テニスコーチ カタルが語るブログ

テニスコーチが日々の出来事から思ったことを色々語るブログです

「 ものが違う! 」 東レ で優勝した 鄭 欽文( ジェン チンウェン )選手 を生で観て感じたその強さ!!

 

カタルです。

 

2024/10/27( 日 )に全日程を終了した WTA500 東レ・パンパシフィックオープン!

 

今大会は残念ながら多くの出場予定選手が欠場してしまい、レベルが全体的に落ちてしまった印象でしたが、その分多くの日本人選手が予選から本戦に勝ち上がっていたので、その選手達のプレーが世界ランク上位の選手達相手にとどこまで通用するのか?にも注目しつつ、そんな選手達を直接観戦するために有明コロシアムに足を運びました!

 

と…

ここまでの内容だと、そんな日本人選手達について詳しく書いて行きそうな雰囲気を醸し出していると思いますが…

今回はちょっと違います(笑)

 

一応、今大会で日本人最高成績だった 石井 さやか( いしい さやか ) 選手についての記事を前に書いたので、そっちが気になる人は下からどうぞ⇩

 

 石井 さやか( いしい さやか ) 選手についての記事はこちら⇩

tenniscoachkataru.com

 

 

 

 

❏ 世界ランク7位 鄭 欽文( ジェン チンウェン )選手

僕は、去年の 東レ も観戦していて、イガ・シフィオンテク 選手や ジェシカ・ペグラ 選手などのプレーも観ているのですが、その時でもそこまで感じていなかった衝撃を今回の出場選手の中の1人に感じました!

 

それが今大会の第1シードにして、そのまま優勝を勝ち取った!

中国の 鄭 欽文( ジェン チンウェン )選手 です!

 

鄭 欽文( ジェン チンウェン )選手のデータ(2024/10/28)

 

・自己最高世界ランキング 7位

・現世界ランク 7位(2024/10/28)

 

・全豪オープン準優勝( 2024 ) パリオリンピック金メダリスト( 2024 )

 

・「 Wilson」契約選手

・2021年にプロ転向( 当時18歳 )

・生年月日 2002年10月8日 22歳

・身長 178cm

・右利き

・出身 中華人民共和国 湖北省十堰市

 

 

※ 漢字だと読めない人が多いため、ここからは 鄭 選手の表記を ジェン 選手とします。

 

ジェン 選手のプレーについては、全豪オープンの決勝で アリナ・サバレンカ 選手と対戦していたのを観ていましたが、その時は サバレンカ 選手の圧倒的なプレーが目立っていたため、正直言うとどのようなプレーだったかあまり記憶に残っておらず、観戦当日の時点では、あまり観戦のメインとは考えていませんでした…

 

そんな ジェン 選手の 2R の対戦相手が 内島 萌夏( うちじま もゆか )選手と言う事で…

 

前に 内島 選手を紹介した記事はこちら⇩

tenniscoachkataru.com

 

どちらかと言うと、内島 選手が上位シードの選手とどのような戦いをするのか?の方に興味があったっというのが正直なところでした…

 

 

❏ 「 ものが違う! 」 そう感じさせる躍動感あるプレー!

そんな 内島 選手中心で観始めた試合でしたが…

実際プレーが始まって感じた ジェン 選手の印象は…

 

「 ここまで観てきた選手とはものが違う!! 」

 

というものでした!

 

まず衝撃だったのがフットワーク!

178㎝と言う高身長とは思えない素早いステップワーク!

何よりボールに入りに行くスピードが段違いに早い!

こんなボールの入り方が出来る女子選手を始めて見たかもしれません!

 

その中でも前にしっかり入れた時のショットがかなり強力で、一撃で相手を追い込める攻撃力が有ります!

更に、左右に振られた時のカウンターにも相手からポイントを奪える鋭さが有り、何よりコースがエグイ!

 

プレーは基本フラット系のショットを主体にどんどん攻撃して行くスタイルですが、状況に応じて上手くスピン系を織り交ぜる柔軟さも持っていて、高い対応力を感じさせます!

その上、ネットプレーでもポイントを取り切れるテクニックも持っていて、積極的にネットに詰めて行くプレーを見せていました!

 

そして恐らく、どんどんペースを上げて行くプレーにも挑戦している感じで、タイミングが合って来ると手が付けられない躍動感あるプレーが展開されていました!

 

唯一サーブがたまに精度が落ちる瞬間帯が有り、そのままブレイクされることも有りましたが、基本的には180㎞前後のファーストサーブをコンスタントに打ち分けるので、確率が高い時のキープ率ははかなり高いものでした!

 

 

❏ スコア以上に感じる力の差…

今回観戦した 内島 選手との試合では、1st が 7-5 と競ったスコアとなり、 内島 選手がよく食らいついたとも言えますが、実際は ジェン 選手がリターンから積極的にペースを上げて打ち込みに行ったボールのミスが多かたのがキープ出来ていた要因とも言える内容で、ジェン選手がペースを上げる練習していたようにも感じました…

2st に入ってタイミングが合い始めてからは 内島 選手のファーストすらコースに叩き込まれる苦しい展開になって行き、後半は何をしても通用せずに手も足も出ないと言う圧倒された状態となり、 0-6 と言うスコアでの決着となりました…

 

ここからは少し日本人目線で話しをして行きますが…

1st の時点では、 内島 選手がラリーで強気に取り切る場面が有り、先にブレイクにも成功しリードした状態になったので、「 あそこをキープ出来ていれば、1st は取れた可能性もあった! 」と言いたい…

…言いたいのですが…

その後、連続でブレイクされての 5-7 …

2st は一度もキープできずに 0-6 …

序盤のスコアとしては競っていたものの、本格的に集中力が上がってきた時の力の差は歴然だったと思います…

特に 2st の後半は、 内島 選手が何をしたら良いのか分からないと感じながらプレーしていたようにも見えました…

これはかなりショックだったんじゃないかと思います…

 

実際、その後行われた WTA250 江西省( こうせいしょう )オープン では、第3シードとして出場しながら1R で負けてしまっていたので、やはり引きずっているのでは?と心配になりました…

ただダブルスでは決勝まで勝ち上がり見事にツアー初優勝を成し遂げていたので、しっかり切り替えることが出来たんじゃないかと期待しています!

 

上との差も感じつつ、今後更にレベルアップした姿を 内島 選手には見せて欲しいですね!

 

 

❏ まとめ

今回、プレーを生で観て衝撃を受けた 鄭 欽文( ジェン チンウェン )選手について書いて行きました!

 

今現在22歳と言う年齢も考えると、今後過去最強のアジア女子選手になる可能性すら有るとプレーから感じました!

 

まあ…

そもそも 全豪オープン準優勝にしてパリオリンピックの金メダリストを注目していなかったと言うのが、僕の認識が甘かったと言えそうですが…( 苦笑 )

 

しかし、最近中国の選手がほんと強い!

男女共にどんどん新しい強い選手が出てきますよね!

 

それに比べてみ日本人は…

なんて悲観するのではなく、同じアジア人として逆に可能性を感じて行きたい所です!

 

日本人にだってまだまだプレーのスケールを上げて行ける可能性が有るはずです!

より研究し、より高いパフォーマンスを発揮できるような選手に教え子を育てて行きたい!

そんな思いに気持ちを高ぶらせるカタルでした。

 

 

~おしまい~

 

 

 

 

今年の全日本を制した19歳の 石井 さやか( いしい さやか )選手が、WTA 500 東レ・パンパシフィック でベスト8!!

カタルです。

 

「 19歳の 石井 さやか( いしい さやか )選手が、WTA 500 東レ・パンパシフィックで ベスト8!!」

 

いやー!

今週もワクワクする情報が舞い込んできましたねぇ~!

 

先週は18歳の 斎藤 咲良( さいとう さら )選手と20歳の 伊藤 あおい( いとう あおい )選手が WTA 250 ジャパン女子オープンでベスト8とベスト4まで勝ち上がったことで大いに盛り上がっていましたが…

 

斎藤 咲良( さいとう さら )選手の過去の記事はこちらから⇩

tenniscoachkataru.com

 

伊藤 あおい( いとう あおい )選手の過去の記事はこちらから⇩

tenniscoachkataru.com

 

今週は更にグレードが上の WTA 500 東レ・パンパシフィック で19歳の 石井 さやか( いしい さやか )選手がベスト8までしっかり勝ち上がったと言うではないですか!

