カタルです。
先日全日程を終えた木下グループジャパンオープン!
優勝したのは20歳の アルトゥール・フィス 選手でした!
対戦相手は同じフランス人の ウゴ • アンペール 選手、ここまでの対戦成績がアンペール選手からの3勝0敗と言う事も有り、アンペール 選手の方が優位かと思っていましたが、Final st までもつれ込んだ試合を制したのは フィス 選手でした!
やはりまだ20歳という伸び盛りの選手なだけに、数ヶ月で実力が様変わりするなんてことも有るんでしょうね!
もしかしたらこの大会期間中にも上達して行ったのかもしれません!
今後が楽しみな選手です!
ちなみに今年のジャパンオープンを観に行ったって方は入らっしゃいますかね?
( もしいましたら是非感想などをコメント欄へ!もちろん観に行ってない方でもコメントOKですよ!(。-`ω-)b)
知り合いの中には毎日通ってたなんて人もいましたが、僕は木曜日の1Rを観に行きました!
今年の出場選手は10位台でもシードになれてない選手がいるぐらいハイレベルなもので、1Rから上位同士の激闘を観ることが出来ました!
と言う事で今回は、試合観戦した時の感想と少しずつ取った動画を乗せて行こうと思います!
あくまでこれは、その時に観た感想なのでその後の結果は考慮せずに読んでみてください (-ω-)/
❏ 西岡 良仁( にしおか よしひと )選手 VS フェリックス・オジェ アリアシム
フェリクス・オジェ アリアシム 選手のデータ(2024/10/2)
・元ジュニア世界ランク 1位
・自己最高世界ランキング 6位
・現世界ランク 21位(2024/10/2)
・2017年にプロ転向( 当時16歳 )
・生年月日 2000年8月8日 24歳
・身長 193cm
・体重 88kg
・右利き
・出身 カナダ モントリオール
西岡 選手のデータは前に書いたのでこちらをどうぞ⇩
tenniscoachkataru.com
毎年ジャパンオープンでは勝ち切れず、メンタル的にも崩れてしまう印象の 西岡 選手…
しかも、今回の1回戦の相手があまり相性の良くない オジェ アリアシム 選手と言う事で中々厳しい戦いになるんじゃないかと勝手に予想していましたが、試合が始まってみると 西岡 選手のプレーが非常に良く、ラリー戦では 西岡 選手の多彩なショットが オジェ アリアシム 選手を翻弄して行く場面が多く見られる非常に見応えのある物でした!
お互いがしっかりキープする場面が多かった激戦は、Final st までもつれ込みます!
先に オジェ アリアシム 選手がマッチポイントを握る場面も有りましたが、それを耐え切り最後のタイブレークを制した 西岡 選手が 7-6(5) 3-6 7-6(5) で勝利をもぎ取りました!!
そんな激戦を少し撮影したのでご覧ください⇩
・ 西岡 良仁 選手 VS フェリックス・オジェ アリアシム 1st タイブレーク
・ 西岡 良仁 選手 VS フェリックス・オジェ アリアシム Final st タイブレーク
勝利が決まってから足が攣って歩けなくなった 西岡 選手でしたがホントに素晴らしいプレーを見せてくれました!
1st の途中で審判のジャッチに対してもめた後や、腕の痛みを訴えながら 2st 目を取られた時にはまたメンタル的に崩れてしまうのでは?と少し頭を過りましたが今回はそんなことも無く、最後まで集中したプレーを続けれたことが勝利へと繋がったと感じた一戦でした!
にしても 西岡 選手のカウンターや切り返しのアイデアは、体格差のある外人選手達のプレーにかなり対応していると感ます!
こういう世界で戦う経験値が、後世の日本人選手達にも受け継がれて行くと良いですね!
❏ アレックス・ミケルセン 選手 VS ステファノス・チチパス 選手
アレックス・ミケルセン 選手のデータ(2024/10/2)
・自己最高世界ランキング 47位
・現世界ランク 49位(2024/10/2)
・2023年にプロ転向( 当時18歳 )
・生年月日 2004年8月25日 20歳
・身長 193cm
・体重 79kg
・右利き
・出身 アメリカ カリフォルニア州 アリソビエホ
ステファノス・チチパス 選手のデータ(2024/10/2)
・元ジュニア世界ランク 1位
・自己最高世界ランキング 3位
・現世界ランク 12位(2024/10/2)
・ 全仏オープン 準優勝( 2021 ) 全豪オープン 準優勝( 2023 )
・2015年にプロ転向( 当時17歳 )
・生年月日 1998年8月12日 26歳
・身長 193cm
・体重 90kg
・右利き
・出身 ギリシャ アテネ
今回の注目選手の一人 ステファノス・チチパス 選手の試合は外のアリーナコートで行われましたが、まさかの展開となりました!
