テニスコーチ カタルが語るブログ

テニスコーチが日々の出来事から思ったことを色々語るブログです

伸びしろを感じる大成長! WTAツアー初出場の 伊藤 あおい( いとう あおい )選手がジャパン女子オープンでベスト4!!

 

カタルです。

 

今日全日程を終了した WTA250 ジャパン女子オープン!

今回は日本人若手選手2人の活躍も有ってかなり盛り上がりましたね!

 

本戦から出場した18歳の 斎藤 咲良( さいとう さら )選手がベスト8!

 

斎藤 咲良( さいとう さら )選手についてはこちらから⇩

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そして!

予選から見事に勝ち上がり、本戦1Rで元全豪チャンピオンである ソフィア・ケニン 選手を打ち破るなどの快進撃を見せたのが20歳の 伊藤 あおい( いとう あおい )選手!

 

今日、惜しくも敗れてはしまいましたが…

 

WTAツアー初出場にしてベスト4と言う好成績を収めました!!!

 

伊藤 あおい(いとう あおい  )選手のデータ

 

・現世界ランク188位(2024/10/20)

 

・「SBC メヂュカルグループ」と所属契約、「 ダンロップ 」契約選手

・2022年4月にプロ転向

・出身 愛知県名古屋市

・生年月日 2004年5月21日(20歳)

・身長 167㎝

・右利き

・出身校 サリュートテニス専門学院 代々木高等学校

・ジュニア時代の所属スクール チェリーTC

 

 

伊藤 選手はジュニア時代、全国中学生テニス選手権での優勝で頭角を現し、U15全国選抜中牟田杯では準優勝、インターハイでも準優勝と後半伸びてきた選手の一人と言う印象です!

 

実はジュニア時代に僕の教え子との対戦も有り、その時の印象はとにかく対応力が凄くてゲーム性が高いと言うものでした!

その試合の序盤は、どちらかと言うと教え子の方が押していた試合内容だったのですが、後半になるにつれカウンターやサーブのキレが増していき、最後は完全に流れが逆転した感じの試合でした…

その当時はそれほどスライスを多用したりはしていませんでしたが、今のプレーの片鱗を見せていたとは思います。

 

そんな持ち前の対応力とゲーム性から生まれた今のプレースタイルで、去年はSBCドリームテニスのファイナルで優勝し1000万円をゲットするなど、国内ですでに猛威を振るっていましたが、まだまだこのプレーには伸びしろが有るように感じます!

 

SBCドリームテニスの詳しい内容はこちらから⇩

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現に今回のジャパンオープンでの海外選手に対するプレーは、一週前に行われていた全日本選手権の時よりも更にレベルアップしたように感じさせる内容でした!

 

この短期間でのレベルアップの要因は、強力なショットを持つ海外選手に対しての対応と、国内だからこその応援の力に後押しされた部分が有ると思います!

「 無理なボールは追わない 」と断言していたフットワークも、今回は間違いなく最後まで追っていましたしね(笑)

 

こんな姿を目の当たりにすると…

今後さらに進化して、世界で戦う選手へと躍進して行く事を期待しちゃいますね!

 

 

❏ 伊藤 選手の快挙が生む国内での相乗効果!

今回、主に国内で活動していた伊藤 選手が WTA250で勝ち上がったと言う事実は、他の日本人女子選手に大きな可能性を感じさせるものになったかもしれません!

 

今後もしかしたら…

自分たちもと奮起した国内選手達が、海外の強豪選手を倒しまくるなんて未来も有るかもしれませんよね!

 

そして何より…

奮起する 伊藤 選手のプレーを観に会場に足を運んだお客さんが多くいたと言う事が、

日本テニス界にとってとても大きな出来事だったのではないでしょうか!?

 

もしこの出来事を上手く広げることが出来たとすれば…

今まで言ってきた国内テニスを盛り上げるチャンスの時が今まさに来たのかもしれません!!

 

前に書いた記事はこちらから⇩

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……

しかし…

この盛り上がりをどこも放送していないと言う悲しい事実…

 

「 テニス協会さん!これ何とかできませんでしたか? 」

 

 

……

国内テニスからも世界へ!!

そんな環境が国内で整うことを心待ちにしているカタルでした。

 

 

~おしまい~

 

 

 

バレーボール【 SVリーグ 】開幕!! テニス協会はいつ動く?? 日本テニス界の現状… 

 

カタルです。

 

バレーボールの SV リーグが10月11日に開幕!!

 

最近メディアでも取り上げられ、人気選手がPRしたりと盛り上がって行きそうな雰囲気が醸し出されていますよね!

 

高橋藍と西田有志が直接対決! バレーボールSVリーグ開幕戦をフジテレビ地上波生中継

 

news.yahoo.co.jp

 

日本代表の人気選手同士のチームが対決!

これは観に行きたいと言う人が間違いなく増えそうです!

それによって、日本代表以外の選手にも人気が出る選手が現れそうですね!

 

 

 

 

❏ 世界的人気が生む絶好のチャンス! テニスにもそんなチャンスはあったのに…

海外でバレーボール漫画のハイキューが超人気と言う事も有って、日本代表のバレーが全世界でも注目され選手の人気もうなぎのぼり、実力的にも世界ランク4位まで上がり、オリンピックではバレーボールが最高視聴率をたたき出したと言うこのタイミングでの新リーグの開幕!

これは正にベストタイミングとしか言いようがありません!

 

これと似たチャンスはテニス界にも何度かありました!

テニスの王子様ブームの時のテニス人口は相当なものでしたし、 錦織 圭( にしこりけい )選手や 大阪 なおみ( おおさか なおみ )選手の活躍が、テニス観戦に行く人を大きく増やしました!

 

…しかしここで明らかに違うのが、日本バレーボール協会はこれまでもバレーボールを観戦する人を増やす努力や取り組みを地道に行ってきたと言う事です。

それに比べ、日本テニス協会はテニス観戦をする人を増やそうとする努力や取り組みを一切してきておらず、テニスの王子様ブームや 錦織 選手と大阪 選手に向いた観戦熱が、国内の選手に向けられることは全くありませんでした!

 

つまり、チャンスが来るまで地道に努力しながら待ち続けた日本バレーボール協会が、人気が最高潮に達したこのタイミングを逃さず行動できたのに比べ…

全く準備をしてこなかった日本テニス協会が、不意に訪れた大きなチャンスを何もできづにただ見送ることしかできなかったと言うのが実際に起こった出来事だと思うのです!

そもそも日本テニス協会には、国内テニスを盛り上げようとする考え自体が無いように感じるので、これをチャンスにすると言う考えに至った人もいなかったのかもしれませんが…

 

 

❏ 外部からのアイデアを取り入れて! テニス協会も学ぶべきもの…

今回大きな行動に出た日本バレーボール協会は、このチャンスを成功させるべく バスケットプロリーグ Bリーグのチェアマンをしていた 大河 正明( たいが まさあき )氏を SVリーグのチェアマンに就任しました!

 

 10月に開幕するバレーボールSVリーグの大河正明チェアマンが17日、オンラインで記者会見し「2030年には世界最高のリーグを達成したい」と所信を表明した。

 1日に就任した大河氏はバスケットボール男子Bリーグのチェアマンとしても手腕を振るった。びわこ成蹊スポーツ大の学長を務めていたが6月30日に退任し、SVリーグの運営に専念する。

 「世界最高峰のリーグとはヒト、モノ、カネが集まること。サッカーの(イングランド・)プレミアリーグ、(米プロ)バスケットボールのNBAのような一番ハイレベルな人気のあるリーグにしたい」と意気込んだ

 

news.yahoo.co.jp

 

そんな Bリーグも サッカーの Jリーグ初代チェアマンだった、川淵 三郎( かわぶち さぶろう )氏にアドバイザーを依頼しています。( ちなみに大河 氏は元々は、Jリーグの理事を務めています。 )

このように、バスケットもバレーボールも身内の考えだけに固執させず、外部からのアイデアやアドバイスを柔軟に取り入れながら、試合観戦をビジネスとしても成功させるために取り組んできたことが今に繋がっていると思うのです!

 

この考えが日本テニス協会にも生まれれば、今は観客が入らないテニス観戦にも、大きな収益を生めるようになる可能性がまだまだあると思うのです…

が…

今の所そういった観点で行動している役員はいないように感じます…

むしろ、テニス協会以外がテニス界を盛り上げようと活動する中、それを邪魔しようとする動きすら見せるぐらい閉鎖的です…

なんと言いますか、他を受け入れようとしないプライドの高さと言いますか…

周りがどんどん変わってきていると言うのにそれには目を向けず、内側の力関係にばかり目を向けているように感じてしまいます…

 

 

❏ 選手からの悲痛な声! まず変えるべきなのは国内テニスの現状では? 

つい先日、shimamotoのジュニアテニス日記さんがブログで紹介していた、YouTubeで今年の全日本選手権 予選に出場していた 小暮 友貴(こぐれ ともたか )選手の日本テニス界に対する訴え!

