カタルです。
今回こんな記事を見かけたことで再加熱した僕のテニス協会への思いをまたまたぶつけて行きたいと思います!
Bリーグは18日の理事会後に都内で会見を開き、ポストシーズンを含めた今季入場者数が前年比40%増の451万5851人を記録したと発表した。開幕前に開催された昨夏の男子W杯沖縄大会で日本代表が活躍したことも後押しとなり、レギュラーシーズン入場者数の昨季比はB1が34%増、B2が73%増。 1月に沖縄で開催したオールスターの経済波及効果は8億4000万円と算出された。news.yahoo.co.jp
Bリーグ、頑張ってますよね!
W杯やオリンピック予選などで、日本代表チームが活躍したことが後押しになっているとは思いますが、それが起こる前からバスケ界を盛り上げようと努力し続けて来たからこその今チャンスをモノにしたのだと思います!
- ❏ 何度も訪れているチャンス…
- ❏ チャンスを逃し続けるテニス協会…
- ❏ こんなの面白そうじゃありませんか?
- ❏ 国内から海外へ…
- ❏ 今現在のテニス日本リーグ
- ❏ 海外のテニスリーグの環境は…
- ❏ 海外にも習いつつ日本独自の文化を…
- ❏ 取り残されているのはテニスだけ…
- ❏ 子供のスポンサーは親御さんだから…
- ❏ まとめ
❏ 何度も訪れているチャンス…
テニスだって今までチャンスは結構あったと思うのです…
例えば…
・テニスの王子様ブーム!
あの時は、テニスコート1面にジュニア46人なんて日が有ったりして(当時働いてたスクールには、振替制限なしと言う恐ろしいシステムが有りました…)…あれはヤバかった…
大人クラスも常に満員で、あの頃の盛り上がりは今後ないかもしれません!
ただ、テニス観戦の方はと言うと、そこまで変わった様子が無かったんじゃないかと思います…
・錦織 圭 選手の全米準優勝とリオジャネイロオリンピックでの銅メダル取得!
この時期は、スクール入校者が増え、錦織選手が出場した楽天ジャパンオープンに、錦織 選手見たさに大量の人が押し寄せていました!
しかし、あくまで錦織 選手目当ての人が増えたと言う印象で、錦織 選手の試合が終わると帰ってしまう人が続出してました…
・大阪 なおみ 選手の全米2回、全豪2回の優勝!
この時期も、スクール入校者が増えたり、東レパンパシフィックに大阪 選手が出場した時は、観戦客が押し寄せていましたが、やはり錦織 選手の時と同様な感じで、テニス観戦に来たと言うよりは、大阪 選手を観に来たと言う感じの人が多かった印象でした…
大きく見て、この3回のチャンスの時に何かを変える行動をとっても良かったのでは?と思うのです!
❏ チャンスを逃し続けるテニス協会…
しかし…
その何度も訪れているテニス観戦熱を爆発させられるかもしれないチャンスを、テニス協会は逃し続けています…
なぜなら、錦織 選手や大阪 選手が注目されている時に、すでに有名な2人にだけスポットライトを当てるような演出をしていて、そこから広げれるかもしれない国内の可能性に見向きもしていないからです!
これは少し前に記事にしましたが、テニス協会が常に見ているのが、世界に通用する一個人の育成だけだからだと僕は思っています!
前の記事を読んでみたいと言う方は下からどうぞ⇩
tenniscoachkataru.hatenablog.com
tenniscoachkataru.hatenablog.com
❏ もしもの話し…
これまで訪れたチャンスの数々…
もし便乗し、行動を起こしていたとすれば…
例えば…
錦織 選手や大阪 選手に注目が集まるのに便乗して、他のテニス選手や国内の他の大会などにもスポットライトが当たるような取り組み方をしていたとすれば…
錦織 選手や大阪 選手を見に来た人に、テニス観戦って面白い!と思わせれるような心くすぐる演出を試みていたとすれば…
このテニス観戦熱に便乗し、卓球のTリーグの様に、地域密着のチームを作ったり、※日本リーグなどを大々的に押し出し、個人競技としてだけだと難しさのある試合観戦を、団体戦と言う形で、選手個人だけでは無く、一緒に『 押し 』のチームを応援すると言う新たな文化として観戦者に根付かせることが出来ていたとしたら…
※( 日本リーグ )実業団による日本最高峰のテニス団体戦
本格的な個人戦となる、※JOP大会や国内での※チャレンジャー大会などにも、『 押し 』のチームの選手が出ると言うことで応援に来る人や、他の選手も観てみたいと言う人が訪れる、観客を呼べる大会に出来るかもしれない…
※(J OP大会 )日本テニス協会が主催する大会、勝ち上がることで日本ランキングを上げるためのポイントをもらえます。グレードにより賞金とポイントが異なり、グレードが高いほど高賞金、高ポイントになります。
※(チャレンジャー大会 )ATPツアーの下部大会で、勝ち上がることで世界ランキングを上げるためのポイントをもらえます。グレードにより賞金とポイントが異なり、グレードが高いほど高賞金、高ポイントになります。
そんな中で開催される全日本選手権の盛り上がりは、木下ジャパンオープン(元楽天ジャパンオープン)以上のものになる可能性だってあるかもしれない…
…そんな取り組みがもしされていたとすれば…
今頃、日本テニス界の環境が大きく変わり、多くの注目を浴びてるかもしれない…
そして…
更なるチャンスがまた訪れたときには、今のBリーグのような盛り上がりが自然と起こることになっているんじゃないかと思ったりするのです!
❏ こんなの面白そうじゃありませんか?
