カタルです。
今回は、パフォーマンスを発揮するために重要なメンタル面について語って行こうと思います。
❏ 個人差があるメンタルの課題
僕はこれまで、数多くのジュニア選手を教えてきました…
これは当たり前のことですが、教え子たちは一人一人性格が違い、プレー中のメンタル状態にも個人差があります!
緊張して思うように実力を出せない子…
上手く行かないとキレて荒れたプレーをしてしまう子…
ふてくされて試合を投げてしまったり、負ける言い訳をアピールしてしまう子など…
メンタル面の課題は、多かれ少なかれ誰にでも必ずあるものです。
このメンタル面の問題は、生まれ持った性格として扱われることがよくあります…
しかしこの問題は、これまでの経験や環境から構築されたものがほとんどで、テクニックやフィジカルと同様に、トレーニングや経験値で強化することが可能なのです!
❏ メンタルを鍛えるための準備
メンタルの強化をする上でまず行わないといけないのが、日常生活や試合中に行っている行動や言動から、自分のメンタルの問題がどんなものなのかを把握し『 自覚 』をすることです!
この本人が『 自覚 』をすると言う事はメンタルの問題を改善する上でとても重要です。
しかし、メンタルに課題がある多くの人は、プライドやそれまでの経験値、自信の固定概念などに囚われ、その課題から目を背け逃げる傾向に有ります。
その状態で、いくらメンタルトレーニングなどを行っても、効果は半減し…
「 結局、改善されなかった… 」なんて結果になってしまうのです!
つまり、メンタルを鍛えるためには…
「 メンタルは鍛えられる 」と言う認識…
「 メンタルの課題 」に対しての『 自覚 』…
「 自分を変える意思 」…
この3つの考え方が揃った時、初めてメンタルを強化する準備が整ったと言えるのです!
❏ メンタル問題の難しさ…
試合に出た経験の有る方なら感じたことが有ると思いますが…
人の脳は、試合のプレー中多くを考えることが難しくなります。
通常時には冷静に考えられることも、試合中には考えられなくなったりするのです。
このプレー中に起こる思考の低下が、キレる、萎える、ふてくされるなどのメンタル問題を生み出します。
この試合中に起こるメンタル問題の難しい所は、この行動をとったほとんどの人が、試合後冷静になった時、それが良くない行動だと分かっている所にあります…
つまり…
プレー中の選手達の精神状態は、その行動が良くないことだと分かっているにも拘わらず行ってしまう、特殊な状態に有ると言う事なのです!
実際、世界で活躍するプロの選手達でも、キレてラケットを折るなどの、メンタル的に問題のある行動をとってしまう事が有ります…
それだけプロの選手でもプレー中のメンタルコントロールは難しく、とっさに感情が表に出てしまう事も有ると言う事なのです!
ただ…
ここでプロ選手達が少し違うのが、これだけ感情を表に出した後にも拘わらず、すぐにナイスプレーを見せてくれる所でしょう!
このプロ選手達が簡単に行っているように見える素早い気持ちの切り替えですが、実際に行うのはかなり難しく、通常は次のプレーにもその感情を引きずってしまい、良くない結果を引き起こす切っ掛けになってしまいます!
この何気ない感情のコントロールも、ここまでの経験やメンタルトレーニングによって身に付けたものだと思います。
あの、ロジャー・フェデラー選手やダニール・メドベージェフ選手も、ジュニア時代は気性が荒く、メンタルに問題を抱えた選手だったと知られています…
そのメンタルの課題にしっかり取り組み、強化したからこそ、今現在の結果に繋がっているのだと思うのです!
❏ 最後に…
長年ジュニア育成を行っていると、我が子のメンタル問題に悩んだり、見て見ぬふりをしてしまっている親御さんに出会うことがあります…
ジュニア選手の中には…
日常生活では、見たことの無いような行動や言動を行ってしまう子もいたりして…
親御さんとしては、それを見てビックリして慌ててしまう事も有るようです。
もしかしたらこのブログを読んでいる方の中にもこの悩みを持っている親御さんがいるかもしれません…
そんな、悩める親御さんたちに改めて伝えておきたいのが…
このメンタルの問題は、『 自覚 』と『 変える意思 』を持ってメンタルトレーニングを行ったり、年齢と共に数多くの経験を積むことで改善することが可能だと言う事です!
僕が今教えている子の中にも、まだまだメンタルの問題を抱えている選手が多くいます…
その子達に『 自覚 』と『 変える意思 』を促しながら、地道に取り組んで行こうと心に誓うカタルでした。
~おしまい~