今の国内テニスの現状を物語っていて心にしみました…

 

詳しい内容はこちらから⇩

kodomonotennis.hatenablog.com

 

この小暮 選手の訴えは、僕も同意見で日本テニス界の今後にも拘わって来ると思っています!

 

全日本選手権にすら観客がほとんど集まらないと言う事実…

全日本選手権に出場している選手達も赤字覚悟で試合出場していると言う事実…

他の大会には観客を呼ぶと言う事すらしておらず、ぱっと見は草トーと変わらないと言う事実…

そもそもテニス選手としてだけで食べて行く事が難しく、将来有望と思える選手でも活動を辞めてしまうことが多いと言う事実…

 

こんな現状を放置したままで、日本テニス界の発展なんかあり得ないと思いませんか?

 

僕も前に、日本テニス協会に向けてこんな記事を書きました!

 

前に書いた記事はこちら⇩

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記事の中でいろいろと書いていますが、とにかく国内で活躍するプロ選手達の価値を高める活動をテニス協会にはして欲しいのです!

 

もし仮に、日本ランク100位以内に入れば普通に働くより年収が高くなるような環境が整っていたとすれば…

もし仮に、全日本選手権が年収1,000万を軽く超えるような選手の集まりだったとすれば…

国内だけでも十分夢のある職業として認知されて行くものになると思うのです!

 

 

❏ 海外との比較を辞めるべき! 国内だからこそのストーリーを… 

国内には、あまり世間に知られていないプロ選手が多くいます!

そんな選手達の活動を支えるのがスポンサーによる資金援助ですが、マスメディアに露出することがないテニス選手に多くのスポンサーがつくことはほとんどなく、多くの選手が活動資金や練習環境に苦しんでいます…

中には資金の掛かる海外遠征は諦め、国内だけで活動しているなんて選手もいたりして、国内プロの価値の低さを感じてしまいます…

 

そんな国内選手に対してよく聞かれるのが、「 世界では通用しないんでしょ! 」「 海外に比べてレベルが低すぎでしょ! 」などと言う心無い言葉です!

 

この考え方の背景には、テニス協会自体もそう考え行動している節があり、海外進出が主軸で国内はおまけのような扱いをしているのも大きく影響していると思います!

 

ただ冷静に考えてみて下さい…

ゴルフ、野球、サッカーなんかは、国内での観戦でそういう観方をしてないですよね!

バスケットボールは少し前までテニスと同じようにNBAなんかと比べられる感じでさげすまれていた感じが有りましたが、Bリーグの開幕と共に、そう言った見方をされなくなってきていると思います!

バレーボールだって、国内のレベルは昔は海外に遠く及ばないものでしたが、今ではかなり世界に近づけているのは、世界バレーを日本で開催したりTVで代表選手を大きく取り上げたりと、地道に人気を高めて来た効果ではないでしょうか!

各スポーツがこれだけ飛躍してる中、テニスだけ無理なんてことは絶対ありませんよね!

 

そこで一つの提案として、全日本選手権などの国内試合を国内だからこそ分かる出場選手の背景なんかを知りながらストーリー性を加えて観て行くと言うのはどうでしょうか?

そしてこれから海外に進出して行くであろうトップ選手の育成と支えの場と考え、日本中が応援できる環境を作って行くのはどうでしょうか?

 

ちなみに昨日( 2024/10/10 )行われた全日本選手権女子の準決勝に勝ち上がったメンバーは、期待の若手選手達でした!

第1シードの斎藤 咲良( さいとう さら )選手は18歳で元世界ジュニアランキング2位、現在はプロ転向してWTA最高ランキングは156位!

 

前に紹介した記事はこちら⇩

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第8シードの 今村 咲( いまむら さき )選手は22歳でWTA最高ランキング364位!

第3シードの 石井 さやか( いしい さやか )選手は19歳で元世界ジュニアランキング5位、WTA最高ランキング266位!

第2シードの 伊藤 あおい( いとう あおい )選手は20歳でWTA最高ランキング191位!

ちなみにどの選手も全国大会の優勝を経験しています!

各年代のチャンピオン同士の対決の中、勝ち上がったのが第1シードの斎藤 選手と第3シードの 石井 選手!

こんな背景と今後GSにも出場する可能性のある若手選手達の応援となればちょっと気持ちが違ってきませんか?

 

男子でも今年のウィンブルドンジュニアでベスト4に入っていた18歳の 本田 尚也(  ほんだ なおや )選手が3Rまで勝ち上がり、元インカレチャンピオンの第1シード 白石 光( しらいし ひかる )選手に敗れるなど、背景を詳しく知れば楽しめそうな組み合わせが盛りだくさんです!

 

前に 本田 選手を紹介した記事はこちら⇩

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こんな感じで視点を変えたりすることで、観戦者の推しが生まれたり、選手の成長を感じたりと、楽しみ方も広がって行くと思います!

そんな取り組みが国内選手の支えとなり、国内のレベルも引き上げることが出来たとすれば、そこからGS上位に勝ち上がれるようになる選手も現れる可能性が出て来ると思うのです!

 

 

❏ 育成も海外に依存している以上現状は変わらないのでは?

今現在の日本テニス協会の考え方は、世界に通用する一個人の育成に向いています!

そのために唯一の成功例とも言える 錦織 圭( にしこり けい )選手の軌跡をたどる様に、毎年のようにU12、U14の全国上位者に支援を行い、アメリカのテニススクールであるIMGに送り出すことをしています!

ちなみに1人年間1,000万円以上かかります!

これだけ見ると良い取り組みをしているようにも見えますが、毎年のように送り込まれている日本のトップジュニア達の大半が、結果を出せずに国内に返され、国内に残っていた選手より成長していなかったり、そのままテニスを辞めてしまったりしている事にも注目しないと行けないと思うのです!

そして今の所、幼少期からの留学で成功したのは 錦織 選手だけと言う事実…

そして思うのが、強くなった選手を海外に丸投げするシステムのままでは国内の状況は変わらないと言う事!

もしより良いシステムや情報があるのだとすれば、国内でもそれが行えるように学んだり誰でも受けれるように公開し、各クラブが国内でも行えるようにより良く改善して行く試みをするべくでは無いかと思うのです!

 

これも前書いた記事に載せましたが、これまでも国内で育ったジュニア達がGSジュニアで上位に入ったりと日本テニスはジュニアまでは結構強かったりします!

 

前に紹介した記事はこちら⇩

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ただ、その後の成長度合いが他の国の選手より小さく、プロ転向後に大きく飛躍したのが 錦織 選手と大阪 選手しか今の所いないと言うのが現実です…

この現状を、その選手の才能のせいだけにするのはいかがな物かと僕は思うのです!

もしそれがジュニア時代の育成の仕方に大きな問題が有るのだとすれば、これも同じく学んで改善するべきだと思いますし、プロになってからの練習やサポートの仕方に問題があるのであれば、選手育成に成功している国々から学び、国内で共有するべきだと思うのです!

 

近年、世界 TOP50位以内にアメリカ人選手が多くなったと感じますが、その中に大学卒業や在籍中にプロとなった選手が多くいます!

これは、ジュニア時代の結果だけではなく、卒業後に伸びる選手にもチャンスがあると言う事になります!

 

それに比べ日本では…

幼少期からプロを目指して練習していた日本のジュニア選手達の大半が、ある一定の時期から現実的にテニスでは食べて行けないと言う判断をし、高校卒業や大学卒業を機にプレーヤーを辞めると言う選択をしています…

もちろん僕たちコーチは教え子たちに海外で活躍するような選手になって欲しいと思っていますが、ジュニアの成長スピードには個人差があり、早熟な子もいれば晩熟の子もいたりします!

そして、最終的に強くなるのが晩熟な子の可能性も十分あるのです!

しかし、今の国内環境ではそういった選手が海外に挑戦できる可能性は少なく、強くはなったけどテニス選手は辞めると言う選択をすることも多いのです!

これこそが、国内でプロ選手になっても夢があると思える環境になって欲しいと願う理由の一つで、最後まで諦めずに上達し続けられる環境が整うことが、優秀な選手がテニスから離脱するを防ぎ、それが国内テニスのレベルを更に引き上げる結果になると思うのです!

 

 

❏ まとめ

もしかしたら今はテニス界が大きく飛躍する時では無いのかもしれません…

ただ、そのチャンスが来た時に今度はそのチャンスをの逃さないように準備をしておきたいではないですか!

そんな日のために国内テニスの在り方を変え、国内プロ選手が食べて行けるような環境に変えて行って欲し!

っと僕が言ったところで何も変わらないのは分かっているのですが…

この思いが伝わったかのように行動を起こしてくれるテニス協会の人がいることを願わずにはいれないのです!

 

教え子達の未来のために…

日本テニス界がより良い方向に向かって行く事を心から願うカタルでした。

 

 

~おしまい~

 

 

 

 

 

 

木下グループジャパンオープンの観戦が最高だったって話し!

