カタルです。
バレーボールの SV リーグが10月11日に開幕!!
最近メディアでも取り上げられ、人気選手がPRしたりと盛り上がって行きそうな雰囲気が醸し出されていますよね!
高橋藍と西田有志が直接対決! バレーボールSVリーグ開幕戦をフジテレビ地上波生中継
日本代表の人気選手同士のチームが対決!
これは観に行きたいと言う人が間違いなく増えそうです!
それによって、日本代表以外の選手にも人気が出る選手が現れそうですね!
- ❏ 世界的人気が生む絶好のチャンス! テニスにもそんなチャンスはあったのに…
- ❏ 外部からのアイデアを取り入れて! テニス協会も学ぶべきもの…
- ❏ 選手からの悲痛な声! まず変えるべきなのは国内テニスの現状では?
- ❏ 海外との比較を辞めるべき! 国内だからこそのストーリーを…
- ❏ 育成も海外に依存している以上現状は変わらないのでは?
- ❏ まとめ
❏ 世界的人気が生む絶好のチャンス! テニスにもそんなチャンスはあったのに…
海外でバレーボール漫画のハイキューが超人気と言う事も有って、日本代表のバレーが全世界でも注目され選手の人気もうなぎのぼり、実力的にも世界ランク4位まで上がり、オリンピックではバレーボールが最高視聴率をたたき出したと言うこのタイミングでの新リーグの開幕!
これは正にベストタイミングとしか言いようがありません!
これと似たチャンスはテニス界にも何度かありました!
テニスの王子様ブームの時のテニス人口は相当なものでしたし、 錦織 圭( にしこりけい )選手や 大阪 なおみ( おおさか なおみ )選手の活躍が、テニス観戦に行く人を大きく増やしました!
…しかしここで明らかに違うのが、日本バレーボール協会はこれまでもバレーボールを観戦する人を増やす努力や取り組みを地道に行ってきたと言う事です。
それに比べ、日本テニス協会はテニス観戦をする人を増やそうとする努力や取り組みを一切してきておらず、テニスの王子様ブームや 錦織 選手と大阪 選手に向いた観戦熱が、国内の選手に向けられることは全くありませんでした!
つまり、チャンスが来るまで地道に努力しながら待ち続けた日本バレーボール協会が、人気が最高潮に達したこのタイミングを逃さず行動できたのに比べ…
全く準備をしてこなかった日本テニス協会が、不意に訪れた大きなチャンスを何もできづにただ見送ることしかできなかったと言うのが実際に起こった出来事だと思うのです!
そもそも日本テニス協会には、国内テニスを盛り上げようとする考え自体が無いように感じるので、これをチャンスにすると言う考えに至った人もいなかったのかもしれませんが…
❏ 外部からのアイデアを取り入れて! テニス協会も学ぶべきもの…
今回大きな行動に出た日本バレーボール協会は、このチャンスを成功させるべく バスケットプロリーグ Bリーグのチェアマンをしていた 大河 正明( たいが まさあき )氏を SVリーグのチェアマンに就任しました!
10月に開幕するバレーボールSVリーグの大河正明チェアマンが17日、オンラインで記者会見し「2030年には世界最高のリーグを達成したい」と所信を表明した。
1日に就任した大河氏はバスケットボール男子Bリーグのチェアマンとしても手腕を振るった。びわこ成蹊スポーツ大の学長を務めていたが6月30日に退任し、SVリーグの運営に専念する。
「世界最高峰のリーグとはヒト、モノ、カネが集まること。サッカーの(イングランド・)プレミアリーグ、(米プロ)バスケットボールのNBAのような一番ハイレベルな人気のあるリーグにしたい」と意気込んだ
そんな Bリーグも サッカーの Jリーグ初代チェアマンだった、川淵 三郎( かわぶち さぶろう )氏にアドバイザーを依頼しています。( ちなみに大河 氏は元々は、Jリーグの理事を務めています。 )
このように、バスケットもバレーボールも身内の考えだけに固執させず、外部からのアイデアやアドバイスを柔軟に取り入れながら、試合観戦をビジネスとしても成功させるために取り組んできたことが今に繋がっていると思うのです!
この考えが日本テニス協会にも生まれれば、今は観客が入らないテニス観戦にも、大きな収益を生めるようになる可能性がまだまだあると思うのです…
が…
今の所そういった観点で行動している役員はいないように感じます…
むしろ、テニス協会以外がテニス界を盛り上げようと活動する中、それを邪魔しようとする動きすら見せるぐらい閉鎖的です…
なんと言いますか、他を受け入れようとしないプライドの高さと言いますか…
周りがどんどん変わってきていると言うのにそれには目を向けず、内側の力関係にばかり目を向けているように感じてしまいます…
❏ 選手からの悲痛な声! まず変えるべきなのは国内テニスの現状では?