 

石井 さやか( いしい さやか )選手のデータ(2024/10/26)

 

・元ジュニア世界ランキング 8位

・全豪オープンジュニア ベスト4 ウィンブルドンジュニア ベスト8

 

・2024年全日本選手権 優勝

 

・現世界ランク262位(2024/10/26)

 

・2023年3月20日に「株式会社ユニバレオー」と所属契約、2023年3月28日に「株式会社ディー・エヌ・エー」とスポンサー契約、「 ダンロップ 」契約選手

・2023年3月20日にプロ転向

・出身 東京都渋谷区

・生年月日 2005年8月31日(19歳)

・身長 175㎝

・右利き

・出身校 角川ドワンゴ学園S高等学校

・ジュニア時代の所属スクール 自由が丘インターナショナルTCO ⇨ Team REC ⇨ TEAM YONEZAWA ⇨ 16歳からIMGテニスアカデミー( アメリカ )に留学

・現活動拠点 IMGテニスアカデミー

 

 

残念ながら腹筋のケガで準々決勝は棄権してしまいましたが、予選決勝で元33位で現53位の クララ・タウソン 選手( デンマーク )を破り本戦入りしたと言うのが特に凄いことだと思いました!

 

この タウソン 選手は超エリートジュニアで、13歳でデンマーク選手権( 日本で言う全日本選手権 )を優勝すると言う快挙を打ち立て、15歳で大阪市長杯 スーパージュニアを優勝しています!

ちなみにこの時のプレーを観たことが有るのですが、強力なサーブとストロークの制度がピカイチで、「 15歳にしてこのレベルはヤバすぎだろ 」と愕然としたのを覚えています!

 

 

クララ・タウソン 選手のデータ(2024/10/26)

 

・元世界ジュニアランキング 1位

・2019年 全豪ジュニア 優勝

 

・自己最高世界ランキング 33位

・現世界ランク 53位(2024/10/26)

 

・「 YONEX 」契約選手

・2019年にプロ転向( 当時17歳 )

・生年月日 2002年12月21日 21歳

・身長 182cm

・右利き

・出身 デンマーク コッペンハーゲン

 

 

実際にラッキールーザーで本戦に上がった タウソン 選手と、今大会準優勝の ソフィア・ケニン 選手との2Rを観ましたが、普通に強い!!

サーブはコンスタントに180㎞を超え!

ストロークもフォアバック共に一撃でエースを取ることが出来る威力!!

更に打ち合いでも簡単にミスをしないテクニックも有る!

 

石井 選手…

こんな選手に勝ったって普通に凄くないですか!?

 

ただ唯一の付け入るスキを感じたのが、土壇場に時折見せる弱気なメンタリティー…

実際 ケニン 選手との試合は タウソン 選手からのマッチポイントも有り、 勝敗が逆でももおかしくないと思える内容だったのですが、大事なところでダブルホルトしたり弱気な感じのミスが連続したりと、なんだか勝ち切れない感じのまま… 

最後はダブルホルトで負けてしまったあたりが、石井 選手が今回勝利を掴むことが出来た要因の一つになってそうな気もしました!

 

そんなチャンスをしっかりものにし、ベスト8まで勝ち上がった石井 選手!

外人選手にも負けない強力なサーブとストロークは圧巻です!

今後、更にパワーアップした姿で飛躍して行くのを観たいですね!!

 

 

❏ 父親から受け継がれたプロ意識!

石井 選手で有名なのが、お父さんが 石井  琢朗( いしい たくろう )選手( 元プロ野球選手で、現DeNAのコーチ )だと言う事ですが、元プロのお父さんだからこそのこんな逸話を聞いたことが有ります。

 

石井 選手がU12の全日本ジュニアで準優勝した後だったと思うのですが、お父さんが周りの人にこんなことを言っていたと聞きました…

 

「 このままではプロとして通用しないと思う! 」

「 意識も取り組み方も、もっと変えて行かないといけない! 」

 

一般的な親御さんの多くは、全日本ジュニアで準優勝と言う成績に満足し、中には有頂天になって調子に乗ってしまう人なんかもいたりするものなのですが、元プロでその世界の厳しさを知っているお父さんだからこそ、すぐに先のことを考え、プロとして必要なことを娘に伝えて行ったのではないかと思うのです!

 

よく一般的な考えとして有りがちなのが、「 良い結果が出せたらプロになることを考える 」と言うものだと思いますが、恐らく 石井 親子の中にはプロになることは確定要素で、そのプロの世界で成功するにはどうなるべきなのかと言う視点で物事を考え、そのための行動を意識し続けて来たのではないかと思うのです!

早くから芽生えたプロ意識!

これこそが 石井 選手をここまで成長させ続けた大きな要因だと僕は思います!

 

 

❏ ライバル達の躍進が生み出す相乗効果!

 WTA 250 ジャパン女子オープンで勝ち上がった 伊藤 選手 と 斎藤 選手は、石井 選手にとってはジュニア時代から切磋琢磨したライバルと言える存在だと思います!

 

一つ上の年代の 伊藤 選手とは、全国中学生と U15 全国選抜の決勝で戦っており、全中では 伊藤 選手が勝利し、U15選抜では 石井 選手が勝利すると言う壮絶なライバル関係でした!

 

1つ下の 斎藤 選手とはジュニア ITF でよく当たっていて、2022年の世界スーパージュニアの決勝では 斎藤 選手が勝利しています!

 

そんなライバルと、お互いがプロとなってからの対決となったのが今年の全日本選手権!!

結果は、準決勝で 伊藤 選手をストレートで下し、決勝では 斎藤 選手にファイナルセットの末に勝利した 石井 選手に軍配が上がりました!

が…

その次の週に行われた WTA 250 ジャパン女子オープンで、石井 選手が予選1Rで敗退してしまったのに対し、 斎藤 選手と 伊藤 選手が本戦を勝ち上がり好成績を収めたと言う事実は、石井 選手にとってかなり悔しい出来事だったのではないかと思います!

 

この悔しさと「 2人が行けるなら自分も行けるはず!! 」と言う思いが有ったからこそ、53位の選手に食らいつき勝利すると言う大金星を上げれたのでは無いかと思うのです!

 

 

❏ まとめ

今回、次世代を担う若手女子選手が活躍したと言うのが、今後の盛り上がりを期待させる大きな出来事だったと感じます!

 

…しかし…

この出来事に目を向けているのが一部のテニス関係者だけと言う現実…

 

「 テニス協会さん!もっと日本中が注目するようなアピールは出来ないものですか? 」

 

 

……

国内から生まれて来ている数々のチャンス…

それをそのまま傍観せずに、積極的な行動をして欲しいと心から願うカタルでした。

 

 

~おしまい~

 

 

 

伸びしろを感じる大成長! WTAツアー初出場の 伊藤 あおい( いとう あおい )選手がジャパン女子オープンでベスト4!!

 

カタルです。

 

今日全日程を終了した WTA250 ジャパン女子オープン!

今回は日本人若手選手2人の活躍も有ってかなり盛り上がりましたね!

 

本戦から出場した18歳の 斎藤 咲良( さいとう さら )選手がベスト8!

 

斎藤 咲良( さいとう さら )選手についてはこちらから⇩

tenniscoachkataru.com

 

そして!

予選から見事に勝ち上がり、本戦1Rで元全豪チャンピオンである ソフィア・ケニン 選手を打ち破るなどの快進撃を見せたのが20歳の 伊藤 あおい( いとう あおい )選手!

 

今日、惜しくも敗れてはしまいましたが…

 

WTAツアー初出場にしてベスト4と言う好成績を収めました!!!

 

伊藤 あおい(いとう あおい  )選手のデータ

 

・現世界ランク188位(2024/10/20)

 

・「SBC メヂュカルグループ」と所属契約、「 ダンロップ 」契約選手

・2022年4月にプロ転向

・出身 愛知県名古屋市

・生年月日 2004年5月21日(20歳)

・身長 167㎝

・右利き

・出身校 サリュートテニス専門学院 代々木高等学校

・ジュニア時代の所属スクール チェリーTC

 

 

伊藤 選手はジュニア時代、全国中学生テニス選手権での優勝で頭角を現し、U15全国選抜中牟田杯では準優勝、インターハイでも準優勝と後半伸びてきた選手の一人と言う印象です!

 

実はジュニア時代に僕の教え子との対戦も有り、その時の印象はとにかく対応力が凄くてゲーム性が高いと言うものでした!

その試合の序盤は、どちらかと言うと教え子の方が押していた試合内容だったのですが、後半になるにつれカウンターやサーブのキレが増していき、最後は完全に流れが逆転した感じの試合でした…

その当時はそれほどスライスを多用したりはしていませんでしたが、今のプレーの片鱗を見せていたとは思います。

 

そんな持ち前の対応力とゲーム性から生まれた今のプレースタイルで、去年はSBCドリームテニスのファイナルで優勝し1000万円をゲットするなど、国内ですでに猛威を振るっていましたが、まだまだこのプレーには伸びしろが有るように感じます!

 

SBCドリームテニスの詳しい内容はこちらから⇩

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現に今回のジャパンオープンでの海外選手に対するプレーは、一週前に行われていた全日本選手権の時よりも更にレベルアップしたように感じさせる内容でした!

 

この短期間でのレベルアップの要因は、強力なショットを持つ海外選手に対しての対応と、国内だからこその応援の力に後押しされた部分が有ると思います!