193㎝同士の戦いは強力なサーブとショットの応酬と言う壮絶なもので、 1st は チチパス 選手の一球一球が強烈で ミケルセン 選手がサービスキープで何とかついて行ったと言った印象のでしたが、2st 以降 チチパス 選手のプレーが急激に崩れ始めミスショットが増えて行きます…
逆に、序盤からアップダウン少なくプレーし続けていた ミケルセン 選手が連続でポイントすることが増えて行き、中盤以降は チチパス 選手を圧倒して行きます!
2st の途中で チチパス 選手が肩の痛みを訴えメディカルタイムアウトを取りましたが、試合の流れはそのまま一方的な物となり、 4-6 6-1 6-2 で ミケルセン 選手の勝利となりました!
そんな2人のプレーを近距離で撮影したのでご覧ください⇩
・ アレックス・ミケルセン 選手 vs ステファノス・チチパス 選手 プレー動画
しかし、後半の ミケルセン 選手のプレーはホント隙が無く強かった!
まだ20歳と言う選手なので、恐らく今後伸びてくる選手なんだと感じました!
❏ ベン・シェルトン 選手 VS ライリー・オペルカ 選手
ベン・シェルトン 選手のデータ(2024/10/2)
・自己最高世界ランキング 14位
・現世界ランク 17位(2024/10/2)
・2022年にプロ転向( 当時19歳 )
・生年月日 2002年10月9日 21歳
・身長 193cm
・体重 88kg
・左利き
・出身 アメリカ ジョージア州 アトランタ
・出身大学 フロリダ大学
ライリー・オペルカ 選手のデータ(2024/10/2)
・元ジュニア世界ランク 4位
・自己最高世界ランキング 17位
・現世界ランク 307位(2024/10/2)
・2015年にプロ転向( 当時17歳 )
・生年月日 1997年8月28日 27歳
・身長 211cm
・体重 102kg
・右利き
・出身 アメリカ ミシガン州 セントジョセフ
前回、強力なサーブを武器に優勝した ベン・シェルトン 選手!
今回の1Rの相手は211㎝と言う驚異の高身長から繰り出される220㎞越えのサーブを持つ ライリー・オペルカ 選手と言う事で壮絶なキープ合戦が予想されました!
序盤は予想通り、お互いがキープしあう形でのゲーム展開でしたが、 シェルトン 選手が途中まで オペルカ 選手のサーブに対応できず、3ゲームで1ポイントも取れてないと言うプレッシャーを掛けられます!
その結果2回のブレイクをものにした オペルカ 選手が 1st を先取します!
2st に入って、シェルトン 選手がコースを張った感じでファーストサーブに食らいつき、リターンを返す確率を増やしていきます。
そのプレッシャーで今度は オペルカ 選手のファーストサーブの確率が落ちたのと、大切な場面でのエラーを引き出せたことで、3回のブレイクに成功した シェルトン 選手が 2st 目を取り返します!
そして勝負の Final st は、お互い引かないキープ合戦となります!
そして迎えた第10ゲームでブレイクに成功した シェルトン 選手が 3-6 6-1 6-4 で勝利しました!
そんな2人のプレーを上から撮影したのでご覧ください⇩
・ ベン・シェルトン 選手 vs ライリー・オペルカ 選手 プレー動画
今回のビックサーバ対決は、お互いがエースを量産する淡泊な場面が多いものでしたが、その中にも見応えある駆け引きを感じました!
なんといっても オペルカ 選手のファーストサーブが、両サイドのワイド手前に220㎞で叩き込まれ、センターは230㎞を超えたりしていたので、1st を見る限りブレイク出来る気がしませんでしたが、 シェルトン 選手が何本エースを取られても最後まで食らいつくレシーブをし続けたことで、 オペルカ 選手へのプレッシャーが増していき、ブレイクチャンスを多く生み出す切っ掛けになっていました!
これはビックサーバーを崩すための考え方として参考になりますね!