つい先日、shimamotoのジュニアテニス日記さんがブログで紹介していた、YouTubeで今年の全日本選手権 予選に出場していた 小暮 友貴(こぐれ ともたか )選手の日本テニス界に対する訴え!
今の国内テニスの現状を物語っていて心にしみました…
詳しい内容はこちらから⇩
この小暮 選手の訴えは、僕も同意見で日本テニス界の今後にも拘わって来ると思っています!
全日本選手権にすら観客がほとんど集まらないと言う事実…
全日本選手権に出場している選手達も赤字覚悟で試合出場していると言う事実…
他の大会には観客を呼ぶと言う事すらしておらず、ぱっと見は草トーと変わらないと言う事実…
そもそもテニス選手としてだけで食べて行く事が難しく、将来有望と思える選手でも活動を辞めてしまうことが多いと言う事実…
こんな現状を放置したままで、日本テニス界の発展なんかあり得ないと思いませんか?
僕も前に、日本テニス協会に向けてこんな記事を書きました!
前に書いた記事はこちら⇩
記事の中でいろいろと書いていますが、とにかく国内で活躍するプロ選手達の価値を高める活動をテニス協会にはして欲しいのです!
もし仮に、日本ランク100位以内に入れば普通に働くより年収が高くなるような環境が整っていたとすれば…
もし仮に、全日本選手権が年収1,000万を軽く超えるような選手の集まりだったとすれば…
国内だけでも十分夢のある職業として認知されて行くものになると思うのです!
❏ 海外との比較を辞めるべき! 国内だからこそのストーリーを…
国内には、あまり世間に知られていないプロ選手が多くいます!
そんな選手達の活動を支えるのがスポンサーによる資金援助ですが、マスメディアに露出することがないテニス選手に多くのスポンサーがつくことはほとんどなく、多くの選手が活動資金や練習環境に苦しんでいます…
中には資金の掛かる海外遠征は諦め、国内だけで活動しているなんて選手もいたりして、国内プロの価値の低さを感じてしまいます…
そんな国内選手に対してよく聞かれるのが、「 世界では通用しないんでしょ! 」「 海外に比べてレベルが低すぎでしょ! 」などと言う心無い言葉です!
この考え方の背景には、テニス協会自体もそう考え行動している節があり、海外進出が主軸で国内はおまけのような扱いをしているのも大きく影響していると思います!
ただ冷静に考えてみて下さい…
ゴルフ、野球、サッカーなんかは、国内での観戦でそういう観方をしてないですよね!
バスケットボールは少し前までテニスと同じようにNBAなんかと比べられる感じでさげすまれていた感じが有りましたが、Bリーグの開幕と共に、そう言った見方をされなくなってきていると思います!
バレーボールだって、国内のレベルは昔は海外に遠く及ばないものでしたが、今ではかなり世界に近づけているのは、世界バレーを日本で開催したりTVで代表選手を大きく取り上げたりと、地道に人気を高めて来た効果ではないでしょうか!
各スポーツがこれだけ飛躍してる中、テニスだけ無理なんてことは絶対ありませんよね!
そこで一つの提案として、全日本選手権などの国内試合を国内だからこそ分かる出場選手の背景なんかを知りながらストーリー性を加えて観て行くと言うのはどうでしょうか?
そしてこれから海外に進出して行くであろうトップ選手の育成と支えの場と考え、日本中が応援できる環境を作って行くのはどうでしょうか?
ちなみに昨日( 2024/10/10 )行われた全日本選手権女子の準決勝に勝ち上がったメンバーは、期待の若手選手達でした!
第1シードの斎藤 咲良( さいとう さら )選手は18歳で元世界ジュニアランキング2位、現在はプロ転向してWTA最高ランキングは156位!
前に紹介した記事はこちら⇩
第8シードの 今村 咲( いまむら さき )選手は22歳でWTA最高ランキング364位!
第3シードの 石井 さやか( いしい さやか )選手は19歳で元世界ジュニアランキング5位、WTA最高ランキング266位!
第2シードの 伊藤 あおい( いとう あおい )選手は20歳でWTA最高ランキング191位!
ちなみにどの選手も全国大会の優勝を経験しています!
各年代のチャンピオン同士の対決の中、勝ち上がったのが第1シードの斎藤 選手と第3シードの 石井 選手!
こんな背景と今後GSにも出場する可能性のある若手選手達の応援となればちょっと気持ちが違ってきませんか?