「 無理なボールは追わない 」と断言していたフットワークも、今回は間違いなく最後まで追っていましたしね(笑)

 

こんな姿を目の当たりにすると…

今後さらに進化して、世界で戦う選手へと躍進して行く事を期待しちゃいますね!

 

 

❏ 伊藤 選手の快挙が生む国内での相乗効果!

今回、主に国内で活動していた伊藤 選手が WTA250で勝ち上がったと言う事実は、他の日本人女子選手に大きな可能性を感じさせるものになったかもしれません!

 

今後もしかしたら…

自分たちもと奮起した国内選手達が、海外の強豪選手を倒しまくるなんて未来も有るかもしれませんよね!

 

そして何より…

奮起する 伊藤 選手のプレーを観に会場に足を運んだお客さんが多くいたと言う事が、

日本テニス界にとってとても大きな出来事だったのではないでしょうか!?

 

もしこの出来事を上手く広げることが出来たとすれば…

今まで言ってきた国内テニスを盛り上げるチャンスの時が今まさに来たのかもしれません!!

 

前に書いた記事はこちらから⇩

tenniscoachkataru.com

 

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……

しかし…

この盛り上がりをどこも放送していないと言う悲しい事実…

 

「 テニス協会さん!これ何とかできませんでしたか? 」

 

 

……

国内テニスからも世界へ!!

そんな環境が国内で整うことを心待ちにしているカタルでした。

 

 

~おしまい~

 

 

 

バレーボール【 SVリーグ 】開幕!! テニス協会はいつ動く?? 日本テニス界の現状… 

 

カタルです。

 

バレーボールの SV リーグが10月11日に開幕!!

 

最近メディアでも取り上げられ、人気選手がPRしたりと盛り上がって行きそうな雰囲気が醸し出されていますよね!

 

高橋藍と西田有志が直接対決! バレーボールSVリーグ開幕戦をフジテレビ地上波生中継

 

news.yahoo.co.jp

 

日本代表の人気選手同士のチームが対決!

これは観に行きたいと言う人が間違いなく増えそうです!

それによって、日本代表以外の選手にも人気が出る選手が現れそうですね!

 

 

 

 

❏ 世界的人気が生む絶好のチャンス! テニスにもそんなチャンスはあったのに…

海外でバレーボール漫画のハイキューが超人気と言う事も有って、日本代表のバレーが全世界でも注目され選手の人気もうなぎのぼり、実力的にも世界ランク4位まで上がり、オリンピックではバレーボールが最高視聴率をたたき出したと言うこのタイミングでの新リーグの開幕!

これは正にベストタイミングとしか言いようがありません!

 

これと似たチャンスはテニス界にも何度かありました!

テニスの王子様ブームの時のテニス人口は相当なものでしたし、 錦織 圭( にしこりけい )選手や 大阪 なおみ( おおさか なおみ )選手の活躍が、テニス観戦に行く人を大きく増やしました!

 

…しかしここで明らかに違うのが、日本バレーボール協会はこれまでもバレーボールを観戦する人を増やす努力や取り組みを地道に行ってきたと言う事です。

それに比べ、日本テニス協会はテニス観戦をする人を増やそうとする努力や取り組みを一切してきておらず、テニスの王子様ブームや 錦織 選手と大阪 選手に向いた観戦熱が、国内の選手に向けられることは全くありませんでした!

 

つまり、チャンスが来るまで地道に努力しながら待ち続けた日本バレーボール協会が、人気が最高潮に達したこのタイミングを逃さず行動できたのに比べ…

全く準備をしてこなかった日本テニス協会が、不意に訪れた大きなチャンスを何もできづにただ見送ることしかできなかったと言うのが実際に起こった出来事だと思うのです!

そもそも日本テニス協会には、国内テニスを盛り上げようとする考え自体が無いように感じるので、これをチャンスにすると言う考えに至った人もいなかったのかもしれませんが…

 

 

❏ 外部からのアイデアを取り入れて! テニス協会も学ぶべきもの…

今回大きな行動に出た日本バレーボール協会は、このチャンスを成功させるべく バスケットプロリーグ Bリーグのチェアマンをしていた 大河 正明( たいが まさあき )氏を SVリーグのチェアマンに就任しました!

 

 10月に開幕するバレーボールSVリーグの大河正明チェアマンが17日、オンラインで記者会見し「2030年には世界最高のリーグを達成したい」と所信を表明した。

 1日に就任した大河氏はバスケットボール男子Bリーグのチェアマンとしても手腕を振るった。びわこ成蹊スポーツ大の学長を務めていたが6月30日に退任し、SVリーグの運営に専念する。

 「世界最高峰のリーグとはヒト、モノ、カネが集まること。サッカーの(イングランド・)プレミアリーグ、(米プロ)バスケットボールのNBAのような一番ハイレベルな人気のあるリーグにしたい」と意気込んだ

 

news.yahoo.co.jp

 

そんな Bリーグも サッカーの Jリーグ初代チェアマンだった、川淵 三郎( かわぶち さぶろう )氏にアドバイザーを依頼しています。( ちなみに大河 氏は元々は、Jリーグの理事を務めています。 )

このように、バスケットもバレーボールも身内の考えだけに固執させず、外部からのアイデアやアドバイスを柔軟に取り入れながら、試合観戦をビジネスとしても成功させるために取り組んできたことが今に繋がっていると思うのです!

 

この考えが日本テニス協会にも生まれれば、今は観客が入らないテニス観戦にも、大きな収益を生めるようになる可能性がまだまだあると思うのです…

が…

今の所そういった観点で行動している役員はいないように感じます…

むしろ、テニス協会以外がテニス界を盛り上げようと活動する中、それを邪魔しようとする動きすら見せるぐらい閉鎖的です…

なんと言いますか、他を受け入れようとしないプライドの高さと言いますか…

周りがどんどん変わってきていると言うのにそれには目を向けず、内側の力関係にばかり目を向けているように感じてしまいます…

 

 

❏ 選手からの悲痛な声! まず変えるべきなのは国内テニスの現状では? 

つい先日、shimamotoのジュニアテニス日記さんがブログで紹介していた、YouTubeで今年の全日本選手権 予選に出場していた 小暮 友貴(こぐれ ともたか )選手の日本テニス界に対する訴え!

今の国内テニスの現状を物語っていて心にしみました…

 

詳しい内容はこちらから⇩

kodomonotennis.hatenablog.com

 

この小暮 選手の訴えは、僕も同意見で日本テニス界の今後にも拘わって来ると思っています!

 

全日本選手権にすら観客がほとんど集まらないと言う事実…

全日本選手権に出場している選手達も赤字覚悟で試合出場していると言う事実…

他の大会には観客を呼ぶと言う事すらしておらず、ぱっと見は草トーと変わらないと言う事実…

そもそもテニス選手としてだけで食べて行く事が難しく、将来有望と思える選手でも活動を辞めてしまうことが多いと言う事実…

 

こんな現状を放置したままで、日本テニス界の発展なんかあり得ないと思いませんか?

 

僕も前に、日本テニス協会に向けてこんな記事を書きました!

 

前に書いた記事はこちら⇩

tenniscoachkataru.com

 

tenniscoachkataru.com

 

tenniscoachkataru.com

 

記事の中でいろいろと書いていますが、とにかく国内で活躍するプロ選手達の価値を高める活動をテニス協会にはして欲しいのです!

 

もし仮に、日本ランク100位以内に入れば普通に働くより年収が高くなるような環境が整っていたとすれば…

もし仮に、全日本選手権が年収1,000万を軽く超えるような選手の集まりだったとすれば…

国内だけでも十分夢のある職業として認知されて行くものになると思うのです!

 

 

❏ 海外との比較を辞めるべき! 国内だからこそのストーリーを… 

国内には、あまり世間に知られていないプロ選手が多くいます!

そんな選手達の活動を支えるのがスポンサーによる資金援助ですが、マスメディアに露出することがないテニス選手に多くのスポンサーがつくことはほとんどなく、多くの選手が活動資金や練習環境に苦しんでいます…

中には資金の掛かる海外遠征は諦め、国内だけで活動しているなんて選手もいたりして、国内プロの価値の低さを感じてしまいます…

 

そんな国内選手に対してよく聞かれるのが、「 世界では通用しないんでしょ! 」「 海外に比べてレベルが低すぎでしょ! 」などと言う心無い言葉です!

 

この考え方の背景には、テニス協会自体もそう考え行動している節があり、海外進出が主軸で国内はおまけのような扱いをしているのも大きく影響していると思います!

 

ただ冷静に考えてみて下さい…

ゴルフ、野球、サッカーなんかは、国内での観戦でそういう観方をしてないですよね!

バスケットボールは少し前までテニスと同じようにNBAなんかと比べられる感じでさげすまれていた感じが有りましたが、Bリーグの開幕と共に、そう言った見方をされなくなってきていると思います!