そして今回もう一つ注目だったのが、 シェルトン 選手のファーストサーブが190㎞ぐらいが多かったことです!
前回大会ではフラット系で240㎞をマークしたりとガンガンスピードを出していた印象でしたが、今回はファーストからスピンやスライスでコースにコントロールするサーブで組み立てていて、その結果 2st に入ってからはブレイクされておらず、 Final st に関してはファーストの確率が100%と言う聞いたことの無い驚異的な数字をたたき出していました!
ジョコビッチ 選手も同じような戦略で高いキープ率を誇っていますが、今後 シェルトン 選手もその路線を加えて行くのかに注目ですね!
❏ ブランドン・ナカシマ 選手 VS フランシス・ティアフォ 選手
ブランドン・ナカシマ 選手のデータ(2024/10/2)
・自己最高世界ランキング 36位
・現世界ランク 36位(2024/10/2)
・2019年にプロ転向( 当時18歳 )
・生年月日 2001年8月3日 23歳
・身長 185cm
・体重 84kg
・右利き
・出身 アメリカ カルフォルニア州 サンディエゴ
フランシス・ティアフォ 選手のデータ(2024/10/2)
・元ジュニア世界ランク 2位
・自己最高世界ランキング 10位
・現世界ランク 15位(2024/10/2)
・ 全米オープン ベスト4( 2022・2024 )
・2015年にプロ転向( 当時17歳 )
・生年月日 1998年1月20日 26歳
・身長 188cm
・体重 86kg
・右利き
・出身 アメリカ メリーランド州 ハイアッツビル
今回、密かに楽しみにしていたのが、ここ最近調子を上げているように感じる ブランドン・ナカシマ 選手と、集中してる時はホントに強いと感じる フランシス・ティアフォ 選手のアメリカ人対決です!
1st はお互いのファーストサーブの確率が高く、キープキープで試合が進む一進一退の攻防の中、最後の最後にブレイクに成功した ナカシマ 選手が 1st 目を先取します!
2st に入ると ティアフォ 選手の凡ミスが目立つ内容となり、最後までプレーを崩さずしっかりと集中したプレーを続けた ナカシマ 選手が 7-5 6-3 で勝利しました!
そんな2人のプレーを近距離で撮影したのでご覧ください⇩
・ ブランドン・ナカシマ 選手 vs フランシス・ティアフォ 選手 プレー動画
ティアフォ 選手は生で見ると思いのほか柔らかいタッチを感じるショットの捉え方をしていて、パワフルなショットの中にリラックス感のある繊細な感覚が伝わってきました!
この辺は生で観ないとなかなか感じ取れないものなんですよねぇ~!
それに対する ナカシマ 選手は、前よりサーブやフットワークが強化されている感じで、上位の選手とも十分戦える実力がついてきているのを感じました!
ただ残念だったのが、ティアフォ 選手があまり集中しきれていない感じで、特に後半は淡泊なミスを連発し、簡単にポイントを与える場面を多く見ました…
出来る事ならプレーに入り込んで最高のパフォーマンスを発揮している ティアフォ 選手を観たかったですね…
❏ ホルガ・ルーネ 選手 VS アレハンドロ・タビロ 選手
ホルガ・ルーネ 選手のデータ(2024/10/2)
・元ジュニア世界ランク 1位
・自己最高世界ランキング 4位
・現世界ランク 14位(2024/10/2)
・2020年にプロ転向( 当時17歳 )
・生年月日 2003年4月29日 21歳
・身長 188cm
・体重 77kg
・右利き
・出身 デンマーク ゲントフテ
アレハンドロ・タビロ 選手のデータ(2024/10/2)
・自己最高世界ランキング 19位
・現世界ランク 22位(2024/10/2)
・2015年にプロ転向( 当時17歳 )
・生年月日 1997年6月2日 27歳
・身長 188cm
・体重 75kg
・左利き
・出身 カナダ オンタリオ州 トロント
・国籍 チリ
アリーナコート最後の試合となったのが、 ホルガ・ルーネ 選手と アレハンドロ・タビロ 選手の対決です!
第6シードのルーネ 選手は注目の若手選手ですが、今年の全米オープンの1回戦で ナカシマ 選手に負けたり、一週前の杭州オープンでは第1シードとして出場するも1回戦で 内山 靖崇( うちやま やすたか )選手に負けたりと、最近はあまり勝ててない印象だったので、どんな感じのプレーなのか気になっていました!