男子でも今年のウィンブルドンジュニアでベスト4に入っていた18歳の 本田 尚也( ほんだ なおや )選手が3Rまで勝ち上がり、元インカレチャンピオンの第1シード 白石 光( しらいし ひかる )選手に敗れるなど、背景を詳しく知れば楽しめそうな組み合わせが盛りだくさんです!
前に 本田 選手を紹介した記事はこちら⇩
こんな感じで視点を変えたりすることで、観戦者の推しが生まれたり、選手の成長を感じたりと、楽しみ方も広がって行くと思います!
そんな取り組みが国内選手の支えとなり、国内のレベルも引き上げることが出来たとすれば、そこからGS上位に勝ち上がれるようになる選手も現れる可能性が出て来ると思うのです!
❏ 育成も海外に依存している以上現状は変わらないのでは?
今現在の日本テニス協会の考え方は、世界に通用する一個人の育成に向いています!
そのために唯一の成功例とも言える 錦織 圭( にしこり けい )選手の軌跡をたどる様に、毎年のようにU12、U14の全国上位者に支援を行い、アメリカのテニススクールであるIMGに送り出すことをしています!
ちなみに1人年間1,000万円以上かかります!
これだけ見ると良い取り組みをしているようにも見えますが、毎年のように送り込まれている日本のトップジュニア達の大半が、結果を出せずに国内に返され、国内に残っていた選手より成長していなかったり、そのままテニスを辞めてしまったりしている事にも注目しないと行けないと思うのです!
そして今の所、幼少期からの留学で成功したのは 錦織 選手だけと言う事実…
そして思うのが、強くなった選手を海外に丸投げするシステムのままでは国内の状況は変わらないと言う事!
もしより良いシステムや情報があるのだとすれば、国内でもそれが行えるように学んだり誰でも受けれるように公開し、各クラブが国内でも行えるようにより良く改善して行く試みをするべくでは無いかと思うのです!
これも前書いた記事に載せましたが、これまでも国内で育ったジュニア達がGSジュニアで上位に入ったりと日本テニスはジュニアまでは結構強かったりします!
前に紹介した記事はこちら⇩
ただ、その後の成長度合いが他の国の選手より小さく、プロ転向後に大きく飛躍したのが 錦織 選手と大阪 選手しか今の所いないと言うのが現実です…
この現状を、その選手の才能のせいだけにするのはいかがな物かと僕は思うのです!
もしそれがジュニア時代の育成の仕方に大きな問題が有るのだとすれば、これも同じく学んで改善するべきだと思いますし、プロになってからの練習やサポートの仕方に問題があるのであれば、選手育成に成功している国々から学び、国内で共有するべきだと思うのです!
近年、世界 TOP50位以内にアメリカ人選手が多くなったと感じますが、その中に大学卒業や在籍中にプロとなった選手が多くいます!
これは、ジュニア時代の結果だけではなく、卒業後に伸びる選手にもチャンスがあると言う事になります!
それに比べ日本では…
幼少期からプロを目指して練習していた日本のジュニア選手達の大半が、ある一定の時期から現実的にテニスでは食べて行けないと言う判断をし、高校卒業や大学卒業を機にプレーヤーを辞めると言う選択をしています…
もちろん僕たちコーチは教え子たちに海外で活躍するような選手になって欲しいと思っていますが、ジュニアの成長スピードには個人差があり、早熟な子もいれば晩熟の子もいたりします!
そして、最終的に強くなるのが晩熟な子の可能性も十分あるのです!
しかし、今の国内環境ではそういった選手が海外に挑戦できる可能性は少なく、強くはなったけどテニス選手は辞めると言う選択をすることも多いのです!
これこそが、国内でプロ選手になっても夢があると思える環境になって欲しいと願う理由の一つで、最後まで諦めずに上達し続けられる環境が整うことが、優秀な選手がテニスから離脱するを防ぎ、それが国内テニスのレベルを更に引き上げる結果になると思うのです!
❏ まとめ
もしかしたら今はテニス界が大きく飛躍する時では無いのかもしれません…
ただ、そのチャンスが来た時に今度はそのチャンスをの逃さないように準備をしておきたいではないですか!
そんな日のために国内テニスの在り方を変え、国内プロ選手が食べて行けるような環境に変えて行って欲し!
…
っと僕が言ったところで何も変わらないのは分かっているのですが…
この思いが伝わったかのように行動を起こしてくれるテニス協会の人がいることを願わずにはいれないのです!
教え子達の未来のために…
日本テニス界がより良い方向に向かって行く事を心から願うカタルでした。
~おしまい~