バレーボールだって、国内のレベルは昔は海外に遠く及ばないものでしたが、今ではかなり世界に近づけているのは、世界バレーを日本で開催したりTVで代表選手を大きく取り上げたりと、地道に人気を高めて来た効果ではないでしょうか!

各スポーツがこれだけ飛躍してる中、テニスだけ無理なんてことは絶対ありませんよね!

 

そこで一つの提案として、全日本選手権などの国内試合を国内だからこそ分かる出場選手の背景なんかを知りながらストーリー性を加えて観て行くと言うのはどうでしょうか?

そしてこれから海外に進出して行くであろうトップ選手の育成と支えの場と考え、日本中が応援できる環境を作って行くのはどうでしょうか?

 

ちなみに昨日( 2024/10/10 )行われた全日本選手権女子の準決勝に勝ち上がったメンバーは、期待の若手選手達でした!

第1シードの斎藤 咲良( さいとう さら )選手は18歳で元世界ジュニアランキング2位、現在はプロ転向してWTA最高ランキングは156位!

 

前に紹介した記事はこちら⇩

tenniscoachkataru.com

 

第8シードの 今村 咲( いまむら さき )選手は22歳でWTA最高ランキング364位!

第3シードの 石井 さやか( いしい さやか )選手は19歳で元世界ジュニアランキング5位、WTA最高ランキング266位!

第2シードの 伊藤 あおい( いとう あおい )選手は20歳でWTA最高ランキング191位!

ちなみにどの選手も全国大会の優勝を経験しています!

各年代のチャンピオン同士の対決の中、勝ち上がったのが第1シードの斎藤 選手と第3シードの 石井 選手!

こんな背景と今後GSにも出場する可能性のある若手選手達の応援となればちょっと気持ちが違ってきませんか?

 

男子でも今年のウィンブルドンジュニアでベスト4に入っていた18歳の 本田 尚也(  ほんだ なおや )選手が3Rまで勝ち上がり、元インカレチャンピオンの第1シード 白石 光( しらいし ひかる )選手に敗れるなど、背景を詳しく知れば楽しめそうな組み合わせが盛りだくさんです!

 

前に 本田 選手を紹介した記事はこちら⇩

tenniscoachkataru.com

 

こんな感じで視点を変えたりすることで、観戦者の推しが生まれたり、選手の成長を感じたりと、楽しみ方も広がって行くと思います!

そんな取り組みが国内選手の支えとなり、国内のレベルも引き上げることが出来たとすれば、そこからGS上位に勝ち上がれるようになる選手も現れる可能性が出て来ると思うのです!

 

 

❏ 育成も海外に依存している以上現状は変わらないのでは?

今現在の日本テニス協会の考え方は、世界に通用する一個人の育成に向いています!

そのために唯一の成功例とも言える 錦織 圭( にしこり けい )選手の軌跡をたどる様に、毎年のようにU12、U14の全国上位者に支援を行い、アメリカのテニススクールであるIMGに送り出すことをしています!

ちなみに1人年間1,000万円以上かかります!

これだけ見ると良い取り組みをしているようにも見えますが、毎年のように送り込まれている日本のトップジュニア達の大半が、結果を出せずに国内に返され、国内に残っていた選手より成長していなかったり、そのままテニスを辞めてしまったりしている事にも注目しないと行けないと思うのです!

そして今の所、幼少期からの留学で成功したのは 錦織 選手だけと言う事実…

そして思うのが、強くなった選手を海外に丸投げするシステムのままでは国内の状況は変わらないと言う事!

もしより良いシステムや情報があるのだとすれば、国内でもそれが行えるように学んだり誰でも受けれるように公開し、各クラブが国内でも行えるようにより良く改善して行く試みをするべくでは無いかと思うのです!

 

これも前書いた記事に載せましたが、これまでも国内で育ったジュニア達がGSジュニアで上位に入ったりと日本テニスはジュニアまでは結構強かったりします!

 

前に紹介した記事はこちら⇩

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ただ、その後の成長度合いが他の国の選手より小さく、プロ転向後に大きく飛躍したのが 錦織 選手と大阪 選手しか今の所いないと言うのが現実です…

この現状を、その選手の才能のせいだけにするのはいかがな物かと僕は思うのです!

もしそれがジュニア時代の育成の仕方に大きな問題が有るのだとすれば、これも同じく学んで改善するべきだと思いますし、プロになってからの練習やサポートの仕方に問題があるのであれば、選手育成に成功している国々から学び、国内で共有するべきだと思うのです!

 

近年、世界 TOP50位以内にアメリカ人選手が多くなったと感じますが、その中に大学卒業や在籍中にプロとなった選手が多くいます!

これは、ジュニア時代の結果だけではなく、卒業後に伸びる選手にもチャンスがあると言う事になります!

 

それに比べ日本では…

幼少期からプロを目指して練習していた日本のジュニア選手達の大半が、ある一定の時期から現実的にテニスでは食べて行けないと言う判断をし、高校卒業や大学卒業を機にプレーヤーを辞めると言う選択をしています…

もちろん僕たちコーチは教え子たちに海外で活躍するような選手になって欲しいと思っていますが、ジュニアの成長スピードには個人差があり、早熟な子もいれば晩熟の子もいたりします!

そして、最終的に強くなるのが晩熟な子の可能性も十分あるのです!

しかし、今の国内環境ではそういった選手が海外に挑戦できる可能性は少なく、強くはなったけどテニス選手は辞めると言う選択をすることも多いのです!

これこそが、国内でプロ選手になっても夢があると思える環境になって欲しいと願う理由の一つで、最後まで諦めずに上達し続けられる環境が整うことが、優秀な選手がテニスから離脱するを防ぎ、それが国内テニスのレベルを更に引き上げる結果になると思うのです!

 

 

❏ まとめ

もしかしたら今はテニス界が大きく飛躍する時では無いのかもしれません…

ただ、そのチャンスが来た時に今度はそのチャンスをの逃さないように準備をしておきたいではないですか!

そんな日のために国内テニスの在り方を変え、国内プロ選手が食べて行けるような環境に変えて行って欲し!

っと僕が言ったところで何も変わらないのは分かっているのですが…

この思いが伝わったかのように行動を起こしてくれるテニス協会の人がいることを願わずにはいれないのです!

 

教え子達の未来のために…

日本テニス界がより良い方向に向かって行く事を心から願うカタルでした。

 

 

~おしまい~

 

 

 

 

 

 

木下グループジャパンオープンの観戦が最高だったって話し!

 

カタルです。

 

 

先日全日程を終えた木下グループジャパンオープン!

 

優勝したのは20歳の アルトゥール・フィス 選手でした!

 

対戦相手は同じフランス人の ウゴ • アンペール 選手、ここまでの対戦成績がアンペール選手からの3勝0敗と言う事も有り、アンペール 選手の方が優位かと思っていましたが、Final st までもつれ込んだ試合を制したのは フィス 選手でした!

やはりまだ20歳という伸び盛りの選手なだけに、数ヶ月で実力が様変わりするなんてことも有るんでしょうね!

もしかしたらこの大会期間中にも上達して行ったのかもしれません!

今後が楽しみな選手です!

 

ちなみに今年のジャパンオープンを観に行ったって方は入らっしゃいますかね?

( もしいましたら是非感想などをコメント欄へ!もちろん観に行ってない方でもコメントOKですよ!(。-`ω-)b)

 

知り合いの中には毎日通ってたなんて人もいましたが、僕は木曜日の1Rを観に行きました!

今年の出場選手は10位台でもシードになれてない選手がいるぐらいハイレベルなもので、1Rから上位同士の激闘を観ることが出来ました!

 

と言う事で今回は、試合観戦した時の感想と少しずつ取った動画を乗せて行こうと思います!

あくまでこれは、その時に観た感想なのでその後の結果は考慮せずに読んでみてください  (-ω-)/

 

 

 

 

❏ 西岡 良仁( にしおか よしひと )選手 VS フェリックス・オジェ アリアシム

 

 

フェリクス・オジェ アリアシム 選手のデータ(2024/10/2)

 

・元ジュニア世界ランク 1位

 

・自己最高世界ランキング 6位

・現世界ランク 21位(2024/10/2)

 

・2017年にプロ転向( 当時16歳 )

・生年月日 2000年8月8日 24歳

・身長 193cm

・体重 88kg

・右利き

・出身 カナダ モントリオール

 

西岡 選手のデータは前に書いたのでこちらをどうぞ⇩

 

tenniscoachkataru.com

 

毎年ジャパンオープンでは勝ち切れず、メンタル的にも崩れてしまう印象の 西岡 選手…

 

しかも、今回の1回戦の相手があまり相性の良くない オジェ アリアシム 選手と言う事で中々厳しい戦いになるんじゃないかと勝手に予想していましたが、試合が始まってみると 西岡 選手のプレーが非常に良く、ラリー戦では 西岡 選手の多彩なショットが オジェ アリアシム 選手を翻弄して行く場面が多く見られる非常に見応えのある物でした!