 

カタルです。

 

 

先日全日程を終えた木下グループジャパンオープン!

 

優勝したのは20歳の アルトゥール・フィス 選手でした!

 

対戦相手は同じフランス人の ウゴ • アンペール 選手、ここまでの対戦成績がアンペール選手からの3勝0敗と言う事も有り、アンペール 選手の方が優位かと思っていましたが、Final st までもつれ込んだ試合を制したのは フィス 選手でした!

やはりまだ20歳という伸び盛りの選手なだけに、数ヶ月で実力が様変わりするなんてことも有るんでしょうね!

もしかしたらこの大会期間中にも上達して行ったのかもしれません!

今後が楽しみな選手です!

 

ちなみに今年のジャパンオープンを観に行ったって方は入らっしゃいますかね?

( もしいましたら是非感想などをコメント欄へ!もちろん観に行ってない方でもコメントOKですよ!(。-`ω-)b)

 

知り合いの中には毎日通ってたなんて人もいましたが、僕は木曜日の1Rを観に行きました!

今年の出場選手は10位台でもシードになれてない選手がいるぐらいハイレベルなもので、1Rから上位同士の激闘を観ることが出来ました!

 

と言う事で今回は、試合観戦した時の感想と少しずつ取った動画を乗せて行こうと思います!

あくまでこれは、その時に観た感想なのでその後の結果は考慮せずに読んでみてください  (-ω-)/

 

 

 

 

❏ 西岡 良仁( にしおか よしひと )選手 VS フェリックス・オジェ アリアシム

 

 

フェリクス・オジェ アリアシム 選手のデータ(2024/10/2)

 

・元ジュニア世界ランク 1位

 

・自己最高世界ランキング 6位

・現世界ランク 21位(2024/10/2)

 

・2017年にプロ転向( 当時16歳 )

・生年月日 2000年8月8日 24歳

・身長 193cm

・体重 88kg

・右利き

・出身 カナダ モントリオール

 

西岡 選手のデータは前に書いたのでこちらをどうぞ⇩

 

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毎年ジャパンオープンでは勝ち切れず、メンタル的にも崩れてしまう印象の 西岡 選手…

 

しかも、今回の1回戦の相手があまり相性の良くない オジェ アリアシム 選手と言う事で中々厳しい戦いになるんじゃないかと勝手に予想していましたが、試合が始まってみると 西岡 選手のプレーが非常に良く、ラリー戦では 西岡 選手の多彩なショットが オジェ アリアシム 選手を翻弄して行く場面が多く見られる非常に見応えのある物でした!

お互いがしっかりキープする場面が多かった激戦は、Final st までもつれ込みます!

先に オジェ アリアシム 選手がマッチポイントを握る場面も有りましたが、それを耐え切り最後のタイブレークを制した 西岡 選手が 7-6(5) 3-6 7-6(5) で勝利をもぎ取りました!!

 

 

そんな激戦を少し撮影したのでご覧ください⇩

 

・ 西岡 良仁 選手 VS フェリックス・オジェ アリアシム 1st タイブレーク

 

・ 西岡 良仁 選手 VS フェリックス・オジェ アリアシム Final st タイブレーク

 

 

勝利が決まってから足が攣って歩けなくなった 西岡 選手でしたがホントに素晴らしいプレーを見せてくれました!

 

1st の途中で審判のジャッチに対してもめた後や、腕の痛みを訴えながら 2st 目を取られた時にはまたメンタル的に崩れてしまうのでは?と少し頭を過りましたが今回はそんなことも無く、最後まで集中したプレーを続けれたことが勝利へと繋がったと感じた一戦でした!

 

にしても 西岡 選手のカウンターや切り返しのアイデアは、体格差のある外人選手達のプレーにかなり対応していると感ます!

 

こういう世界で戦う経験値が、後世の日本人選手達にも受け継がれて行くと良いですね!

 

 

❏ アレックス・ミケルセン 選手 VS ステファノス・チチパス 選手

 

 

アレックス・ミケルセン 選手のデータ(2024/10/2)

 

・自己最高世界ランキング 47位

・現世界ランク 49位(2024/10/2)

 

・2023年にプロ転向( 当時18歳 )

・生年月日 2004年8月25日 20歳

・身長 193cm

・体重 79kg

・右利き

・出身 アメリカ カリフォルニア州 アリソビエホ

 

 

ステファノス・チチパス 選手のデータ(2024/10/2)

 

・元ジュニア世界ランク 1位

 

・自己最高世界ランキング 3位

・現世界ランク 12位(2024/10/2)

 

・ 全仏オープン 準優勝( 2021 ) 全豪オープン 準優勝( 2023 )

 

・2015年にプロ転向( 当時17歳 )

・生年月日 1998年8月12日 26歳

・身長 193cm

・体重 90kg

・右利き

・出身 ギリシャ アテネ

 

今回の注目選手の一人 ステファノス・チチパス 選手の試合は外のアリーナコートで行われましたが、まさかの展開となりました!

 

193㎝同士の戦いは強力なサーブとショットの応酬と言う壮絶なもので、 1st は チチパス 選手の一球一球が強烈で ミケルセン 選手がサービスキープで何とかついて行ったと言った印象のでしたが、2st 以降 チチパス 選手のプレーが急激に崩れ始めミスショットが増えて行きます…

逆に、序盤からアップダウン少なくプレーし続けていた ミケルセン 選手が連続でポイントすることが増えて行き、中盤以降は チチパス 選手を圧倒して行きます!

 

2st の途中で チチパス 選手が肩の痛みを訴えメディカルタイムアウトを取りましたが、試合の流れはそのまま一方的な物となり、 4-6 6-1 6-2 で ミケルセン 選手の勝利となりました!

 

 

そんな2人のプレーを近距離で撮影したのでご覧ください⇩

 

・ アレックス・ミケルセン 選手 vs ステファノス・チチパス 選手 プレー動画

 

 

しかし、後半の ミケルセン 選手のプレーはホント隙が無く強かった!

まだ20歳と言う選手なので、恐らく今後伸びてくる選手なんだと感じました!

 

 

❏ ベン・シェルトン 選手 VS ライリー・オペルカ 選手

 

 

ベン・シェルトン 選手のデータ(2024/10/2)

 

・自己最高世界ランキング 14位

・現世界ランク 17位(2024/10/2)

 

・2022年にプロ転向( 当時19歳 )

・生年月日 2002年10月9日 21歳

・身長 193cm

・体重 88kg

・左利き

・出身 アメリカ ジョージア州 アトランタ

・出身大学 フロリダ大学

 

 

ライリー・オペルカ 選手のデータ(2024/10/2)

 

・元ジュニア世界ランク 4位

 

・自己最高世界ランキング 17位

・現世界ランク 307位(2024/10/2)

 

・2015年にプロ転向( 当時17歳 )

・生年月日 1997年8月28日 27歳

・身長 211cm

・体重 102kg

・右利き

・出身 アメリカ ミシガン州 セントジョセフ

 

前回、強力なサーブを武器に優勝した ベン・シェルトン 選手!

今回の1Rの相手は211㎝と言う驚異の高身長から繰り出される220㎞越えのサーブを持つ ライリー・オペルカ 選手と言う事で壮絶なキープ合戦が予想されました!

 

序盤は予想通り、お互いがキープしあう形でのゲーム展開でしたが、 シェルトン 選手が途中まで オペルカ 選手のサーブに対応できず、3ゲームで1ポイントも取れてないと言うプレッシャーを掛けられます!

その結果2回のブレイクをものにした オペルカ 選手が 1st を先取します!

2st に入って、シェルトン 選手がコースを張った感じでファーストサーブに食らいつき、リターンを返す確率を増やしていきます。

そのプレッシャーで今度は オペルカ 選手のファーストサーブの確率が落ちたのと、大切な場面でのエラーを引き出せたことで、3回のブレイクに成功した シェルトン 選手が 2st 目を取り返します!

そして勝負の Final st は、お互い引かないキープ合戦となります!

そして迎えた第10ゲームでブレイクに成功した シェルトン 選手が 3-6 6-1 6-4 で勝利しました!

 

そんな2人のプレーを上から撮影したのでご覧ください⇩

 

・ ベン・シェルトン 選手 vs ライリー・オペルカ 選手 プレー動画

 

 

今回のビックサーバ対決は、お互いがエースを量産する淡泊な場面が多いものでしたが、その中にも見応えある駆け引きを感じました!

なんといっても オペルカ 選手のファーストサーブが、両サイドのワイド手前に220㎞で叩き込まれ、センターは230㎞を超えたりしていたので、1st を見る限りブレイク出来る気がしませんでしたが、 シェルトン 選手が何本エースを取られても最後まで食らいつくレシーブをし続けたことで、 オペルカ 選手へのプレッシャーが増していき、ブレイクチャンスを多く生み出す切っ掛けになっていました!

これはビックサーバーを崩すための考え方として参考になりますね!