そんな思いで観ていた試合でしたが、内容は想像していたものとは全く違っていました!
調子を落としていると思っていた ルーネ 選手のプレーは素晴らしいもので、 タビロ 選手を圧倒する形で 1st を先取します!
2st に入ると タビロ 選手が強気なプレーを見せ、壮絶なキープ合戦の末、最後にブレークに成功した タビロ 選手が取り返します!
Final st でもお互いのナイスプレーは続きましたが、 ルーネ 選手のプレーが更に切れを増した感じになり、6-2 5-7 6-4 で ルーネ 選手の勝利となりました!
そんな2人のプレーを近距離で撮影したのでご覧ください⇩
・ ホルガ・ルーネ 選手 vs アレハンドロ・タビロ 選手 プレー動画
実際観たルーネ 選手のプレーは、動きが柔軟で多彩なショットを使い別けるセンスあふれるものでした!
中でも目を見張ったのがフットワークの良さで、ここぞで入って来るカウンターが強力でした!
対する タビロ 選手もしっかり対応した上で押し切る場面も多く、ランキングが大きく離れていない同士の1Rはかなり見応えがある内容でした!
観た限りルーネ 選手が最近負けてる理由は分かりませんでしたが、セットを取られた場面では、少しディフェンシブになり過ぎていると感じる部分も有ったのでその辺が影響してるのかもしれません!
❏ アルトゥール・フィス 選手 VS テイラー・フリッツ 選手
アルトゥール・フィス 選手のデータ(2024/10/2)
・自己最高世界ランキング 20位
・現世界ランク 24位(2024/10/2)
・2021年にプロ転向( 当時17歳 )
・生年月日 2004年6月12日 20歳
・身長 185cm
・体重 83kg
・右利き
・出身 フランス ボンドゥフ
テイラー・フリッツ 選手のデータ(2024/10/2)
・元ジュニア世界ランク 1位
・自己最高世界ランキング 5位
・現世界ランク 7位(2024/10/2)
・ 全豪オープン ベスト8( 2024 ) 全英オープン ベスト8( 2022・2024 ) 全米オープン 準優勝( 2024 )
・2015年にプロ転向( 当時17歳 )
・生年月日 1997年10月28日 26歳
・身長 196cm
・体重 86kg
・右利き
・出身 アメリカ カリフォルニア州 サンディエゴ
デイセッション最後の試合は、全米オープンで準優勝した第1シード テイラー・フリッツ 選手とフランスの新鋭 アルトゥール・フィス 選手との対決でした!
イメージとしては、グランドスラム決勝を経験した フリッツ 選手に フィス 選手がどこまで食らいついていけるのか?と言った感じでしたが、ふたを開けてみると フィス 選手のプレーが非常に良く、お互いの強力なサーブを軸にしたキープ合戦が続く展開になりました!
序盤はやはり フリッツ 選手の方がラリー戦でも押してるように見えていましたが、 フィス 選手が徐々に積極的なプレーを増やしていき、先にブレイクを成功させた フィス 選手がそのまま 1st をものにします!
2st に入ってもお互いのサービスキープが続く展開となり、徐々にラリーも激しくなって行きます!
途中で フリッツ 選手が腰の痛みを訴えメディカルタイムアウトを取りますが、その後も好プレーを続けた フリッツ 選手が先にブレイクに成功し、2st 目を取り返します!
ここまでどちらもブレイク1回と言う中での Final st でしたが、やはり腰の影響なのか フリッツ 選手の動きと集中力が少し落ちたように感じられ、逆に フィス 選手のプレーがどんどん良くなって行き、先にブレイクに成功し勢いに乗った フィス 選手が 6-4 3-6 6-3 で激戦をものにしました!
そんな2人のプレーを上から撮影したのでご覧ください⇩
・ テイラー・フリッツ 選手 vs アルトゥール・フィス 選手 プレー動画
フィス 選手のプレーはウィンブルドンで アレックス・デミノー 選手との試合で観ていましたが、その時は デミノー 選手が圧倒する内容だったので、強い印象は残っていませんでしたが、今回のプレーはホントに素晴らしいものでした!
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しかもまだ20歳…
今後の活躍が楽しみな選手ですね!