もし、先ほど僕が言ったように、Tリーグのような団体戦をコンスタントに行うようになったとします。
その中で、年に一度のオールスターイベントとして…
東日本代表チーム VS 西日本代表チーム とか…
日本代表 VS リーグ代表チーム とか…
サッカーの天皇杯のような、リーグチームとジュニア代表や大学生代表が入り混じったトーナメントとか…
チームを応援する文化が根付いていれば、観戦に熱が入りそうじゃないですか?
❏ 国内から海外へ…
こういった取り組みで、国内で活動している選手の顔や名前、テニスの実力などを色んな人に覚えてもらえるようになって行けば、選手やチームにファンが出来たり、スポンサーに付いてくれる企業が増えたりと、テニス選手に対する環境が変わる可能性が広がって行くと思います!
これによって国内全体の競技レベルが上がり、同時にテニス選手達の年収も上がることで、そこから海外に挑戦する選手も多く現れる可能性が増えて行くのではないでしょうか!
❏ 今現在のテニス日本リーグ
正直、今の日本リーグも、かなりハイレベルで観ごたえがあります!
しかし、それを観戦無料で行っていたり、日程がオーストラリアオープンとかぶってる部分があったりと、なんかもったいない…
もっと観客を呼べるものに出来れば、世間的にも企業的にも所属選手達の扱いが大きく変わって行くだろうに…
❏ 海外のテニスリーグの環境は…
・アメリカ
アメリカでは、USTAリーグと言う、全米テニス協会が主催するレベル別のリーグ(団体戦)があり、プロレベルの選手から初級者までをレベル別けし、色々なレベル同士で試合を楽しんでいます。
昔レッスンで教えていた一般の方がアメリカと日本を行き来していたので、そこでの話を良くしてくれました!
やはり、リーグ戦はプレイヤー側も応援している側も盛り上がれる部分が多いので楽しいとその人は言っていました!
・ヨーロッパ
ヨーロッパではクラブリーグと言うものがあり、各国のクラブに所属契約している選手が試合の時に呼ばれ、リーグ戦を戦って1試合出場の報酬と言う形で給料をもらっています!
トップリーグの選手には、グランドスラム出場選手もいるらしく、1試合100万円以上の給料をもらっているなんて選手もいるみたいです!
ヨーロッパではテニスを観戦する文化が根付いていることも、クラブリーグが盛り上がっている要因みたいですね。
❏ 海外にも習いつつ日本独自の文化を…
元々日本人は、個人競技より団体競技の応援に熱を入れる傾向が有る気がします…
高校、大学と団体戦を経験しながら育ってきた選手が多いと言うことも有り…
団体の時に強い!なんて選手もいたりします!
そんな選手が戦う時は、応援の熱も最高潮になりますよね!
テニスは個人競技で、個人の能力を伸ばすもの!これは絶対に外せないと僕は思っていますが…
チーム全体で観戦者を楽しませ、その中で素晴らしいパフォーマンスを見せる!
そんなプロテニスリーグなんてのがあっても良いのではないでしょうか!
その中で、所属選手一人一人を成長させる育成システムなどが有れば、高校、大学卒業後チームにスカウトされ、更に大きく成長する!なんて選手が現れる可能性も有ると思うのです!
選手をチームが育て、ファンやスポンサーが支えて行く!
なんて文化が根付いて行ったとすれば、日本独自のテニス文化と育成システムが生まれるかもしれません!
❏ 取り残されているのはテニスだけ…
ここまで、何度も訪れたチャンスでしたが…
結局、ブームが過ぎ去って元の状態に戻りつつあるのが、今の日本テニス界って感じがしてます…
ただ、少し変わったと思うのが、錦織 選手がいないジャパンオープンに、観戦しに来る人が昔より少し増えたと言うことです!( 東レも昔より増えた気がします… )
少しずつですが、テニス観戦をしようと考える人が増えて来ている今だからこそ、テニス協会には何か行動を起こしてほしい…
他の競技が大きな一歩を踏み出している中、昔とほとんど変わっていないのはテニスだけじゃないでしょうか?
教えているジュニア選手達に、世界に通用する選手を目指してほしいと言う思いはもちろんありますが、国内のプロもこんなに夢が有るんだと言えるようになりたいのです!
❏ 子供のスポンサーは親御さんだから…
何年か前に、教え子のお父さんにこんなことを言われたことが有ります…
「12歳で結果が出なければ早めに路線変更させたいんですよ!」
「だって12歳までに結果が出なければ、錦織 選手みたいになるのは無理でしょうし、国内のプロじゃ食っていけないだろうし…」
「だったらすっぱりテニスを辞めさせて、他の道を進んだ方が子供のためだと思うんですよ!」
このように考えている親御さんが、多かれ少なかれいることは紛れもない事実です…
世界で活躍し、世界ランク上位まで行った錦織 選手や大阪 選手は数十億と言うとてつもない年収になっていますが、国内の選手では年収数百万…
上と下の差が激しすぎて中間が無いのです…
子供たちのスポンサーは親御さんです…
その親御さんが「全力で目指しなさい!」と子供にと言える環境が無い…
それが今の日本テニス界の現状です!
❏ まとめ
ここまでまた言いたいことをさんざん言ってきましたが…
ホント日本テニス界に変わって欲しいのです!
僕らコーチが、自信を持ってプロを進めれるような、そんなテニス界になって欲しいのです!
それが無くてもテニスは奥が深くて素晴らしいスポーツだと思ってます!
だからこそ教え子には少しでも長くテニスを続けて欲しい…
そんな思いで、今日もレッスンに向かうカタルでした。
~おしまい~