 

そして今回もう一つ注目だったのが、 シェルトン 選手のファーストサーブが190㎞ぐらいが多かったことです!

前回大会ではフラット系で240㎞をマークしたりとガンガンスピードを出していた印象でしたが、今回はファーストからスピンやスライスでコースにコントロールするサーブで組み立てていて、その結果 2st に入ってからはブレイクされておらず、 Final st に関してはファーストの確率が100%と言う聞いたことの無い驚異的な数字をたたき出していました!

ジョコビッチ 選手も同じような戦略で高いキープ率を誇っていますが、今後 シェルトン 選手もその路線を加えて行くのかに注目ですね!

 

 

❏ ブランドン・ナカシマ 選手 VS フランシス・ティアフォ 選手

 

 

ブランドン・ナカシマ 選手のデータ(2024/10/2)

 

・自己最高世界ランキング 36位

・現世界ランク 36位(2024/10/2)

 

・2019年にプロ転向( 当時18歳 )

・生年月日 2001年8月3日 23歳

・身長 185cm

・体重 84kg

・右利き

・出身 アメリカ カルフォルニア州 サンディエゴ

 

 

フランシス・ティアフォ 選手のデータ(2024/10/2)

 

・元ジュニア世界ランク 2位

 

・自己最高世界ランキング 10位

・現世界ランク 15位(2024/10/2)

 

・ 全米オープン ベスト4( 2022・2024 ) 

 

・2015年にプロ転向( 当時17歳 )

・生年月日 1998年1月20日 26歳

・身長 188cm

・体重 86kg

・右利き

・出身 アメリカ メリーランド州 ハイアッツビル

 

今回、密かに楽しみにしていたのが、ここ最近調子を上げているように感じる ブランドン・ナカシマ 選手と、集中してる時はホントに強いと感じる フランシス・ティアフォ 選手のアメリカ人対決です!

 

1st はお互いのファーストサーブの確率が高く、キープキープで試合が進む一進一退の攻防の中、最後の最後にブレイクに成功した ナカシマ 選手が 1st 目を先取します!

2st に入ると ティアフォ 選手の凡ミスが目立つ内容となり、最後までプレーを崩さずしっかりと集中したプレーを続けた ナカシマ 選手が 7-5 6-3 で勝利しました!

 

そんな2人のプレーを近距離で撮影したのでご覧ください⇩

 

・ ブランドン・ナカシマ 選手 vs フランシス・ティアフォ 選手 プレー動画

 

 

ティアフォ 選手は生で見ると思いのほか柔らかいタッチを感じるショットの捉え方をしていて、パワフルなショットの中にリラックス感のある繊細な感覚が伝わってきました!

この辺は生で観ないとなかなか感じ取れないものなんですよねぇ~!

それに対する ナカシマ 選手は、前よりサーブやフットワークが強化されている感じで、上位の選手とも十分戦える実力がついてきているのを感じました!

ただ残念だったのが、ティアフォ 選手があまり集中しきれていない感じで、特に後半は淡泊なミスを連発し、簡単にポイントを与える場面を多く見ました…

出来る事ならプレーに入り込んで最高のパフォーマンスを発揮している ティアフォ 選手を観たかったですね…

 

 

❏ ホルガ・ルーネ 選手 VS アレハンドロ・タビロ 選手

 

 

ホルガ・ルーネ 選手のデータ(2024/10/2)

 

・元ジュニア世界ランク 1位

 

・自己最高世界ランキング 4位

・現世界ランク 14位(2024/10/2)

 

・2020年にプロ転向( 当時17歳 )

・生年月日 2003年4月29日 21歳

・身長 188cm

・体重 77kg

・右利き

・出身 デンマーク ゲントフテ

 

 

アレハンドロ・タビロ 選手のデータ(2024/10/2)

 

・自己最高世界ランキング 19位

・現世界ランク 22位(2024/10/2)

 

・2015年にプロ転向( 当時17歳 )

・生年月日 1997年6月2日 27歳

・身長 188cm

・体重 75kg

・左利き

・出身 カナダ オンタリオ州 トロント

・国籍 チリ

 

アリーナコート最後の試合となったのが、 ホルガ・ルーネ 選手と アレハンドロ・タビロ 選手の対決です!

第6シードのルーネ 選手は注目の若手選手ですが、今年の全米オープンの1回戦で ナカシマ 選手に負けたり、一週前の杭州オープンでは第1シードとして出場するも1回戦で 内山 靖崇( うちやま やすたか )選手に負けたりと、最近はあまり勝ててない印象だったので、どんな感じのプレーなのか気になっていました!

 

そんな思いで観ていた試合でしたが、内容は想像していたものとは全く違っていました!

調子を落としていると思っていた ルーネ 選手のプレーは素晴らしいもので、 タビロ 選手を圧倒する形で 1st を先取します!

2st に入ると タビロ 選手が強気なプレーを見せ、壮絶なキープ合戦の末、最後にブレークに成功した タビロ 選手が取り返します!

Final st でもお互いのナイスプレーは続きましたが、 ルーネ 選手のプレーが更に切れを増した感じになり、6-2 5-7 6-4 で ルーネ 選手の勝利となりました!

 

そんな2人のプレーを近距離で撮影したのでご覧ください⇩

 

・ ホルガ・ルーネ 選手 vs アレハンドロ・タビロ 選手 プレー動画

 

 

実際観たルーネ 選手のプレーは、動きが柔軟で多彩なショットを使い別けるセンスあふれるものでした!

中でも目を見張ったのがフットワークの良さで、ここぞで入って来るカウンターが強力でした!

対する タビロ 選手もしっかり対応した上で押し切る場面も多く、ランキングが大きく離れていない同士の1Rはかなり見応えがある内容でした!

観た限りルーネ 選手が最近負けてる理由は分かりませんでしたが、セットを取られた場面では、少しディフェンシブになり過ぎていると感じる部分も有ったのでその辺が影響してるのかもしれません!

 

 

❏ アルトゥール・フィス 選手 VS テイラー・フリッツ 選手

 

 

アルトゥール・フィス 選手のデータ(2024/10/2)

 

・自己最高世界ランキング 20位

・現世界ランク 24位(2024/10/2)

 

・2021年にプロ転向( 当時17歳 )

・生年月日 2004年6月12日 20歳

・身長 185cm

・体重 83kg

・右利き

・出身 フランス ボンドゥフ

 

 

テイラー・フリッツ 選手のデータ(2024/10/2)

 

・元ジュニア世界ランク 1位

 

・自己最高世界ランキング 5位

・現世界ランク 7位(2024/10/2)

 

・ 全豪オープン ベスト8( 2024 ) 全英オープン ベスト8( 2022・2024 ) 全米オープン 準優勝( 2024 ) 

 

・2015年にプロ転向( 当時17歳 )

・生年月日 1997年10月28日 26歳

・身長 196cm

・体重 86kg

・右利き

・出身 アメリカ カリフォルニア州  サンディエゴ

 

デイセッション最後の試合は、全米オープンで準優勝した第1シード テイラー・フリッツ 選手とフランスの新鋭 アルトゥール・フィス 選手との対決でした!

 

イメージとしては、グランドスラム決勝を経験した フリッツ 選手に フィス 選手がどこまで食らいついていけるのか?と言った感じでしたが、ふたを開けてみると フィス 選手のプレーが非常に良く、お互いの強力なサーブを軸にしたキープ合戦が続く展開になりました!

序盤はやはり フリッツ 選手の方がラリー戦でも押してるように見えていましたが、 フィス 選手が徐々に積極的なプレーを増やしていき、先にブレイクを成功させた フィス 選手がそのまま 1st をものにします!

2st に入ってもお互いのサービスキープが続く展開となり、徐々にラリーも激しくなって行きます!

途中で フリッツ 選手が腰の痛みを訴えメディカルタイムアウトを取りますが、その後も好プレーを続けた フリッツ 選手が先にブレイクに成功し、2st 目を取り返します!

ここまでどちらもブレイク1回と言う中での Final st でしたが、やはり腰の影響なのか フリッツ 選手の動きと集中力が少し落ちたように感じられ、逆に フィス 選手のプレーがどんどん良くなって行き、先にブレイクに成功し勢いに乗った フィス 選手が 6-4 3-6 6-3 で激戦をものにしました!

 

そんな2人のプレーを上から撮影したのでご覧ください⇩

 

・ テイラー・フリッツ 選手 vs アルトゥール・フィス 選手 プレー動画

 

 

フィス 選手のプレーはウィンブルドンで アレックス・デミノー 選手との試合で観ていましたが、その時は デミノー 選手が圧倒する内容だったので、強い印象は残っていませんでしたが、今回のプレーはホントに素晴らしいものでした!

 

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しかもまだ20歳…

今後の活躍が楽しみな選手ですね!

