮面ライダーが放送されていたころは36度まで気温が上がること自体がほとんどなかったってことなんだと思うんです!

 

夏の季語に「 夕涼み 」と言う言葉が有りますが、よく考えたら最近は、「 夕涼み 」なんて出来ないぐらい夕方も暑いことの方が多いですよね…

 

…もお、昔の夏とは根本的に気温のレベルが違うのです!

 

しかし、夏休みと言う全国的な子供達の休みがある以上、このシーズンには多くの競技が大会を行っているのが現実だと思います!

 

かく言うテニスも、8月後半に全日本ジュニアが有りますし、インターハイや全中なんかも行われます!

 

そんな全国大会以外でも、この時期が一番大会数が多く…

中には「 夏休み中ほとんど試合です! 」なんて教え子もいたりします!

 

つまり、年々熱くなり危険度を増している夏と言う季節ですが、競技としてはここを避けては通れない現実が有るのです!

 

 

❏ まとめ

昔と変わって行く関東ジュニアの状況は、長年引率をしている僕としては、なんだか不完全燃焼に感じてしまいますが、今後はこれが当たり前になって行くのでしょう…

 

そして年々きつくなる暑さ…

選手を教えているコーチとしては、この異常な暑さの中の大会を減らして欲しいと思ったりするのですが、現実的には不可能だとも思っています…

 

今現在の対策としては、暑さに慣れるために午前中から特別レッスンを行うなどの取り組みもしています!

その成果もあってか?この時期の教え子達の戦績が結構良かったりもするんですよね(笑)

 

そんな過酷な夏の日差しにも挑みつつ、更なる目標に突き進んで行こうと考えるカタルでした。

 

 

〜おしまい〜