カタルです。
「試合になると、上手くプレー出来ない… 」
「どうしても、途中で集中力が切れてしまう…」
「良いプレーが出来てると思ったら、急に崩れてプレーが上手くいかなくなる…」
試合に出ている人なら、一度は経験したことがある状況だと思います…
この原因は、技術的な事も有ると思いますが、大抵はメンタル的なコントロールの問題です!
今回は、試合中のパフォーマンスを向上させ、維持させるためのメンタルコントロール法を、5種類紹介して行きたいと思います!
身に付けるには、習慣づけることも重要なので、地道に練習してみてください!
❏ Ⅰ.呼吸のコントロール
呼吸は精神をコントロールする上でかなり大切です。
1つ目に紹介する【 呼吸のコントロール 】は、集中力向上や、リラックスにも使われる、メンタルコントロールの代表です。
呼吸は、腹式呼吸で行うので、練習して身に付けて行きましょう!
それでは、メンタルをコントロールする上での呼吸法を説明して行きたいと思います。
緊張をほぐす、気持ちを落ち着かせるなどのリラックス効果や、更に集中力向上の効果が有ります。
例えば…
錦織 圭 選手などのプロ選手が、サーブ前やリターン前に、大きく息を吐くなどして、この呼吸法を行ったりしています。
この呼吸法は、メンタルコントロールの基本となるので、意識しなくても自然に行えるぐらいになれる様に、反復練習しておきましょう!
程よい緊張感に戻す、無気力状態の改善、集中力向上などの効果があります。
すでに引退してしまいましたが、元女王 マリア・シャラポワ 選手が、リターン前などによく行っていた呼吸法です。
過度な緊張状態はプレーのパフォーマンスを落としますが、全く緊張してない状態も、けして良い状態ではありません。
程よい緊張感を保つことがより良い集中力を生み出すのです!
❏ Ⅱ.視線のコントロール
視線は、その時の心理状態や、心境を表します。
不安を感じてるとき、集中していないときの視線は、きょろきょろと定まらなかったりします。
2つ目に紹介する【 視線のコントロール 】は、メンタルに影響される目の動きを逆手にとって、良い状況に導く方法です。
ポイント間に視線がばらけ、気が散ることを予防し、不安の解消、集中力の向上と継続などの効果があります。
プロの選手が、良くガットを直してるしぐさを見ることがありますよね?
あれは、ガットが気になってるのではなく、集中力を上げようとしてる仕草なのです。
ある意味、自分に暗示をかけておくことで、気持ちの切り替え、集中力向上の切っ掛けを作る方法です。
プロの選手がピンチの時、コーチの方に目線を送ることがあります… もしかしたらアドバイスを求めているのではなく、気持ちを切り替える切っ掛けにしているのかもしれません。(本気で助けを求めているかもしれませんが…)
❏ Ⅲ.セルフトーク(言葉と思考のコントロール)
言霊と言う言葉があるように、口にしたことが身体に及ぼす影響は少なくありません。
弱音を吐いたり、ネガティブな発言をすれば、身体もその通りになってしまうのです。
3つ目に紹介する【 セルフトーク 】は、そんな言葉の影響力を逆手にっとった、プラス思考を生むテクニックです。
メンタルトレーニングの上でも、重要な役割を果たすので、ぜひ習得してみてください。
プラス思考に自分を導くことで、ビビり改善、集中力向上、モチベーションの継続、自信アップなどの効果があります。
基本試合中は、呼吸のコントロール+視線のコントロール+セルフトークといった感じで行うとより効果的です。
先ほど紹介した、マリア・シャラポワ選手は、呼吸法を実行しながらガットを直す動きをし、恐らく心の中でセルフトークも行っていたと思います。
❏ Ⅳ.聴覚のコントロール
耳から入る情報は、メンタルに少なからず影響を与えます。
これは自分から発信するもの( セルフトーク )と、周囲から入ってくるものがあります。
その中にマイナスなことが入れば、メンタル面もそちらに引っ張られてしまう可能性があります。
4つ目に紹介する【 聴覚のコントロール 】は、聞くことで変わる感情の変化をコントロールして、よい状況を作る方法です。
耳から入るマイナスを遮断したり、ネガティブな感情をセルフトークで上書きすることで、ビビり改善、集中力向上、モチベーションの継続、自信アップなどの効果があります。
プロの選手も、試合直前までイヤホンを付けて、音楽を聴いてたりしてますね。
❏ Ⅴ.姿勢と行動のコントロール
姿勢の良し悪しは、メンタルの状況を変えていきます。
場合によっては、考えるよりも先に行動が起こり、その後、行動に合わせた感情が表れてくるなんて事も分かって来ています。
例えば、自信なさげな態度や姿勢をしていることで、本当に自信を失ってしまったり、やる気のない態度を見せることで、本当にやる気を失っていったりするのです!
5つ目に紹介する【 姿勢と行動のコントロール 】とは、メンタルが姿勢や行動に支配されることを利用したコントロール法です。
同じ行動をどんな状況でもやることで、不安の解消、ビビり改善、集中力向上、モチベーションの継続、自信アップなどの効果があります。
皆さんも、プロの選手がやってるルーティーンを見たことがあると思います。
サーブの前に決まった回数ボールを突く、などが代表例です。
ラファエル・ナダル選手のルーティーンは、プレー前に決まった場所を決まった順番で触ることで有名ですね。
先ほど紹介したマリア・シャラポワ選手の行動も、ルーティンです。
…注意点として、自分がコントロールできないことを、ルーティーンに入れないようにしましょう!
例.
友達とハイタッチしてからコートに入る。
○○さんが見くれていれば負けない!
など…
自分でコントロールできないことは、逆に出来なかった時の不安を増幅させたり、むしろプレッシャーを高めてしまうことにもなりかねないので気を付けましょう。
どんな場面でも姿勢を崩さないことで、自信の向上、ネガティブの排除、モチベーションの持続などの効果があります。
元世界No.1のロジャー・フェデラー選手の紳士的な立ち居振る舞いが、まさにこれに当たります。
ロジャー・フェデラー選手は元々気性の激しい選手だったと言われていますが、紳士のような立ち居振る舞いを常に意識し行い続けたことで、王者の品格と、崩れないメンタルを身に付けて行ったのではないかと思います。
❏ まとめ
今回紹介した5種類の方法を利用すれば、試合中に起こる精神的なトラブルや、集中力の継続など、自分では制御できないかのように感じる出来事を、上手くコントロールできる可能性を高めることが出来ると思います!
これはテニスだけではなく、あらゆるスポーツでも役に立つ方法だと思いますので、ぜひ活用してみてください。
コレを書いたのを切っ掛けに…
選手達に改めて意識させようと心に決めたカタルでした。
~おしまい~