 

 

❏ 錦織 圭( にしこり けい )選手 VS マリン・チリッチ 選手

 

 

錦織 圭 選手のデータ(2024/10/2)

 

・自己最高世界ランキング 4位( 日本人歴代1位 )

・現世界ランク 200位(2024/10/2)

 

・ 全豪オープン ベスト8( 2012・2015・2016・2019 ) 全仏オープン ベスト8( 2015・2017・2019 ) 全英オープン ベスト8( 2018・2019 ) 全米オープン 準優勝( 2014 )

・ATPツアー 優勝12回( 日本人歴代1位 )

・2013年リオデジャネイロオリンピック 銅メダリスト

 

・過去契約スポンサー

「 日清食品 」と2008年に所属契約(現解消)、「 ユニクロ 」と2022年に所属契約、「 ウィルソン 」「 ナイキ 」「 タグ・ホイヤー 」とギア契約、「 ジャガーランド・ローバー・ジャパン 」「 ジャックス 」「 NTT 」「 アサヒビール 」「 エアウィーヴ 」「 ウィダーinゼリー 」と広告契約、「 日本航空 」「 デルタ空港 」とオフィシャルエアライン契約、「 久光製薬 」「 プロテクター&ギャンブル 」「 WOWOW 」とキャラクター契約、「 リクシル 」とロゴ契約、「 IMG 」と施設使用契約など…

 

・2007年にプロ転向( 当時17歳 )

・生年月日 1989年12月29日 34歳

・身長 178cm

・体重 73kg

・右利き

・出身 島根県 松江市

・出身高校 青森山田高校

・ジュニア時代の所属スクール グリーンテニススクール 14歳でアメリカのIMGアカデミーに留学

 

 

マリン・チリッチ 選手のデータ(2024/10/2)

 

・元ジュニア世界ランク 2位

 

・自己最高世界ランキング 3位

・現世界ランク 212位(2024/10/2)

 

・ 全豪オープン 準優勝( 2018 )ベスト4( 2010 ) 全仏オープン ベスト4( 2022 )ベスト8( 2010 )全英オープン 準優勝( 2017 )ベスト8( 2014・2015・2016 ) 全米オープン 優勝( 2014 )ベスト4( 2015 )ベスト8( 2009・2012 ) 

 

・2005年にプロ転向( 当時17歳 )

・生年月日 1988年9月28日 36歳

・身長 198cm

・体重 89kg

・右利き

・出身 ボスニア・ヘルツェゴビナ メジュゴリエ

・国籍 クロアチア

 

ナイトセッション1戦目は、なんといっても今日の目玉!

錦織 圭 選手と マリン・チリッチ 選手の対決です!

10年前、全米オープン決勝で戦っていたこの2人が、ここ日本で対決すること自体にちょっとグッとくるものが有ります…

 

同じようにケガから復帰してきている2人ですが、錦織 選手はここ最近徐々にプレーの質が戻って来てると感じる場面が増えましたが、それを持続したりするフィジカル面での課題が感じられます…

対する チリッチ 選手は前の週の ATP250 杭州オープンで優勝していると言う事なので不利な試合展開になることが予想されました…

 

しかし試合が始まってみると、持ち前のビックサーブでキープする チリッチ 選手に対し、 錦織 選手は巧みなサーブの配球とラリーの展開でしっかりキープしながら付いて行き、先にブレイクチャンスをものにした 錦織 選手が 1st を先取します!

2st に入ると チリッチ 選手のギアが上がってきた感じで、配球で崩していたサービスゲームを先にブレイクされます!

その後ブレイクバックして食らいつきましたが、再度ブレイクされる形となり チリッチ 選手が 2st を取り返します!

Final st に入り、やはり 錦織 選手の体力が持つのかどうかと、調子を上げてきている チリッチ 選手のプレーに対応できるかどうかが気になるところでしたが、苦しみながらも1st と同様にキープし続けたことで先にブレイクに成功した 錦織 選手が 6-4 3-6 6-3 で熱戦を制しました!

 

そんな2人のプレーを上から撮影したのでご覧ください⇩

 

・ 錦織 圭 選手 vs マリン・チリッチ 選手 プレー動画

 

 

いやぁ~大盛り上がりの試合でした!

観客もチケット完売で超満員だったのも有りとにかく応援が凄かった!

そんなファンからの応援と、相手がライバルと言う事が 錦織 選手本来のプレーを引き出した感じが有り、見ごたえのあるすごく良い試合内容でした!

この経験が錦織選手の感覚や試合的な体力を引き上げる切っ掛けになれば、まだまだ上に行けるチャンスがあるんじゃないかと期待をしてしまいますね!

 

 

❏ ジョーダン・トンプソン 選手 VS キャスパー・ルード 選手

 

 

ジョーダン・トンプソン 選手のデータ(2024/10/2)

 

・元ジュニア世界ランク 18位

 

・自己最高世界ランキング 29位

・現世界ランク 29位(2024/10/2) 

 

・2013年にプロ転向( 当時19歳 )

・生年月日 1994年4月20日 30歳

・身長 183cm

・体重 73kg

・右利き

・出身 オーストラリア シドニー

 

 

キャスパー・ルード 選手のデータ(2024/10/2)

 

・元ジュニア世界ランク 1位

 

・自己最高世界ランキング 2位

・現世界ランク 9位(2024/10/2)

 

・ 全仏オープン 準優勝( 2022・2023 )ベスト4( 2024 ) 全米オープン 準優勝( 2022 )

 

・2015年にプロ転向( 当時16歳 )

・生年月日 1998年12月22日 25歳

・身長 183cm

・体重 77kg

・右利き

・出身 ノルウェー オスロ

 

この日最後の試合は、錦織 選手とよく練習していると言う ジョーダン・トンプソン 選手と第3シードの キャスパー・ルード 選手の対決です!

ルード 選手は、去年、一昨年と連続で出場するも一昨年は1R、去年は2Rで敗退とジャパンオープンでは中々勝ち上がれていないので、今年はどうなるのかと注目していました!

 

試合が始まり感じたのは、今年の ルード 選手は一味違いそうと言う事でした!

動きにキレが有り、ショットの制度も高いレベルを維持していて終始ラリーで主導権を握っているのは ルード 選手と言う感じでした!

しかし トンプソン 選手もサーブの配球とそこからの展開が上手く、ネットプレーなどを織り交ぜながらキープしてついて行きます!

そんな中、途中雨が降り始めたことで試合が中断し、再開した後からなんとなく トンプソン 選手のプレーが攻撃的になりラリーでの主導権が少しきっこうするようになって行きます。

そのままお互いのキープが続きタイブレークとなった 1st を最終的に制したのは、我慢し続けた トンプソン 選手でした!

2st に入り、ルード選手がより攻撃的なプレーでポイントを取りに行く感じでいきなりブレイクチャンスを掴みますが、そこを トンプソン 選手がキープしたことで、そこまでの流れが一転します!

攻めようとする ルード 選手のプレーに トンプソン 選手のディフェンス力が勝る感じのポイントが増え、ラリー戦でも トンプソン 選手が主導権を握る場面が増えて行きます!

その流れは最後まで変わらず、7-6(5) 6-1 のストレートで トンプソン選手が勝利しました!

 

そんな2人のプレーを上から撮影したのでご覧ください⇩

 

・ ジョーダン・トンプソン 選手 vs キャスパー・ルード 選手 プレー動画

 

 

近距離でも撮影したのでご覧ください⇩

 

・ ジョーダン・トンプソン 選手 vs キャスパー・ルード 選手 プレー動画

 

 

今年も ルード 選手は勝てませんでした…

序盤は非常にいいプレーをしていたので手を抜いたとかは無いと思いますが、後半のプレーは戦意喪失にも似た雰囲気を醸し出していました…

逆に トンプソン 選手は不利にも思える状況に上手く対応し、後半の強気のプレーは素晴らしかったと思います!

特にブレないフットワークから生み出されるカウンターはとても参考になると感じました!

 

 

❏ まとめ

今回のジャパンオープン観戦は、試合のほとんどが Final st と言うかなり激熱な試合内容が観れて最高でした!

 

そんな各選手のプレーを観て感じたのが、昔よりトップ選手と50位以上にいる選手達との実力差が縮まって来ているのでは?と言う事です!

 

今やチャレンジャーレベルでも200㎞のサーブが飛び交っていて、お互いのサーブを崩すのが難しくなっていますし、みんなオールラウンドにプレーをします!

そんな中で50位まで上がってきた選手達は当たり前のように強力なサーブやテクニックを持っており、トップ選手でも少しでもプレーの質を落とせば負けてしまう可能性が大いにある状況と言えます!

 

現に今大会ではほとんどのシード選手が1Rか2Rで姿を消し、決勝まで勝ち抜いたのは共にノーシードの選手でした!

 

そんな入れ替わりの激しいハイレベルな世界に多くの日本人選手の名前が連なる日が来て欲しい!

そんな思いを胸に、そのレベルに教え子を到達させる方法を模索するカタルでした。

 

 

~おしまい~

 

 

 

 

210㎞超えのサーブを武器に、島袋 将 選手が上海チャレンジャー 優勝!!

 

カタルです。

 

国内育ちの27歳!

