テニスコーチ カタルが語るブログ

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ウィンブルドンジュニア 日本人男子大活躍! ! U18 本田 尚也 選手 ベスト4、U14 川口 孝大 選手 優勝!!

 

カタルです。

 

いやぁ~ ウィンブルドン楽しかったですねぇ~!

 

男子決勝の カルロス・アルカラス 選手 vs ノバク・ジョコビッチ 選手 はアルカラス 選手がここ最近で一番良いと思える素晴らしいプレーを見せて優勝!

ただ… ノバク・ジョコビッチ 選手のらしくないミスの多さが、万全じゃない状態を物語っていました…

理想を言うと、お互い万全の状態での試合が見たかったですが…

 

女子決勝の バルボラ・クレチコバ 選手 vs ジャスミン・パオリーニ 選手も見ごたえありました!

クレチコバ 選手のスライスサーブとフォアのクロスはホントえぐかった…

それに対してパオリーニ 選手のフットワークと後半の対応力は目を見張るものが有りました!

そしてパオリーニ 選手の身長が163㎝と言う事も今後の日本人選手の励みになりそうな情報でしたね!

 

 

 

 

❏ 日本人ジュニア男子選手の大活躍!!

そして、何より今回日本人選手の頑張りとして朗報だったのが、ウィンブルドンジュニア 日本人男子選手の大活躍です!!

 

今大会には 元世界ジュニアランキング 1位の 坂本 怜( さかもと れい )選手は出場していないみたいでしたが、本戦唯一の日本人である 本田 尚也(ほんだ なおや )選手が、1回戦からシード選手を破る快進撃を見せ、準決勝で今大会の優勝者、ニコラル・ブドコフ・ケアー 選手( ノルウェー )に敗れはしたものの見事ベスト4!!

 

本田 尚也( ほんだ なおや ) 選手のデータ

・ジュニア世界ランク  23位(2024/7/8)

・生年月日 2006年3月15日 18歳

・出身地 栃木県宇都宮市

・右利き

・在籍高校 文星芸術大学附属高等学校

・所属スクール サトウグリーンテニスクラブ  /  スペインのナダルアカデミー留学中 

 

本田 選手はU12の全国選抜を優勝した選手で、高校進学以降はあまり目にしないなと思ってましたが、世界に挑戦してたんですね!

ジュニア時代も、資金面に悩まされて諦める子が多い世界挑戦ですが…

本田 選手は、地域密着のサポートを受けていたり、クラウドファンディングなんかで資金を集めたりと、夢を叶えようとする行動力が素晴らしいです!!

 

今大会のプレーを観る限り、全体的にバランスが良い選手と言う印象で、目を見張るような強力なショットはありませんが、全ショットのクオリティーが高く、素早いフットワークと振られた時の切り返しやスライスの処理には目を見張るものが有りました!

今後の活躍に期待ですね!

 

 

❏ ウィンブルドンジュニア U14 優勝 !!

そして今回、日本人初の快挙となる、ウィンブルドンジュニア U14 優勝を成し遂げたのが 川口 孝大 ( かわぐち たかひろ )選手です!

U14は4つのグループに分かれた総当たり戦で、川口選手はAグループを1位で勝ち上がり、準決勝ではオランダの S・パット 選手を破り、決勝ではアメリカの J・リー 選手に快勝して優勝を決めました!

 

川口 孝大 ( かわぐち たかひろ )選手のデータ

・ジュニア世界ランク     ー  位

・年齢 2010年生まれ 14歳

・出身地 東京都多摩市

・左利き

・所属スクール はちおうじ庭球塾  

 

川口 選手は2年前のU12の全日本ジュニアで優勝し、ついこないだ行われたU14の全国選抜でも優勝しています!

 

実際、川口 選手のプレーは、去年の関東ジュニアや全日本ジュニアで観ています。

その時の印象は、全体的にミスが少なく粘り強いと言うものだったのですが、今回の試合を観ると、その粘り強さに力強さが加わり、フォアでもバックでも自分からポイントを取りに行けるプレーが身に付いていると感じました。

そしてこの優勝の経験をばねに、更にパワーアップする可能性が高いと思います!

今後がホントに楽しみです!

 

 

❏ 国内で育つ日本人ジュニア選手の可能性!

今大会を終えて、国内育ちである2人のジュニア選手が活躍したことが、その場には出場していない他の国内選手達の可能性も同時に見せてくれてるようにも感じています!

 

特に今回、川口 選手が世界大会で優勝したと言う嬉しいニュースは、逆に言えばU14の時点では国内のレベルと海外のレベルにそこまで大きな差が無いと言う証明でもあると思うのです!

 

だからこそ、この後何を意識して取り組んで行くかが重要です!

 

年齢が上がり、パワーとスピードとテクニックが跳ね上がって行く海外選手に対し…

それに対応するフットワークと柔軟なショットの選択…

強力なサーブにプレシャーを掛けれるリターン力…

自らもキープし続けるためのサーブ力…

 

この辺がしっかり強化できるコーチングが確立して行ったとすれば…

そんな選手で溢れかえる国内のレベルになって行ったとすれば…

日本人選手がグランドスラムで大活躍している未来が訪れるかもしれません!

 

 

本田選手、川口選手の世界大会での功績を称えつつ、日本国内の選手の可能性を示してくれたことに心躍るカタルでした。

 

 

~おしまい~