○○先生…ぼく…
ジュニアを育てたいです…
とにかくジュニアを育てたいんです!
…すいません、スラムダンクの映画を見ていたものでつい…
映画めっちゃ良かったですねぇ~
っと言っても、このシーンは無かったんですけどね (笑)
改めまして、カタルです。
今回は、さっきスラムダンク風に叫んだジュニア育成に対しての思いと、その注意点について少し語って行きたいと思います。
- ❏ 一般生徒を教えることも嫌いではないけれど…
- ❏ 一般ジュニアから選手クラスまで…
- ❏ 選手クラスで重要なのは意識付け!
- ❏ 目先の結果ではなく、先を見据えた取り組みを!
- ❏ 何を目指すのかと言う明確な目標を持ち『慢心』を防ぐ!
- ❏ まとめ
❏ 一般生徒を教えることも嫌いではないけれど…
「ナイスショットです!」
「ドンマイです!すごく惜しかったですよ!」
「もっとこうして行けると良いですね!」
大人の一般レッスンをしている僕の掛け声が響きます。
僕自身、大人のレッスンをすることは嫌いではありません。
理屈っぽい人、不器用で悩んでいる人、ただただ打ちたい人など、色々なタイプの生徒さんを上達させようと考えることは、ある意味、僕自身のレベルアップにも繋がっています!
ただ…
やはり、そこをメインには考えられない自分が存在していて…
常に、教えているジュニアが成長する方法を模索しているのです!
❏ 一般ジュニアから選手クラスまで…
選手クラスはもちろんですが、僕は一般クラスに通うジュニア達にも上達して欲しいと思っています!
とにかくテニスで遊んで、出来ることが増えることでテニスにはまって欲しいのです!
それがゆくゆくは「テニスが好き!」「選手になりたい!」ってなってくれたら最高じゃないですか!
一般ジュニアでも選手クラスでも子供達の性格は様々です。
引っ込み思案でしゃべれない子、やれと言われたらやらなくなるような天邪鬼な子、ダラダラとやる気ないアッピールをする子などなど…
そもそも、やりたくないのに無理やりつれてこられた子なんかは、教えるのがホント大変ですが、少しでも楽しいと思わせることが出来たなら、意識が大きく変わるチャンスです!
その辺を上手くやれるかどうかが、僕らコーチの腕の見せ所なんです!
…まぁ…
上手く行かないことも有りますけどね…
❏ 選手クラスで重要なのは意識付け!
選手クラスでの僕はと言うと、時には怒ったり怒鳴ったりと厳しい面を出していきます。
よく、怒るのは良くない!褒めて伸ばした方が良い!と言う意見を耳にしたりしますが、褒めて伸ばすのと、甘やかすのは別物だと言うことを伝えておきたいです!
良いものは良い!悪いものは悪い!と伝える事も、僕らコーチと言うよりも、人生の先輩である大人の役割だと思っていますので!
詳しくはこちらの記事をどうぞ⇩
tenniscoachkataru.hatenablog.com
この選手クラスと一般クラスと言う分け方をする一番の意味は、意識を変えて行く事にあると僕は考えています!
意識を変えるとは、自分が選手として練習していると言う自覚や、一般的な考えから選手思考へと改変していく事を言います。
ここで、入校時に伝える選手思考についての説明をご覧ください⇩
僕は、ジュニア時代に一番身に付けるべきなのはこの考え方だと思っています!
仮に、幼少期にテニスが上手く、結果が出ていた子でも、これが身に付いていないために、辞めてしまったり、勝てなくなってしまうことは良くある話です!
先の長い選手生活を続けて行くために重要なのは、選手としての意識付けなのです!
❏ 目先の結果ではなく、先を見据えた取り組みを!
ではここからはジュニア育成をするうえで、サポートしているコーチや親御さん、選手本人も理解しておきたい事柄を書いて行こうと思います。
親御さんの多くは、我が子に早くから結果を出させようと必死になっています!
それは、我が子には才能が有るのだと思いたい一心なのかもしれませんが、幼少期の結果はあくまで途中経過にすぎません!
選手たちの実力は日々変わっていき、U12、U14、U16、U18、Jr卒業とテニスのレベルも内容もどんどん変わっていきます!
U12のころは技術が高かったり、体格が良かったり、粘り強かったりと、その時、秀でたものを持っている子が勝ち上がりやすいのですが…
年代が上がるにつれ、体格の変化、技術の習得、精神面の成長などが起こり、勝っていた子が勝てなくなったり、今まで無名だった子が頭角を現したりと実力が入れ替わることが当たり前のように起こります!
仮にU12で優勝した選手でも、常に先を考え成長し続けない限り、勝ち続けることは難しいのです!
❏ 何を目指すのかと言う明確な目標を持ち『慢心』を防ぐ!
厳しい戦いを乗り越え、良い結果を出すと言うことはとても喜ばしいことです!
しかし、それが選手と親御さんの慢心を生み、天狗になる(調子に乗る)なんてことが起こってしまうことが多々有ります!
これはかなり厄介な症状で、練習やプレーに対しての熱意の低下、言い訳ばかり口にする、他人を馬鹿にした態度や発言をする、自慢話しばかりする、強い知り合いの話しをする、など、自分を強く見せることに意識が行った行動をとってしまい、更なる成長の妨げになります。
これは、更に先を見据えた明確な目標が無いため、目の前の結果に一喜一憂してしまうことから生まれます!
ラファエル・ナダルのジュニア時代の逸話で、大会に優勝したことをお祝いしようとした両親が、コーチ(トニー・ナダル)に、『 ラファをつぶす気なのか !? 目指しているものが違うのだから調子に乗せてはいけない !! 』と怒られたそうです。
先を見据えた目標を持ち、その上で目の前の目標に取り組んで行く事で、目先の結果に右往左往しない取り組みを目指して行く事が大切です!
❏ まとめ
今回は、ジュニア育成に対する思いと、その注意点について語ってきました。
出来ることなら、教えた子全員が『自分は頑張れば行ける!』と思えるような成長を経験し、挑戦し続けれる選手になって欲しい!
そんな思いを胸に、今日も頑張ろうと思うカタルでした。
~おしまい~