島袋 将( しまぶくろ しょう )選手が、【 Road to the ロレックス上海マスターズ(チャレンジャー100) 】で優勝しました!

 

島袋 将(しまぶくろ しょう)選手のデータ(2024/9/7)

 

・2017年インカレチャンピオン

・現世界ランク239位(2024/9/7)

・自己最高世界ランキング シングルス135位、ダブルス438位

 

・「有沢製作所」と2020年5月1日に所属契約、「東仁学生会館」と2020年7月1日にスポンサー契約、「名代富士そばグループ」と2023年3月25日にアドバイザリー契約、2024年4月25日に「ディアドラ」と契約、その他契約( ヨネックス、アトラス、アドミラル )

・2020年5月にプロ転向

・1997年7月30日 27歳

・岐阜県岐阜市出身

・身長 183cm

・体重 78kg

・右利き

・出身高校 四日市工業高校

・出身大学 早稲田大学

・ジュニア時代の所属スクール HIDE TA

 

島袋 選手のプレーで一番目を引かれるのは、なんといっても210㎞をコンスタントに出すことが出来るサーブ力です!

今回の決勝戦でも、ファーストが入った時のポイント取得率93%と言う高い数字をたたき出し、7本のエースを奪いながら1度もブレークされること無く勝利を手にしました!

 

これでキャリア3度目となるチャレンジャーの優勝です!

今年は少し調子を落としていた印象が強かったですが、更なる飛躍となる切っ掛けになるかもしれませんね!

 

 

 

 

❏ インカレチャンピオンまでの軌跡…

島袋 選手は2017年のインカレを制しチャンピオンに輝いています!

そんな経歴を考えると、ずっと幼少期からトップに君臨してたように思うかもしれませんが、決してジュニアの時点では飛び抜けた存在ではありませんでした…

 

島袋 選手のジュニア時代は、東海地区代表で全日本ジュニアに出場する選手でしたが、U12、U14では2回戦敗退、U16では下の年代で2回戦、上の時は1回戦敗退、U18の全日本ジュニアでは3回戦で敗退と、決して上位に勝ち上がるような選手ではありませんでした…

ジュニアでの最高成績はインターハイの個人戦でベスト8です…

 

ジュニア時代、まり良い成績は残せていなかった 島袋 選手を変えた切っ掛けが、早稲田大学に推薦で入学できたことでした!

そこには共に切磋琢磨し、負けたくないと思える良きライバルがいたと言います…

それが勝つために努力し続けるモチベーションとなり、自分自身の能力を高める大きな切っ掛けになったようです!

 

そんな努力によって早稲田大学のNO.1となった 島袋 選手は、その年のインカレを勝ち上がり、優勝を成し遂げました!

 

正に 島袋 選手の軌跡は、大学から大きく伸びたと言う典型的な『 晩熟 』の例で、もちろんジュニア時代も努力を積み重ねて来たと思いますが、身体がしっかりと出来上がる大学時代に更に努力出来たと言う事が、高身長となり強くなったフィジカルを生かしたプレーを身に着けることが出来た大きな要因だったと思います!

 

前に『 晩熟 』について少し語った記事が有るので良かったらどうぞ⇩

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❏ 多くのスポンサーに支援される取り組み!

島袋 選手には、テニスの実力とは別に注目したい点があります!

それは他の選手に比べて多くのスポンサーがつき、支援されていると言うところです!

 

正直、実績で言うと他にも同じような戦績や実力の選手がいる中で 島袋 選手だけ多くのスポンサーがついていることを不思議に思っていましたが、聞くところによると多くの企業に自分を売り込むなどの取り組みをプロになる前から行っていたらしいのです!

 

恐らく自分の目標が海外でのプロ活動で、そのために必要なのがスポンサーからの支援だと理解し、先を見据えて準備をしていた成果なんだろうと思います!

 

そして多くのスポンサーからの支援が海外遠征の支えとなり、2023年のウィンブルドンと全米オープンの本戦出場を果たし、世界ランクを 135位まで上昇させた原動力になったのだと思います!

 

この 島袋 選手取り組みは、海外で活動したいと考える選手にはとても重要な事で、他の選手も見習うべきこ所が多くあると感じます!

 

今の国内テニスの現状を考えた時、スポンサーになってくれる企業は多くないのが現状ですが、そこまで考えてプロになった選手はほとんどいないのではないかと思います…

 

いつの日か 島袋 選手には、どのような活動を行ったのかを詳しく聞いてみたいものですね!

 

 

❏ 主体性を磨き、ピークを大学時代以降に!

大学では、コーチや監督からの管理は緩み、自主練などで自ら考え行動する主体性がその後の上達に影響して行きます!

 

僕の知るトップジュニだった子の中には、大学入学後は練習嫌いになりトレーニングも進んでしなくなったと言う選手が多くいます…

これは恐らく高校できつい練習やトレーニングを強要され続けたことで、軽いバーンアウト状態を引き起こしているんじゃないかと思います…

 

前に高校部活について少し語った記事が有るので良かったらどうぞ⇩

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理想としては、ジュニア時代には戦えるだけの技術と自分から行動したり考えたりできる主体性を磨き、身体が出来て筋肉もつきやすくなる大学時代以降に自ら努力出来るピークの状態を持って行く事が出来た時、更に伸びて行く『 晩熟 』となる選手になれる可能性が大きくなるのではないかと思うのです!

 

 

❏ まとめ

今回は、 チャレンジャーでキャリア3度目の優勝を果たした 島袋 選手の軌跡を記事にしてみました!

 

エリート街道では無く、雑草魂とも言える 島袋 選手の道のりは、多くの選手の参考になるのではないかと思います!

 

 

教え子達にも、 島袋 選手の最後まで諦めずに取り組み続ける姿勢を見習ってほしい…

 

今後、そんな雑草魂を持った教え子が現れることも夢見るカタルでした。

 

 

~おしまい~

 

 

 

 

全米ジュニアでも日本人選手が大活躍! 16歳の 園部 八奏( そのべ わかな )選手がシングルスで準優勝!! 坂本 怜( さかもと れい )選手はダブルスで初優勝!!!

 

カタルです。

 

ついに全米オープンも決勝が終わりましたね!

 

男子は ヤニック・シナ― 選手( イタリア )vs テイラー・フリッツ 選手( アメリカ )の決勝でしたが、 シナ― 選手のストレート勝ちと言う結果となりました!

やはり シナ― 選手の終始ペースを上げながら行う超高速ラリーと、その中でも動き回れるフットワークは凄かった!

フリッツ 選手も強気なプレーでのサービスキープで最後までくらいついていましたが、パフォーマンスが落ちた瞬間にブレイクされると言う展開となりました…

相手にプレッシャーを掛け続け、そのプレーを最後まで落とす事無く行った シナ― 選手の異質な強さが光る試合となりました!

 

女子の決勝は アリナ・サバレンカ 選手( ベラルーシ )vs  ジェシカ・ペグラ 選手( アメリカ )の対戦でした!

お互い強力なショットを打つ2人の対決は、激しい打ち合いになるのかと思っていましたが、意外と ペグラ 選手が自分から仕掛けることが少なく、終始強気に打ち続けるサバレンカ 選手と冷静にカウンターを狙う ペグラ 選手と言った構図になりました!

流れがお互いに行き来するほぼ互角と言える闘いを制したのは サバレンカ 選手!

どんな状況下でも一貫して強打し続けた サバレンカ 選手の強気な姿勢と集中力が最後に勝敗を分けたと感じる試合でした!

 

今回の決勝は、男女ともストレートでの決着でしたが、内容は実に見ごたえのある物だったと思います!

そして負けはしたものの、決勝に男女共にアメリカ選手が勝ち上がったと言う結果が、アメリカテニス協会の何年にもわたる取り組みの成果を感じさせる大会でした!

 

 

 

 

❏ 日本人ジュニア、男女共に大活躍!

そんな盛り上がりを見せた全米オープンで、今回も大活躍してくれたのが日本人ジュニア選手達です!

 

男子では、今年の全豪オープンジュニアで優勝した 坂本 怜( さかもと れい )選手が、シングルスでベスト4!

そしてダブルスでは、チェコの マキシム・ムルバ 選手と組んで、初優勝を飾りました!

 

 坂本 怜( さかもと れい )選手のデータ(2024/9/6)

 

・現ジュニア世界ランク 3位(2024/9/6)

・最高ジュニア世界ランク 1位

 

・2024年 全豪オープンジュニア シングルス 優勝

2024年 全米オープンジュニア ダブルス 優勝

 

・現世界ランク 817位(2024/9/6)

 

・出身 愛知県名古屋市北区

・生年月日 2006年6月24日 18歳

・身長 193㎝

・80㎏

・右利き

・誉高校

・所属スクール チェリーテニスクラブ

・現在の拠点 アメリカ IMGアカデミー

 

しかし、優勝を決めた後にペアと一緒に行った『 侍ポーズ 』の息の有った感じは、事前の練習量を感じさせましたね( 笑 )

 

この優勝で、日本人では初となるグランドスラムジュニア2つ目のタイトルを手にした 坂本 選手!