❏ 錦織 圭( にしこり けい )選手 VS マリン・チリッチ 選手
・自己最高世界ランキング 4位( 日本人歴代1位 )
・現世界ランク 200位(2024/10/2)
・ 全豪オープン ベスト8( 2012・2015・2016・2019 ) 全仏オープン ベスト8( 2015・2017・2019 ) 全英オープン ベスト8( 2018・2019 ) 全米オープン 準優勝( 2014 )
・ATPツアー 優勝12回( 日本人歴代1位 )
・2013年リオデジャネイロオリンピック 銅メダリスト
・過去契約スポンサー
「 日清食品 」と2008年に所属契約(現解消)、「 ユニクロ 」と2022年に所属契約、「 ウィルソン 」「 ナイキ 」「 タグ・ホイヤー 」とギア契約、「 ジャガーランド・ローバー・ジャパン 」「 ジャックス 」「 NTT 」「 アサヒビール 」「 エアウィーヴ 」「 ウィダーinゼリー 」と広告契約、「 日本航空 」「 デルタ空港 」とオフィシャルエアライン契約、「 久光製薬 」「 プロテクター&ギャンブル 」「 WOWOW 」とキャラクター契約、「 リクシル 」とロゴ契約、「 IMG 」と施設使用契約など…
・2007年にプロ転向( 当時17歳 )
・生年月日 1989年12月29日 34歳
・身長 178cm
・体重 73kg
・右利き
・出身 島根県 松江市
・出身高校 青森山田高校
・ジュニア時代の所属スクール グリーンテニススクール 14歳でアメリカのIMGアカデミーに留学
マリン・チリッチ 選手のデータ(2024/10/2)
・元ジュニア世界ランク 2位
・自己最高世界ランキング 3位
・現世界ランク 212位(2024/10/2)
・ 全豪オープン 準優勝( 2018 )ベスト4( 2010 ) 全仏オープン ベスト4( 2022 )ベスト8( 2010 )全英オープン 準優勝( 2017 )ベスト8( 2014・2015・2016 ) 全米オープン 優勝( 2014 )ベスト4( 2015 )ベスト8( 2009・2012 )
・2005年にプロ転向( 当時17歳 )
・生年月日 1988年9月28日 36歳
・身長 198cm
・体重 89kg
・右利き
・出身 ボスニア・ヘルツェゴビナ メジュゴリエ
・国籍 クロアチア
ナイトセッション1戦目は、なんといっても今日の目玉!
錦織 圭 選手と マリン・チリッチ 選手の対決です!
10年前、全米オープン決勝で戦っていたこの2人が、ここ日本で対決すること自体にちょっとグッとくるものが有ります…
同じようにケガから復帰してきている2人ですが、錦織 選手はここ最近徐々にプレーの質が戻って来てると感じる場面が増えましたが、それを持続したりするフィジカル面での課題が感じられます…
対する チリッチ 選手は前の週の ATP250 杭州オープンで優勝していると言う事なので不利な試合展開になることが予想されました…
しかし試合が始まってみると、持ち前のビックサーブでキープする チリッチ 選手に対し、 錦織 選手は巧みなサーブの配球とラリーの展開でしっかりキープしながら付いて行き、先にブレイクチャンスをものにした 錦織 選手が 1st を先取します!
2st に入ると チリッチ 選手のギアが上がってきた感じで、配球で崩していたサービスゲームを先にブレイクされます!
その後ブレイクバックして食らいつきましたが、再度ブレイクされる形となり チリッチ 選手が 2st を取り返します!
Final st に入り、やはり 錦織 選手の体力が持つのかどうかと、調子を上げてきている チリッチ 選手のプレーに対応できるかどうかが気になるところでしたが、苦しみながらも1st と同様にキープし続けたことで先にブレイクに成功した 錦織 選手が 6-4 3-6 6-3 で熱戦を制しました!
そんな2人のプレーを上から撮影したのでご覧ください⇩
・ 錦織 圭 選手 vs マリン・チリッチ 選手 プレー動画
いやぁ~大盛り上がりの試合でした!
観客もチケット完売で超満員だったのも有りとにかく応援が凄かった!
そんなファンからの応援と、相手がライバルと言う事が 錦織 選手本来のプレーを引き出した感じが有り、見ごたえのあるすごく良い試合内容でした!
この経験が錦織選手の感覚や試合的な体力を引き上げる切っ掛けになれば、まだまだ上に行けるチャンスがあるんじゃないかと期待をしてしまいますね!