お互いがしっかりキープする場面が多かった激戦は、Final st までもつれ込みます!

先に オジェ アリアシム 選手がマッチポイントを握る場面も有りましたが、それを耐え切り最後のタイブレークを制した 西岡 選手が 7-6(5) 3-6 7-6(5) で勝利をもぎ取りました!!

 

 

そんな激戦を少し撮影したのでご覧ください⇩

 

・ 西岡 良仁 選手 VS フェリックス・オジェ アリアシム 1st タイブレーク

 

・ 西岡 良仁 選手 VS フェリックス・オジェ アリアシム Final st タイブレーク

 

 

勝利が決まってから足が攣って歩けなくなった 西岡 選手でしたがホントに素晴らしいプレーを見せてくれました!

 

1st の途中で審判のジャッチに対してもめた後や、腕の痛みを訴えながら 2st 目を取られた時にはまたメンタル的に崩れてしまうのでは?と少し頭を過りましたが今回はそんなことも無く、最後まで集中したプレーを続けれたことが勝利へと繋がったと感じた一戦でした!

 

にしても 西岡 選手のカウンターや切り返しのアイデアは、体格差のある外人選手達のプレーにかなり対応していると感ます!

 

こういう世界で戦う経験値が、後世の日本人選手達にも受け継がれて行くと良いですね!

 

 

❏ アレックス・ミケルセン 選手 VS ステファノス・チチパス 選手

 

 

アレックス・ミケルセン 選手のデータ(2024/10/2)

 

・自己最高世界ランキング 47位

・現世界ランク 49位(2024/10/2)

 

・2023年にプロ転向( 当時18歳 )

・生年月日 2004年8月25日 20歳

・身長 193cm

・体重 79kg

・右利き

・出身 アメリカ カリフォルニア州 アリソビエホ

 

 

ステファノス・チチパス 選手のデータ(2024/10/2)

 

・元ジュニア世界ランク 1位

 

・自己最高世界ランキング 3位

・現世界ランク 12位(2024/10/2)

 

・ 全仏オープン 準優勝( 2021 ) 全豪オープン 準優勝( 2023 )

 

・2015年にプロ転向( 当時17歳 )

・生年月日 1998年8月12日 26歳

・身長 193cm

・体重 90kg

・右利き

・出身 ギリシャ アテネ

 

今回の注目選手の一人 ステファノス・チチパス 選手の試合は外のアリーナコートで行われましたが、まさかの展開となりました!

 

193㎝同士の戦いは強力なサーブとショットの応酬と言う壮絶なもので、 1st は チチパス 選手の一球一球が強烈で ミケルセン 選手がサービスキープで何とかついて行ったと言った印象のでしたが、2st 以降 チチパス 選手のプレーが急激に崩れ始めミスショットが増えて行きます…

逆に、序盤からアップダウン少なくプレーし続けていた ミケルセン 選手が連続でポイントすることが増えて行き、中盤以降は チチパス 選手を圧倒して行きます!

 

2st の途中で チチパス 選手が肩の痛みを訴えメディカルタイムアウトを取りましたが、試合の流れはそのまま一方的な物となり、 4-6 6-1 6-2 で ミケルセン 選手の勝利となりました!

 

 

そんな2人のプレーを近距離で撮影したのでご覧ください⇩

 

・ アレックス・ミケルセン 選手 vs ステファノス・チチパス 選手 プレー動画

 

 

しかし、後半の ミケルセン 選手のプレーはホント隙が無く強かった!

まだ20歳と言う選手なので、恐らく今後伸びてくる選手なんだと感じました!

 

 

❏ ベン・シェルトン 選手 VS ライリー・オペルカ 選手

 

 

ベン・シェルトン 選手のデータ(2024/10/2)

 

・自己最高世界ランキング 14位

・現世界ランク 17位(2024/10/2)

 

・2022年にプロ転向( 当時19歳 )

・生年月日 2002年10月9日 21歳

・身長 193cm

・体重 88kg

・左利き

・出身 アメリカ ジョージア州 アトランタ

・出身大学 フロリダ大学

 

 

ライリー・オペルカ 選手のデータ(2024/10/2)

 

・元ジュニア世界ランク 4位

 

・自己最高世界ランキング 17位

・現世界ランク 307位(2024/10/2)

 

・2015年にプロ転向( 当時17歳 )

・生年月日 1997年8月28日 27歳

・身長 211cm

・体重 102kg

・右利き

・出身 アメリカ ミシガン州 セントジョセフ

 

前回、強力なサーブを武器に優勝した ベン・シェルトン 選手!

今回の1Rの相手は211㎝と言う驚異の高身長から繰り出される220㎞越えのサーブを持つ ライリー・オペルカ 選手と言う事で壮絶なキープ合戦が予想されました!

 

序盤は予想通り、お互いがキープしあう形でのゲーム展開でしたが、 シェルトン 選手が途中まで オペルカ 選手のサーブに対応できず、3ゲームで1ポイントも取れてないと言うプレッシャーを掛けられます!

その結果2回のブレイクをものにした オペルカ 選手が 1st を先取します!

2st に入って、シェルトン 選手がコースを張った感じでファーストサーブに食らいつき、リターンを返す確率を増やしていきます。

そのプレッシャーで今度は オペルカ 選手のファーストサーブの確率が落ちたのと、大切な場面でのエラーを引き出せたことで、3回のブレイクに成功した シェルトン 選手が 2st 目を取り返します!

そして勝負の Final st は、お互い引かないキープ合戦となります!

そして迎えた第10ゲームでブレイクに成功した シェルトン 選手が 3-6 6-1 6-4 で勝利しました!

 

そんな2人のプレーを上から撮影したのでご覧ください⇩

 

・ ベン・シェルトン 選手 vs ライリー・オペルカ 選手 プレー動画

 

 

今回のビックサーバ対決は、お互いがエースを量産する淡泊な場面が多いものでしたが、その中にも見応えある駆け引きを感じました!

なんといっても オペルカ 選手のファーストサーブが、両サイドのワイド手前に220㎞で叩き込まれ、センターは230㎞を超えたりしていたので、1st を見る限りブレイク出来る気がしませんでしたが、 シェルトン 選手が何本エースを取られても最後まで食らいつくレシーブをし続けたことで、 オペルカ 選手へのプレッシャーが増していき、ブレイクチャンスを多く生み出す切っ掛けになっていました!

これはビックサーバーを崩すための考え方として参考になりますね!

 

そして今回もう一つ注目だったのが、 シェルトン 選手のファーストサーブが190㎞ぐらいが多かったことです!

前回大会ではフラット系で240㎞をマークしたりとガンガンスピードを出していた印象でしたが、今回はファーストからスピンやスライスでコースにコントロールするサーブで組み立てていて、その結果 2st に入ってからはブレイクされておらず、 Final st に関してはファーストの確率が100%と言う聞いたことの無い驚異的な数字をたたき出していました!

ジョコビッチ 選手も同じような戦略で高いキープ率を誇っていますが、今後 シェルトン 選手もその路線を加えて行くのかに注目ですね!

 

 

❏ ブランドン・ナカシマ 選手 VS フランシス・ティアフォ 選手

 

 

ブランドン・ナカシマ 選手のデータ(2024/10/2)

 

・自己最高世界ランキング 36位

・現世界ランク 36位(2024/10/2)

 

・2019年にプロ転向( 当時18歳 )

・生年月日 2001年8月3日 23歳

・身長 185cm

・体重 84kg

・右利き

・出身 アメリカ カルフォルニア州 サンディエゴ

 

 

フランシス・ティアフォ 選手のデータ(2024/10/2)

 

・元ジュニア世界ランク 2位

 

・自己最高世界ランキング 10位

・現世界ランク 15位(2024/10/2)

 

・ 全米オープン ベスト4( 2022・2024 ) 

 

・2015年にプロ転向( 当時17歳 )

・生年月日 1998年1月20日 26歳

・身長 188cm

・体重 86kg

・右利き

・出身 アメリカ メリーランド州 ハイアッツビル

 

今回、密かに楽しみにしていたのが、ここ最近調子を上げているように感じる ブランドン・ナカシマ 選手と、集中してる時はホントに強いと感じる フランシス・ティアフォ 選手のアメリカ人対決です!

 

1st はお互いのファーストサーブの確率が高く、キープキープで試合が進む一進一退の攻防の中、最後の最後にブレイクに成功した ナカシマ 選手が 1st 目を先取します!

2st に入ると ティアフォ 選手の凡ミスが目立つ内容となり、最後までプレーを崩さずしっかりと集中したプレーを続けた ナカシマ 選手が 7-5 6-3 で勝利しました!

 

そんな2人のプレーを近距離で撮影したのでご覧ください⇩

 

・ ブランドン・ナカシマ 選手 vs フランシス・ティアフォ 選手 プレー動画

 

 

ティアフォ 選手は生で見ると思いのほか柔らかいタッチを感じるショットの捉え方をしていて、パワフルなショットの中にリラックス感のある繊細な感覚が伝わってきました!