今後の日本テニス界をしょって立つ存在に成長してくれることを期待したいですね!

 

 

❏ 16歳の園部 選手が準優勝!!

そして女子では、16歳の 園部 八奏( そのべ わかな )選手が決勝へと勝ち上がり、4-6 4-6 と惜しくもイギリスの ミカ・ストイサレビッチ 選手に敗れてしまいましたが、自身初の準優勝を飾りました!

 

 園部 八奏( そのべ わかな )選手のデータ(2024/9/6)

 

・現ジュニア世界ランク 10位(2024/9/6)

 

2024年 全米オープンジュニア シングルス 準優勝

 

・現世界ランク 792位(2024/9/6)

 

・出身 埼玉県

・生年月日 2008年1月17日 16歳

・身長 174㎝

・左利き

・所属スクール 与野テニスクラブ

・現在の拠点 アメリカ IMGアカデミー

 

 園部 選手は2021年の U14全国選抜ジュニアで優勝した選手です!

しかもその時点ですでに身長が170㎝あり、プレーの方も強力なストロークを武器にした攻撃的なテニスをしていました!

 

園部 選手の直近のプレーは、今年のウィンブルドンジュニアでベスト16に入った試合をWOWOWで観戦していて、内容にスケールのでかさを感じていたので強く印象に残っていました!

 

それが今大会では見事に勝ち上がり準優勝!!

「 素晴らしい 」の一言です!

 

決勝のプレーを見る限り、追い込まれた時にまだまだ未熟さを感じる部分も有りましたが、なんせまだ16歳です!

今後どのような成長を見せてくれるのかが本当に楽しみです!

 

 

❏ まとめ

近年、国内育ちのジュニア達がグランドスラムジュニアで上位に勝ち上がることが多くなっていると感じます!

そして今年は、優勝、準優勝と言う結果を出した選手も現れました!

 

この活躍がジュニアで終わらず、そのまま世界トップクラスの選手へと育っていって欲しい!

その中に、自分の教え子もいたりしたら最高じゃないか!

そんな可能性に、思いを膨らませるカタルでした。

 

 

~おしまい~

 

 

 

 

現日本ランクNO.1の内島 萌夏( うちじま もゆか )選手のジュニア時代の軌跡から学ぶ理想の育成!

 

カタルです。

 

全米オープンもついにベスト4が出そろいましたね!

 

中でも注目なのが、ベスト4に男女ともアメリカの選手が2人ずつ勝ち上がっていることではないでしょうか!

 

そんな光景を見ていると、ついついこれが日本人選手になる日が来て欲しい!

なんてことを思ってしまいます…

 

 

今大会の日本人選手の戦績は、1、2Rで全員敗退と言うものでしたが…

その中でも、現日本ランクNO.1の 内島 萌夏( うちじま もゆか )選手の1Rでのプレーが今後の可能性を感じる輝きを放っていましたので、そんな 内島 選手のジュニア時代の話しも交えながら紹介して行きたいと思います!

 

内島 萌夏( うちじま もゆか )選手のデータ(2024/9/6)

 

・現世界ランク 64位(2024/9/6)

・最高世界ランク 59位

 

・「 安藤証券 」と2022年11月14に所属契約

・2019年4月にプロ転向

・出身 静岡県袋井市( 産まれたのはマレーシアのクアラルンプール )

・生年月日 2001年8月11日(23歳)

・身長 173㎝

・体重65㎏

・右利き

・出身校 一ツ葉高等学校

・ジュニア時代の所属スクール 昭和の森ジュニアテニススクール( 現 モリパークテニスガーデン )

・現在の拠点 中国の広州

 

 

 

 

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内島 選手は、先に紹介した 柴原 瑛菜( しばはら えな )選手と同様に、173㎝と言う海外選手と並んでも見劣りしない体格をしていて、フォアバック共に強力なショットを持っています。

特にフォアの重く伸びのあるスッピンボールがかなり強力な武器となっていて、回り込みフォアハンドからの攻撃が相手から主導権を奪う切っ掛けになっています!

 

全米オープン一回戦の タマラ・コルパチュ 選手との対戦では、1st はサーブの確率が悪く、ショットの制度もかなり低かったため、粘られて自爆してしまう形で取られてしまいましたが、2stと3stでのプレイは見事でした!

サーブの確率が上がったことで積極的なショットが増え、回り込みフォアハンドなどからの攻撃が相手を追い込みプレシャーを掛けるプレーへとつながっていきました!

最後は粘られ苦戦する場面もありましたが見事な逆転勝利となりました!

 

 

❏ 実は遅咲きの内島選手

ここで注目したいのが内島 選手の幼少期です!

内島 選手はテニスを始めたのが9歳と周りの選手に比べて遅かったのもあって、U12、U14では全日本ジュニアに出場出来ておらず、よく言うエリート街道を進んできた選手ではありませんでした…

それでも、全国小学生でノーシードながらベスト4に入ると言う成績を残したことから、勝てるポテンシャルは十分あったのだとは思いますが、その後そんなに目立った戦績もなかったのと、同じスクールに全日本ジュニアで上位シードになるような同級生の選手がいたことで、そこまでダントツで強いと言った目立った存在ではなかったと言うのがその頃の印象でした。

 

実は、内島 選手がジュニア時代に所属していた昭和の森ジュニアテニススクール( 現 モリパークテニスガーデン )とは交流が有り、昔は練習試合をちょこちょこ行っていました!

当時の教え子と内島 選手との練習試合の結果は、勝ったり負けたりと言ったところだったと思います。

 

中学生になり、身長が170㎝となった 内島 選手は、ショットの威力が同年代だけではなく上の年代の選手と比べても飛び抜けたものとなって行きます!

そんな、周りを寄せ付けない攻撃的なテニスを確立させた 内島 選手は、15歳の時に全国中学生で単複を優勝し、それを切っ掛けに一気にトップ選手としての実力をつけて行きます!

そして翌年の全日本ジュニア( U18 )を16歳で優勝し、その年に挑戦したITF女子サーキトの【 カンガルーカップ国際女子オープンテニス 】で決勝まで勝ち上がり、奈良 くるみ( なら くるみ )選手に敗れ準優勝となりましたが、プロへの道を歩もうとする大きな切っ掛けになったんじゃないかと思います!

 

 

❏ 理想的な成長の仕方を考える…

この 内島 選手の成長の仕方は、今年の全豪ジュニアを優勝し、世界ジュニアランクNO.1( 現3位 )となった 坂本 玲( さかもと れい )選手とも似ています!

坂本 選手は、U12、U14と大きな戦績はありませんでしたが、中学時代に身長が190㎝代まで伸びたことで頭角を現し、全国中学生の優勝を切っ掛けに世界へと挑戦し始めたと言う同じような道を歩んでいます!

 

そんな、高身長と言う体格の変化と共に世界で戦える実力を付けて行った 内島 選手と 坂本 選手のような成長の仕方は、ジュニアを教えている僕らの取り組み方を深く考えさせます…

実際、U12、U14と勝っていた選手がU16、U18と徐々に勝てなくなって行く姿を多く見て来た僕としては、世界と言う舞台を目指す選手が進むべき成長の軌跡は、早めに成長する 早熟 ではなく遅れて成長する 晩成 だと思うのです!

 

ただ、この成長の仕方で難しいのが、親御さんや選手本人の考え方とモチベーションの維持です…

多くの人は幼少期に結果が出たか出ないかで一喜一憂し、出ないと無理だと感じたり、焦ったりする傾向に有ります…

しかし、本当に大切なのは子供の時どれだけ強かったか?では無く、最終的に世界に通用するレベルに到達したか?と言う事で、これを理解した上で幼少期から結果を出した子と、幼少期に結果を出すことだけに力を入れて来た子とでは、その後の成長度合いに差が出る可能性が大いにあると思うのです!

 

それを踏まえて僕が考える理想的な成長の仕方は…

 

【 晩成になるための未完成な早熟を目指す 】

 

です!

 

これは、幼少期にはその子の成長スピードに合わせた将来を見据えたプレーを磨き、結果が出たり高いスキルを身に着けれたとしても、更にレベルを上げるための挑戦をし続ける事で、更なる成長が15歳以降にも訪れる準備をしておくと言う意味です!

そのためには幼少期からしっかりとした将来の目標を持つことが大切で、その目標を見据えた考え方と取り組み方を身につけていくことで、結果が有る無いにかかわらず、身体がしっかりして来る15歳以降に、本格的なレベルアップが訪れる可能性が高くなると思うのです!

 

 

❏ 理想的な成長を目指すためにコーチが考えるべきこと!

そんな、理想の成長を目指す上で僕らコーチが考えるべき問題が、選手の身体の成長を阻害せずに能力を伸ばせるかどうかでは無いでしょうか?