❏ ジョーダン・トンプソン 選手 VS キャスパー・ルード 選手
ジョーダン・トンプソン 選手のデータ(2024/10/2)
・元ジュニア世界ランク 18位
・自己最高世界ランキング 29位
・現世界ランク 29位(2024/10/2)
・2013年にプロ転向( 当時19歳 )
・生年月日 1994年4月20日 30歳
・身長 183cm
・体重 73kg
・右利き
・出身 オーストラリア シドニー
キャスパー・ルード 選手のデータ(2024/10/2)
・元ジュニア世界ランク 1位
・自己最高世界ランキング 2位
・現世界ランク 9位(2024/10/2)
・ 全仏オープン 準優勝( 2022・2023 )ベスト4( 2024 ) 全米オープン 準優勝( 2022 )
・2015年にプロ転向( 当時16歳 )
・生年月日 1998年12月22日 25歳
・身長 183cm
・体重 77kg
・右利き
・出身 ノルウェー オスロ
この日最後の試合は、錦織 選手とよく練習していると言う ジョーダン・トンプソン 選手と第3シードの キャスパー・ルード 選手の対決です!
ルード 選手は、去年、一昨年と連続で出場するも一昨年は1R、去年は2Rで敗退とジャパンオープンでは中々勝ち上がれていないので、今年はどうなるのかと注目していました!
試合が始まり感じたのは、今年の ルード 選手は一味違いそうと言う事でした!
動きにキレが有り、ショットの制度も高いレベルを維持していて終始ラリーで主導権を握っているのは ルード 選手と言う感じでした!
しかし トンプソン 選手もサーブの配球とそこからの展開が上手く、ネットプレーなどを織り交ぜながらキープしてついて行きます!
そんな中、途中雨が降り始めたことで試合が中断し、再開した後からなんとなく トンプソン 選手のプレーが攻撃的になりラリーでの主導権が少しきっこうするようになって行きます。
そのままお互いのキープが続きタイブレークとなった 1st を最終的に制したのは、我慢し続けた トンプソン 選手でした!
2st に入り、ルード選手がより攻撃的なプレーでポイントを取りに行く感じでいきなりブレイクチャンスを掴みますが、そこを トンプソン 選手がキープしたことで、そこまでの流れが一転します!
攻めようとする ルード 選手のプレーに トンプソン 選手のディフェンス力が勝る感じのポイントが増え、ラリー戦でも トンプソン 選手が主導権を握る場面が増えて行きます!
その流れは最後まで変わらず、7-6(5) 6-1 のストレートで トンプソン選手が勝利しました!
そんな2人のプレーを上から撮影したのでご覧ください⇩
・ ジョーダン・トンプソン 選手 vs キャスパー・ルード 選手 プレー動画
近距離でも撮影したのでご覧ください⇩
・ ジョーダン・トンプソン 選手 vs キャスパー・ルード 選手 プレー動画
今年も ルード 選手は勝てませんでした…
序盤は非常にいいプレーをしていたので手を抜いたとかは無いと思いますが、後半のプレーは戦意喪失にも似た雰囲気を醸し出していました…
逆に トンプソン 選手は不利にも思える状況に上手く対応し、後半の強気のプレーは素晴らしかったと思います!
特にブレないフットワークから生み出されるカウンターはとても参考になると感じました!
❏ まとめ
今回のジャパンオープン観戦は、試合のほとんどが Final st と言うかなり激熱な試合内容が観れて最高でした!
そんな各選手のプレーを観て感じたのが、昔よりトップ選手と50位以上にいる選手達との実力差が縮まって来ているのでは?と言う事です!
今やチャレンジャーレベルでも200㎞のサーブが飛び交っていて、お互いのサーブを崩すのが難しくなっていますし、みんなオールラウンドにプレーをします!
そんな中で50位まで上がってきた選手達は当たり前のように強力なサーブやテクニックを持っており、トップ選手でも少しでもプレーの質を落とせば負けてしまう可能性が大いにある状況と言えます!
現に今大会ではほとんどのシード選手が1Rか2Rで姿を消し、決勝まで勝ち抜いたのは共にノーシードの選手でした!
そんな入れ替わりの激しいハイレベルな世界に多くの日本人選手の名前が連なる日が来て欲しい!
そんな思いを胸に、そのレベルに教え子を到達させる方法を模索するカタルでした。
~おしまい~