この辺は生で観ないとなかなか感じ取れないものなんですよねぇ~!

それに対する ナカシマ 選手は、前よりサーブやフットワークが強化されている感じで、上位の選手とも十分戦える実力がついてきているのを感じました!

ただ残念だったのが、ティアフォ 選手があまり集中しきれていない感じで、特に後半は淡泊なミスを連発し、簡単にポイントを与える場面を多く見ました…

出来る事ならプレーに入り込んで最高のパフォーマンスを発揮している ティアフォ 選手を観たかったですね…

 

 

❏ ホルガ・ルーネ 選手 VS アレハンドロ・タビロ 選手

 

 

ホルガ・ルーネ 選手のデータ(2024/10/2)

 

・元ジュニア世界ランク 1位

 

・自己最高世界ランキング 4位

・現世界ランク 14位(2024/10/2)

 

・2020年にプロ転向( 当時17歳 )

・生年月日 2003年4月29日 21歳

・身長 188cm

・体重 77kg

・右利き

・出身 デンマーク ゲントフテ

 

 

アレハンドロ・タビロ 選手のデータ(2024/10/2)

 

・自己最高世界ランキング 19位

・現世界ランク 22位(2024/10/2)

 

・2015年にプロ転向( 当時17歳 )

・生年月日 1997年6月2日 27歳

・身長 188cm

・体重 75kg

・左利き

・出身 カナダ オンタリオ州 トロント

・国籍 チリ

 

アリーナコート最後の試合となったのが、 ホルガ・ルーネ 選手と アレハンドロ・タビロ 選手の対決です!

第6シードのルーネ 選手は注目の若手選手ですが、今年の全米オープンの1回戦で ナカシマ 選手に負けたり、一週前の杭州オープンでは第1シードとして出場するも1回戦で 内山 靖崇( うちやま やすたか )選手に負けたりと、最近はあまり勝ててない印象だったので、どんな感じのプレーなのか気になっていました!

 

そんな思いで観ていた試合でしたが、内容は想像していたものとは全く違っていました!

調子を落としていると思っていた ルーネ 選手のプレーは素晴らしいもので、 タビロ 選手を圧倒する形で 1st を先取します!

2st に入ると タビロ 選手が強気なプレーを見せ、壮絶なキープ合戦の末、最後にブレークに成功した タビロ 選手が取り返します!

Final st でもお互いのナイスプレーは続きましたが、 ルーネ 選手のプレーが更に切れを増した感じになり、6-2 5-7 6-4 で ルーネ 選手の勝利となりました!

 

そんな2人のプレーを近距離で撮影したのでご覧ください⇩

 

・ ホルガ・ルーネ 選手 vs アレハンドロ・タビロ 選手 プレー動画

 

 

実際観たルーネ 選手のプレーは、動きが柔軟で多彩なショットを使い別けるセンスあふれるものでした!

中でも目を見張ったのがフットワークの良さで、ここぞで入って来るカウンターが強力でした!

対する タビロ 選手もしっかり対応した上で押し切る場面も多く、ランキングが大きく離れていない同士の1Rはかなり見応えがある内容でした!

観た限りルーネ 選手が最近負けてる理由は分かりませんでしたが、セットを取られた場面では、少しディフェンシブになり過ぎていると感じる部分も有ったのでその辺が影響してるのかもしれません!

 

 

❏ アルトゥール・フィス 選手 VS テイラー・フリッツ 選手

 

 

アルトゥール・フィス 選手のデータ(2024/10/2)

 

・自己最高世界ランキング 20位

・現世界ランク 24位(2024/10/2)

 

・2021年にプロ転向( 当時17歳 )

・生年月日 2004年6月12日 20歳

・身長 185cm

・体重 83kg

・右利き

・出身 フランス ボンドゥフ

 

 

テイラー・フリッツ 選手のデータ(2024/10/2)

 

・元ジュニア世界ランク 1位

 

・自己最高世界ランキング 5位

・現世界ランク 7位(2024/10/2)

 

・ 全豪オープン ベスト8( 2024 ) 全英オープン ベスト8( 2022・2024 ) 全米オープン 準優勝( 2024 ) 

 

・2015年にプロ転向( 当時17歳 )

・生年月日 1997年10月28日 26歳

・身長 196cm

・体重 86kg

・右利き

・出身 アメリカ カリフォルニア州  サンディエゴ

 

デイセッション最後の試合は、全米オープンで準優勝した第1シード テイラー・フリッツ 選手とフランスの新鋭 アルトゥール・フィス 選手との対決でした!

 

イメージとしては、グランドスラム決勝を経験した フリッツ 選手に フィス 選手がどこまで食らいついていけるのか?と言った感じでしたが、ふたを開けてみると フィス 選手のプレーが非常に良く、お互いの強力なサーブを軸にしたキープ合戦が続く展開になりました!

序盤はやはり フリッツ 選手の方がラリー戦でも押してるように見えていましたが、 フィス 選手が徐々に積極的なプレーを増やしていき、先にブレイクを成功させた フィス 選手がそのまま 1st をものにします!

2st に入ってもお互いのサービスキープが続く展開となり、徐々にラリーも激しくなって行きます!

途中で フリッツ 選手が腰の痛みを訴えメディカルタイムアウトを取りますが、その後も好プレーを続けた フリッツ 選手が先にブレイクに成功し、2st 目を取り返します!

ここまでどちらもブレイク1回と言う中での Final st でしたが、やはり腰の影響なのか フリッツ 選手の動きと集中力が少し落ちたように感じられ、逆に フィス 選手のプレーがどんどん良くなって行き、先にブレイクに成功し勢いに乗った フィス 選手が 6-4 3-6 6-3 で激戦をものにしました!

 

そんな2人のプレーを上から撮影したのでご覧ください⇩

 

・ テイラー・フリッツ 選手 vs アルトゥール・フィス 選手 プレー動画

 

 

フィス 選手のプレーはウィンブルドンで アレックス・デミノー 選手との試合で観ていましたが、その時は デミノー 選手が圧倒する内容だったので、強い印象は残っていませんでしたが、今回のプレーはホントに素晴らしいものでした!

 

tenniscoachkataru.com

 

しかもまだ20歳…

今後の活躍が楽しみな選手ですね!

 

 

❏ 錦織 圭( にしこり けい )選手 VS マリン・チリッチ 選手

 

 

錦織 圭 選手のデータ(2024/10/2)

 

・自己最高世界ランキング 4位( 日本人歴代1位 )

・現世界ランク 200位(2024/10/2)

 

・ 全豪オープン ベスト8( 2012・2015・2016・2019 ) 全仏オープン ベスト8( 2015・2017・2019 ) 全英オープン ベスト8( 2018・2019 ) 全米オープン 準優勝( 2014 )

・ATPツアー 優勝12回( 日本人歴代1位 )

・2013年リオデジャネイロオリンピック 銅メダリスト

 

・過去契約スポンサー

「 日清食品 」と2008年に所属契約(現解消)、「 ユニクロ 」と2022年に所属契約、「 ウィルソン 」「 ナイキ 」「 タグ・ホイヤー 」とギア契約、「 ジャガーランド・ローバー・ジャパン 」「 ジャックス 」「 NTT 」「 アサヒビール 」「 エアウィーヴ 」「 ウィダーinゼリー 」と広告契約、「 日本航空 」「 デルタ空港 」とオフィシャルエアライン契約、「 久光製薬 」「 プロテクター&ギャンブル 」「 WOWOW 」とキャラクター契約、「 リクシル 」とロゴ契約、「 IMG 」と施設使用契約など…

 

・2007年にプロ転向( 当時17歳 )

・生年月日 1989年12月29日 34歳

・身長 178cm

・体重 73kg

・右利き

・出身 島根県 松江市

・出身高校 青森山田高校

・ジュニア時代の所属スクール グリーンテニススクール 14歳でアメリカのIMGアカデミーに留学

 

 

マリン・チリッチ 選手のデータ(2024/10/2)

 

・元ジュニア世界ランク 2位

 

・自己最高世界ランキング 3位

・現世界ランク 212位(2024/10/2)

 

・ 全豪オープン 準優勝( 2018 )ベスト4( 2010 ) 全仏オープン ベスト4( 2022 )ベスト8( 2010 )全英オープン 準優勝( 2017 )ベスト8( 2014・2015・2016 ) 全米オープン 優勝( 2014 )ベスト4( 2015 )ベスト8( 2009・2012 ) 

 

・2005年にプロ転向( 当時17歳 )

・生年月日 1988年9月28日 36歳

・身長 198cm

・体重 89kg

・右利き

・出身 ボスニア・ヘルツェゴビナ メジュゴリエ

・国籍 クロアチア

 

ナイトセッション1戦目は、なんといっても今日の目玉!

