「私、今だけ勝ちたいわけじゃないので」
これは、小学5年生の女の子が言った一言です!
キッズのころから教えている彼女は、けして器用な子ではありません…
しかし、強い意志を持った彼女は、小学校1年生のころにジュニア選手クラスに入り、先輩たちの背中を追いかけながらここまでやってきました…
❏ 様々なタイプの子供達…
選手クラスに入るジュニア達は、すぐ出来る子、なかなか出来ない子、気持ちの弱い子、強い子など、十人十色です…
当たり前ですが勝てる子もいれば負ける子もいます…
それによって調子に乗ってしまう子、自信を失ってしまう子が生まれるのも自然の流れです…
❏ 僕が子供たちに伝え続けていること…
僕が、どの年齢層に対しても言い続けていることが有ります…
それは…
『今勝ててても、必ず追いつかれたり追い越されたりする』
という覚悟と…
『今負けてても、やり続けることで追い抜くことが出来る』
という可能性です…
現にこれは、U14からU16になるころに多く起こる現実で、それによって苦しむ子や、飛躍していく子を見てきました…
だからこそ、運動神経が有って、呑み込みが早い子が、最後まで努力を惜しまない選手になるように…
今現在、不器用で中々勝てない子が、今の結果にガッカリして未来をあきらめないように…
そんな思いで伝えて来たのです。
❏ 伝わっていた意思!
「私、今だけ勝ちたいわけじゃないので」
この一言を言った女の子は、どちらかと言えば不器用で中々勝てない子の部類でした…
でも『プロになるんだ!』と言う意思は、今まで教えてきた子の中でも群を抜いて高いかもしれません!
その子の意識を表すエピソードが有ります…
・エピソード1
これは、その子の親御さんが言っていたことですが…
「コーチ… 最近うちの子が、常にプロになること前提で話してくるんですよ…」
「自分がプロになることを信じて疑って無い感じなんですよね…」
「親としては、そこまで思っているなら、出来る限りのサポートをしてあげたいと思っているんですよ…」
この話しを聞いたとき… その子の意思と、親御さんの思いに感銘を受けました!
強くしてあげたい!
プロになれるだけの能力を身に付けさせてあげたい!
この親御さんとこの子の意思を無駄には出来ないと改めて思った瞬間でした!
・エピソード2
少し前に《それ毒を盛られてるよ!って話。》と言う記事を書きました。
前に書いた記事を読んでみたいと言う方は下からどうぞ⇩
tenniscoachkataru.hatenablog.com
この時の会話で…
僕 「『小さいのに、こんなに打てて凄いね!』とか言われたことあるでしょ?」
Jr達「ある。」
僕 「それ…『 毒を盛られているんだよ』」
と言うくだりが有りましたが、その子だけ違う回答があったのを思い出します…
僕 「『小さいのに、こんなに打てて凄いね!』とか言われたことあるでしょ?」
その子「…言われたことありますけど… なんだか腹が立ちました!目指してるものが違うんで!」
Σ( ̄ロ ̄ )!!
(なにー!!この子にはすでに強力な抗体が構築されている!!!)
想定外の驚きと共に… なんだか嬉しさがこみ上げてきました。
❏ 身に付いてきた実力!
その子の成長は、決してスピーディーな方ではありませんが、一歩ずつ着実に進んでいます…
コロナ過で公認大会が無い中でも、熱心に草ト―に出て優勝したりと、力を付けてきました…
そして、11月から再開された公認大会で初優勝を上げ、その後に行われた県大会でも勝ち上がり、関東ジュニア出場を決めるなど、更なる成長を見せています!
この子が今後どのような成長を遂げるのか?それをどれだけサポートできるのか?
楽しみとともに責任の重大さを痛感するカタルでした!
~おしまい~