 

その上で僕が常々気になっているのが、幼少期から結果を出すために行いがちな過度なフィジカルトレーニングの成長期への影響です!

 

実際、しっかりトレーニングを行うことは結果を出しやすくする大きな要素になって行きますが、その負荷が過度に上がった時、身長が伸びなくなると言う影響が出てしまっているのではないかと疑っているのです!

 

これまでも幼少期に結果を出していた選手が小降りになってしまうことが多いと言う傾向があり、今回の全日本ジュニアのU14の選手達を見ていても、特に女子選手の体格ががっちりと筋肉質で、身長が小さい子が多いと感じました…

 

それに対して、U16、U18では長身の子が多くなり、今まで名前を見たことが無い無名の選手も多く出場していたりしています!

 

これは本当に気を付けなければと思うのです…

U12、U14で努力を続け能力も高く育っていた選手達が、成長期を経て高身長となった選手達に苦しめられ、勝てなくなって行くと言う苦しい現実が待っているかもしれないのですから…

 

それらを踏まえて僕らコーチが考えるべきなのは…

U12、U14は技術と経験を向上させつつ、成長期を阻害しないことも考えた身体作りを心掛け、それと共に身長を伸ばす為の栄養や睡眠と言った部分にも気を使った取り組みをして行き、その成長に伴った将来を見据えたプレーを身に着けれるようにして行く事だと思うのです!

 

 

❏ 遺伝を超えて身長を伸ばす為の取り組みも考える…

身長を伸ばすと言う話しになると、遺伝と言うものがついて回ります…

両親の身長から将来の身長を計算するサイトが有ったりするように、何もしなければそうなる可能性が高いのかもしれません…

 

しかし、そんな遺伝とは関係なく身長が大幅に伸びている子もいたりすることに僕は注目しています!

 

ちなみに僕の教え子の中にも両親とも身長が150㎝前後と小柄なのに、180㎝まで伸びた兄弟がいます!

聞けばお母さんが栄養に気を使いながら食事を作っていたらしく、2人とも中高と「 暇さえあれば寝まくっていた 」とも言っていました!

 

前に2mを超えるバレーボール日本代表選手が子供からの質問で「 何でそんなに身長が大きくなれたんですか? 」と聞かれた時、「 とにかく中学時代は寝てた記憶しかないぐらい寝てました 」と答えてました!

 

よく身長を伸ばす為に必要なこととして言われているのが、《 栄養 》《 睡眠 》《 ジャンプ系の運動 》《 ストレッチ 》《 ストレスの無い生活 》などですが、この話しを聞くと、特に《 栄養 》と《 睡眠 》を成長期の時期に確保することが重要なんじゃないかと思えてきます!

もちろん遺伝の影響は大きいとは思いますが…

ただそこに、それ以外での可能性が有るのであれば、試す価値は十分に有ると思うのです!

 

 

❏ まとめ

昔は早く成長し結果を出す 早熟 の選手がプロになって行くのが育成の流れだったと思いますが、近年ではその流れが変わって来てるように感じています!

 

現に、現在世界ランクNO.1の ヤニック・シナ― 選手が本格的にテニスを始めたのが14歳だったと言いますし、グランドスラムを4回優勝した元世界ランクNO.1の 大阪 なおみ 選手のジュニア時代はほとんど結果を出していない無名の選手だったと言います…

そもそもジュニアには目線を置かずに一般のITFに挑戦し続けていたようです。

 

今大会で男女ともベスト4に2人ずつ勝ち上がったアメリカでは、大学で本格的に力を付け、卒業後にプロとなり世界ランク上位になっている選手が多く出ています!

正に 晩成 の選手育成をしていると言えるのではないでしょうか!

 

それに比べ日本国内では、ジュニアで結果を出せたらプロになろうと考えると言う傾向が根付いているようで、そのために早く結果を出そうと選手も親御さんも焦っているように感じます…

 

その結果、ジュニア時代がゴールの様になり、ジュニア卒業で引退する子なんかも多く出てしまっています…

 

ジュニア時代に全力を注ぎ…

結果が出せなければ自分の可能性を信じられなくなり辞めて行く…

そんな流れや考え方を変えることが、多くの日本人選手がグランドスラムで勝ち上がる未来に繋がるのではないかと僕は思うのです!!

 

 

「 世界に通用するプロになりたい! 」

そんな教え子達の思いが実現する方法を…

真剣に考え続けるカタルでした。

 

 

~おしまい~

 

 

 

 

 

イギリスの新星 ジャック・ドレイパー 選手が初の全米ベスト4!

 

カタルです。

 

全米オープンもベスト4が出そろいましたね!

 

勝ち上がったのは フランシス・ティアフォ 選手( アメリカ )、テイラー・フリッツ 選手( アメリカ )、ヤニック・シナ― 選手( イタリア )、ジャック・ドレイパー 選手( イギリス )です!

なんと シナ― 選手以外の上位シードが破れると言う波乱の展開となり、アメリカ勢が2人ベスト4に勝ち上がると言う快挙!

 

〈 これが日本人と言うパターンがいつの日か来たら良いなぁ~ 〉

 

なんてことを思ったり…

 

 

そんな勝ち上がってきた選手の中で今回注目したいのが、イギリスの新星 ジャック・ドレイパー 選手です!

 

 

ジャック・ドレイパー 選手のデータ(2024/9/5)

 

・元世界ジュニアランキング 7位

 

・自己最高世界ランキング 25位

・現世界ランク 25位(2024/9/5)

 

・2018年にプロ転向( 当時16歳 )

・生年月日 2001年12月22日 22歳

・身長 193cm

・体重 85kg

・左利き

・出身 イギリス サットン

 

ジャック・ドレイパー 選手と言えばパリオリンピックで 錦織 圭( にしこり けい )選手を1回戦で破ったイギリスNO.1の選手です。

 

プレーは、左利きのキレの有るスライスサーブが強力で、ワイドセンターの打ち分けが非常に上手い!

ストロークもフォアバック共に強力なショットを持っていて、どちらからでも攻め込める攻撃力を持っています!

ボレーはまだ未熟な感じはしますが、サーブ&ボレーを入れたりと積極的に取り入れようとしている姿勢が見られます!

 

そんな ドレイパー 選手の今大会での勝ち上がりは、第3シードの カルロス・アルカラス 選手が ボーティック・ファン・デ・ザンツフープ 選手に敗れ、第16シードの セバスチャン・コルダ 選手も トマーシ・マハーチ 選手に敗れたため、ここまでシード選手とは一度も戦っていないと言う少し運に恵まれた感じがするものですが、そんな中でも1stも落としていないと言うのが勢いとしっかりとした実力を感じさせます!

 

前の記事を読んでみたいと言う方は下からどうぞ⇩

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準決勝での対戦となった第10シードの アレックス・デミノー 選手は、今年に入ってからキャリアハイを更新するなど好調を維持している選手で、約2ヶ月前のウィンブルドンでもベスト8に入っています!

 

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2人のここまでの対戦成績は デミノー 選手からの3勝0敗と言う事だったの、デミノー 選手有利かと思って観ていましたが…

試合が始まってみると、序盤から デミノー 選手のプレーが固く、らしくないミスを連発する立ち上がりに…

対する ドレイパー 選手はしっかりとサーブでのポイントを積み重ね、強力なショットで主導権を握って行きます!

1st を ドレイパー 選手が 6-3 と取り、2st も先にブレイクする形で流れは完全に ドレイパー 選手と言う状況に…

中盤 ドレイパー 選手のミスが増え積極的な攻撃が減ったことで、 逆に デミノー 選手に攻め込まれる形で ブレイクバックを許しますが、すぐさま強気なプレーを取り戻し、再度ブレイクした ドレイパー 選手が、そのまま 7-5 で2st を取り切ります!

3st はキープキープの立ち上がりとなりましたが、今回も先に ドレイパー 選手がブレイクに成功し、そのままの流れで 6-2で勝利を掴みました!

 

終始 デミノー 選手プレーが上がらない状況に見えましたが、 ドレイパー 選手が見せた強気の攻めが、最後までプレーを上げさせなかったとも言える試合だったと思います!

 

次の相手は ヤニック・シナ― 選手の同級生対決!

どんな試合になるのか楽しみです!

 

 

❏ まとめ

今まで ドレイパー 選手の試合をしっかり見たことが有りませんでしたが、実に良い選手だと感じました!

そして、試合後に調子の上がってこなかった デミノー 選手への気遣いを感じるコメントをしたりと人間性も実に高そうです!

 

シナ―  選手もそうですが、実力と人間性を兼ね備えた選手が海外ではとても増えて来ているように感じます!

 

一方国内では、テニスが強いことを鼻にかけ、調子に乗っていると感じる選手が多いと感じてしまいます…

( これは僕の主観が入っていますので、当てはまらない選手には申し訳ありません… )

 

出来る事なら…

テニスの技術や戦い方を教えるだけではなく、人間性も高めれるような携わり方をして行きたいと心から思うカタルでした。

 

 

~おしまい~