錦織 圭 選手と マリン・チリッチ 選手の対決です!

10年前、全米オープン決勝で戦っていたこの2人が、ここ日本で対決すること自体にちょっとグッとくるものが有ります…

 

同じようにケガから復帰してきている2人ですが、錦織 選手はここ最近徐々にプレーの質が戻って来てると感じる場面が増えましたが、それを持続したりするフィジカル面での課題が感じられます…

対する チリッチ 選手は前の週の ATP250 杭州オープンで優勝していると言う事なので不利な試合展開になることが予想されました…

 

しかし試合が始まってみると、持ち前のビックサーブでキープする チリッチ 選手に対し、 錦織 選手は巧みなサーブの配球とラリーの展開でしっかりキープしながら付いて行き、先にブレイクチャンスをものにした 錦織 選手が 1st を先取します!

2st に入ると チリッチ 選手のギアが上がってきた感じで、配球で崩していたサービスゲームを先にブレイクされます!

その後ブレイクバックして食らいつきましたが、再度ブレイクされる形となり チリッチ 選手が 2st を取り返します!

Final st に入り、やはり 錦織 選手の体力が持つのかどうかと、調子を上げてきている チリッチ 選手のプレーに対応できるかどうかが気になるところでしたが、苦しみながらも1st と同様にキープし続けたことで先にブレイクに成功した 錦織 選手が 6-4 3-6 6-3 で熱戦を制しました!

 

そんな2人のプレーを上から撮影したのでご覧ください⇩

 

・ 錦織 圭 選手 vs マリン・チリッチ 選手 プレー動画

 

 

いやぁ~大盛り上がりの試合でした!

観客もチケット完売で超満員だったのも有りとにかく応援が凄かった!

そんなファンからの応援と、相手がライバルと言う事が 錦織 選手本来のプレーを引き出した感じが有り、見ごたえのあるすごく良い試合内容でした!

この経験が錦織選手の感覚や試合的な体力を引き上げる切っ掛けになれば、まだまだ上に行けるチャンスがあるんじゃないかと期待をしてしまいますね!

 

 

❏ ジョーダン・トンプソン 選手 VS キャスパー・ルード 選手

 

 

ジョーダン・トンプソン 選手のデータ(2024/10/2)

 

・元ジュニア世界ランク 18位

 

・自己最高世界ランキング 29位

・現世界ランク 29位(2024/10/2) 

 

・2013年にプロ転向( 当時19歳 )

・生年月日 1994年4月20日 30歳

・身長 183cm

・体重 73kg

・右利き

・出身 オーストラリア シドニー

 

 

キャスパー・ルード 選手のデータ(2024/10/2)

 

・元ジュニア世界ランク 1位

 

・自己最高世界ランキング 2位

・現世界ランク 9位(2024/10/2)

 

・ 全仏オープン 準優勝( 2022・2023 )ベスト4( 2024 ) 全米オープン 準優勝( 2022 )

 

・2015年にプロ転向( 当時16歳 )

・生年月日 1998年12月22日 25歳

・身長 183cm

・体重 77kg

・右利き

・出身 ノルウェー オスロ

 

この日最後の試合は、錦織 選手とよく練習していると言う ジョーダン・トンプソン 選手と第3シードの キャスパー・ルード 選手の対決です!

ルード 選手は、去年、一昨年と連続で出場するも一昨年は1R、去年は2Rで敗退とジャパンオープンでは中々勝ち上がれていないので、今年はどうなるのかと注目していました!

 

試合が始まり感じたのは、今年の ルード 選手は一味違いそうと言う事でした!

動きにキレが有り、ショットの制度も高いレベルを維持していて終始ラリーで主導権を握っているのは ルード 選手と言う感じでした!

しかし トンプソン 選手もサーブの配球とそこからの展開が上手く、ネットプレーなどを織り交ぜながらキープしてついて行きます!

そんな中、途中雨が降り始めたことで試合が中断し、再開した後からなんとなく トンプソン 選手のプレーが攻撃的になりラリーでの主導権が少しきっこうするようになって行きます。

そのままお互いのキープが続きタイブレークとなった 1st を最終的に制したのは、我慢し続けた トンプソン 選手でした!

2st に入り、ルード選手がより攻撃的なプレーでポイントを取りに行く感じでいきなりブレイクチャンスを掴みますが、そこを トンプソン 選手がキープしたことで、そこまでの流れが一転します!

攻めようとする ルード 選手のプレーに トンプソン 選手のディフェンス力が勝る感じのポイントが増え、ラリー戦でも トンプソン 選手が主導権を握る場面が増えて行きます!

その流れは最後まで変わらず、7-6(5) 6-1 のストレートで トンプソン選手が勝利しました!

 

そんな2人のプレーを上から撮影したのでご覧ください⇩

 

・ ジョーダン・トンプソン 選手 vs キャスパー・ルード 選手 プレー動画

 

 

近距離でも撮影したのでご覧ください⇩

 

・ ジョーダン・トンプソン 選手 vs キャスパー・ルード 選手 プレー動画

 

 

今年も ルード 選手は勝てませんでした…

序盤は非常にいいプレーをしていたので手を抜いたとかは無いと思いますが、後半のプレーは戦意喪失にも似た雰囲気を醸し出していました…

逆に トンプソン 選手は不利にも思える状況に上手く対応し、後半の強気のプレーは素晴らしかったと思います!

特にブレないフットワークから生み出されるカウンターはとても参考になると感じました!

 

 

❏ まとめ

今回のジャパンオープン観戦は、試合のほとんどが Final st と言うかなり激熱な試合内容が観れて最高でした!

 

そんな各選手のプレーを観て感じたのが、昔よりトップ選手と50位以上にいる選手達との実力差が縮まって来ているのでは?と言う事です!

 

今やチャレンジャーレベルでも200㎞のサーブが飛び交っていて、お互いのサーブを崩すのが難しくなっていますし、みんなオールラウンドにプレーをします!

そんな中で50位まで上がってきた選手達は当たり前のように強力なサーブやテクニックを持っており、トップ選手でも少しでもプレーの質を落とせば負けてしまう可能性が大いにある状況と言えます!

 

現に今大会ではほとんどのシード選手が1Rか2Rで姿を消し、決勝まで勝ち抜いたのは共にノーシードの選手でした!

 

そんな入れ替わりの激しいハイレベルな世界に多くの日本人選手の名前が連なる日が来て欲しい!

そんな思いを胸に、そのレベルに教え子を到達させる方法を模索するカタルでした。

 

 

~おしまい~

 

 

 

 

210㎞超えのサーブを武器に、島袋 将 選手が上海チャレンジャー 優勝!!

 

カタルです。

 

国内育ちの27歳!

島袋 将( しまぶくろ しょう )選手が、【 Road to the ロレックス上海マスターズ(チャレンジャー100) 】で優勝しました!

 

島袋 将(しまぶくろ しょう)選手のデータ(2024/9/7)

 

・2017年インカレチャンピオン

・現世界ランク239位(2024/9/7)

・自己最高世界ランキング シングルス135位、ダブルス438位

 

・「有沢製作所」と2020年5月1日に所属契約、「東仁学生会館」と2020年7月1日にスポンサー契約、「名代富士そばグループ」と2023年3月25日にアドバイザリー契約、2024年4月25日に「ディアドラ」と契約、その他契約( ヨネックス、アトラス、アドミラル )

・2020年5月にプロ転向

・1997年7月30日 27歳

・岐阜県岐阜市出身

・身長 183cm

・体重 78kg

・右利き

・出身高校 四日市工業高校

・出身大学 早稲田大学

・ジュニア時代の所属スクール HIDE TA

 

島袋 選手のプレーで一番目を引かれるのは、なんといっても210㎞をコンスタントに出すことが出来るサーブ力です!

今回の決勝戦でも、ファーストが入った時のポイント取得率93%と言う高い数字をたたき出し、7本のエースを奪いながら1度もブレークされること無く勝利を手にしました!

 

これでキャリア3度目となるチャレンジャーの優勝です!

今年は少し調子を落としていた印象が強かったですが、更なる飛躍となる切っ掛けになるかもしれませんね!

 

 

 

 

❏ インカレチャンピオンまでの軌跡…

島袋 選手は2017年のインカレを制しチャンピオンに輝いています!

そんな経歴を考えると、ずっと幼少期からトップに君臨してたように思うかもしれませんが、決してジュニアの時点では飛び抜けた存在ではありませんでした…

 

島袋 選手のジュニア時代は、東海地区代表で全日本ジュニアに出場する選手でしたが、U12、U14では2回戦敗退、U16では下の年代で2回戦、上の時は1回戦敗退、U18の全日本ジュニアでは3回戦で敗退と、決して上位に勝ち上がるような選手ではありませんでした…

ジュニアでの最高成績はインターハイの個人戦でベスト8です…

 

ジュニア時代、まり良い成績は残せていなかった 島袋 選手を変えた切っ掛けが、早稲田大学に推薦で入学できたことでした!

そこには共に切磋琢磨し、負けたくないと思える良きライバルがいたと言います…

それが勝つために努力し続けるモチベーションとなり、自分自身の能力を高める大きな切っ掛けになったようです!

 

そんな努力によって早稲田大学のNO.1となった 島袋 選手は、その年のインカレを勝ち上がり、優勝を成し遂げました!

 

正に 島袋 選手の軌跡は、大学から大きく伸びたと言う典型的な『 晩熟 』の例で、もちろんジュニア時代も努力を積み重ねて来たと思いますが、身体がしっかりと出来上がる大学時代に更に努力出来たと言う事が、高身長となり強くなったフィジカルを生かしたプレーを身に着けることが出来た大きな要因だったと思います!

 

前に『 晩熟 』について少し語った記事が有るので良かったらどうぞ⇩

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❏ 多くのスポンサーに支援される取り組み!

島袋 選手には、テニスの実力とは別に注目したい点があります!

それは他の選手に比べて多くのスポンサーがつき、支援されていると言うところです!

 

正直、実績で言うと他にも同じような戦績や実力の選手がいる中で 島袋 選手だけ多くのスポンサーがついていることを不思議に思っていましたが、聞くところによると多くの企業に自分を売り込むなどの取り組みをプロになる前から行っていたらしいのです!

 

恐らく自分の目標が海外でのプロ活動で、そのために必要なのがスポンサーからの支援だと理解し、先を見据えて準備をしていた成果なんだろうと思います!

 

そして多くのスポンサーからの支援が海外遠征の支えとなり、2023年のウィンブルドンと全米オープンの本戦出場を果たし、世界ランクを 135位まで上昇させた原動力になったのだと思います!

 

この 島袋 選手取り組みは、海外で活動したいと考える選手にはとても重要な事で、他の選手も見習うべきこ所が多くあると感じます!

 

今の国内テニスの現状を考えた時、スポンサーになってくれる企業は多くないのが現状ですが、そこまで考えてプロになった選手はほとんどいないのではないかと思います…

 

いつの日か 島袋 選手には、どのような活動を行ったのかを詳しく聞いてみたいものですね!

 

 

❏ 主体性を磨き、ピークを大学時代以降に!

大学では、コーチや監督からの管理は緩み、自主練などで自ら考え行動する主体性がその後の上達に影響して行きます!

 

僕の知るトップジュニだった子の中には、大学入学後は練習嫌いになりトレーニングも進んでしなくなったと言う選手が多くいます…

これは恐らく高校できつい練習やトレーニングを強要され続けたことで、軽いバーンアウト状態を引き起こしているんじゃないかと思います…

 

前に高校部活について少し語った記事が有るので良かったらどうぞ⇩

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理想としては、ジュニア時代には戦えるだけの技術と自分から行動したり考えたりできる主体性を磨き、身体が出来て筋肉もつきやすくなる大学時代以降に自ら努力出来るピークの状態を持って行く事が出来た時、更に伸びて行く『 晩熟 』となる選手になれる可能性が大きくなるのではないかと思うのです!

 

 

❏ まとめ

今回は、 チャレンジャーでキャリア3度目の優勝を果たした 島袋 選手の軌跡を記事にしてみました!

 

エリート街道では無く、雑草魂とも言える 島袋 選手の道のりは、多くの選手の参考になるのではないかと思います!

 

 

教え子達にも、 島袋 選手の最後まで諦めずに取り組み続ける姿勢を見習ってほしい…

 

今後、そんな雑草魂を持った教え子が現れることも夢見るカタルでした。

 

 

~おしまい~

 

 

 

 

全米ジュニアでも日本人選手が大活躍! 16歳の 園部 八奏( そのべ わかな )選手がシングルスで準優勝!! 坂本 怜( さかもと れい )選手はダブルスで初優勝!!!

 

カタルです。

 

ついに全米オープンも決勝が終わりましたね!

 

男子は ヤニック・シナ― 選手( イタリア )vs テイラー・フリッツ 選手( アメリカ )の決勝でしたが、 シナ― 選手のストレート勝ちと言う結果となりました!

やはり シナ― 選手の終始ペースを上げながら行う超高速ラリーと、その中でも動き回れるフットワークは凄かった!

フリッツ 選手も強気なプレーでのサービスキープで最後までくらいついていましたが、パフォーマンスが落ちた瞬間にブレイクされると言う展開となりました…

相手にプレッシャーを掛け続け、そのプレーを最後まで落とす事無く行った シナ― 選手の異質な強さが光る試合となりました!

 

女子の決勝は アリナ・サバレンカ 選手( ベラルーシ )vs  ジェシカ・ペグラ 選手( アメリカ )の対戦でした!

お互い強力なショットを打つ2人の対決は、激しい打ち合いになるのかと思っていましたが、意外と ペグラ 選手が自分から仕掛けることが少なく、終始強気に打ち続けるサバレンカ 選手と冷静にカウンターを狙う ペグラ 選手と言った構図になりました!

流れがお互いに行き来するほぼ互角と言える闘いを制したのは サバレンカ 選手!

どんな状況下でも一貫して強打し続けた サバレンカ 選手の強気な姿勢と集中力が最後に勝敗を分けたと感じる試合でした!

 

今回の決勝は、男女ともストレートでの決着でしたが、内容は実に見ごたえのある物だったと思います!

そして負けはしたものの、決勝に男女共にアメリカ選手が勝ち上がったと言う結果が、アメリカテニス協会の何年にもわたる取り組みの成果を感じさせる大会でした!

 

 

 

 

❏ 日本人ジュニア、男女共に大活躍!

そんな盛り上がりを見せた全米オープンで、今回も大活躍してくれたのが日本人ジュニア選手達です!

 

男子では、今年の全豪オープンジュニアで優勝した 坂本 怜( さかもと れい )選手が、シングルスでベスト4!

そしてダブルスでは、チェコの マキシム・ムルバ 選手と組んで、初優勝を飾りました!

 

 坂本 怜( さかもと れい )選手のデータ(2024/9/6)

 

・現ジュニア世界ランク 3位(2024/9/6)

・最高ジュニア世界ランク 1位

 

・2024年 全豪オープンジュニア シングルス 優勝

2024年 全米オープンジュニア ダブルス 優勝

 

・現世界ランク 817位(2024/9/6)

 

・出身 愛知県名古屋市北区

・生年月日 2006年6月24日 18歳

・身長 193㎝

・80㎏

・右利き

・誉高校

・所属スクール チェリーテニスクラブ

・現在の拠点 アメリカ IMGアカデミー

 

しかし、優勝を決めた後にペアと一緒に行った『 侍ポーズ 』の息の有った感じは、事前の練習量を感じさせましたね( 笑 )

 

この優勝で、日本人では初となるグランドスラムジュニア2つ目のタイトルを手にした 坂本 選手!

今後の日本テニス界をしょって立つ存在に成長してくれることを期待したいですね!

 

 

❏ 16歳の園部 選手が準優勝!!

そして女子では、16歳の 園部 八奏( そのべ わかな )選手が決勝へと勝ち上がり、4-6 4-6 と惜しくもイギリスの ミカ・ストイサレビッチ 選手に敗れてしまいましたが、自身初の準優勝を飾りました!

 

 園部 八奏( そのべ わかな )選手のデータ(2024/9/6)

 

・現ジュニア世界ランク 10位(2024/9/6)

 

2024年 全米オープンジュニア シングルス 準優勝

 

・現世界ランク 792位(2024/9/6)

 

・出身 埼玉県

・生年月日 2008年1月17日 16歳

・身長 174㎝

・左利き

・所属スクール 与野テニスクラブ

・現在の拠点 アメリカ IMGアカデミー

 

 園部 選手は2021年の U14全国選抜ジュニアで優勝した選手です!

しかもその時点ですでに身長が170㎝あり、プレーの方も強力なストロークを武器にした攻撃的なテニスをしていました!

 

園部 選手の直近のプレーは、今年のウィンブルドンジュニアでベスト16に入った試合をWOWOWで観戦していて、内容にスケールのでかさを感じていたので強く印象に残っていました!

 

それが今大会では見事に勝ち上がり準優勝!!

「 素晴らしい 」の一言です!

 

決勝のプレーを見る限り、追い込まれた時にまだまだ未熟さを感じる部分も有りましたが、なんせまだ16歳です!

今後どのような成長を見せてくれるのかが本当に楽しみです!

 

 

❏ まとめ

近年、国内育ちのジュニア達がグランドスラムジュニアで上位に勝ち上がることが多くなっていると感じます!

そして今年は、優勝、準優勝と言う結果を出した選手も現れました!

 

この活躍がジュニアで終わらず、そのまま世界トップクラスの選手へと育っていって欲しい!

その中に、自分の教え子もいたりしたら最高じゃないか!

そんな可能性に、思いを膨らませるカタルでした。

 

 

~おしまい~