テニスコーチ カタルが語るブログ

テニスコーチが日々の出来事から思ったことを色々語るブログです

ダブルス元世界4位の 柴原 瑛菜( しばはら えな )選手が全米オープンでシングルス本戦初出場!に注目!!

 

カタルです。

 

ついに今年も最後のグランドスラム(GS)、全米オープンが始まりましたね!

 

今回僕が注目したのが、予選から見事勝ち上がり初のシングルス本戦出場を果たした 柴原 瑛菜( しばはら えな )選手です!

 

柴原 瑛菜( しばはら えな )選手のデータ

 

・全米ジュニア 女子ダブルス 優勝(2016)

 

・現世界ランク 217位(2024/8/26)

・最高世界ランク ダブルス 4位

 

主なGS戦績

ウィンブルドン 女子ダブルス ベスト4(2021)全豪オープン 女子ダブルス ベスト4(2022) 全仏オープン 混合ダブルス 優勝(2022)全豪オープン 女子ダブルス 準優勝(2023)

 

・生年月日 1998年2月12日(26歳)

・出身 アメリカ・カリフォルニア州マウンテンビュー

・2018年にプロ転向

・2019年7月に日本国籍を選択

・所属契約 橋本総業ホールディングス

・身長 170㎝

・体重67㎏

・右利き

・出身校 カルフォルニア大学ロサンゼルス校

 

 

 柴原 選手と言えば、今回のパリオリンピックにも出場していましたが、共にダブルス世界ランク4位まで上った、青山 修子( あおやま しゅうこ )選手との息の合ったプレーが有名です!

 

そんな 青山 / 柴原 組が、今年のGSで別々の選手と組んで出場していたので、何で分かれたのか疑問に思っていたのですが…

シングルスに挑戦すると言う決意からだったんですね!!

 

news.yahoo.co.jp

 

 

そんな大きな決断をし…

去年から挑戦を続けて来た 柴原 選手の努力の成果が、今年最後のGSでしっかり予選を勝ち上がると言う形で出てきています!

 

実際ハイライトのプレーを見ましたが、日本人としては長身の170㎝から打ち出されるサーブやストロークが強力で、外人選手にも撃ち負けていない力強さを感じました!

 

本戦1Rの相手は世界ランク95位の ダリア・サビル 選手…

ランキング上では格上の選手だと思いますが、強気のプレーで頑張って欲しいです!

 

 

ダブルスからシングルスと言う異色の転身をした 柴原 選手の挑戦を…

心から応援したいと思うカタルでした。

 

 

~おしまい~

 

 

 

 

経験を成長に! 明日から始まる全日本ジュニアを糧に!!

 

カタルです。

 

明日から全日本ジュニアが始まります!

 

場所は有明テニスの森、インドアコートやコロシアムも使われる今大会は、しっかりヒートルールが採用されていて、選手達の体調面への考慮がされているのも特徴です!

 

今大会のヒートルールについてはこちら⇩

 

https://www.jta-tennis.or.jp/Portals/0/resources/tournaments/pdf/alljapan_jr/2023/heatpolicy.pdf

 

 

これによって試合進行が大幅に遅れると言うデメリットもありますが…

この炎天下…

7月の関東ジュニアでは熱中症で多くのリタイア者が出ていましたし…

選手の体調を考えるとほんとにありがたい配慮だと思います。

 

 

❏   日々変わる実力…

今日は、朝から前日練習を行いました!

教え子の調子は上々です!

 

これはどの年代もですが…

数ヶ月で教え子が成長するように、周りの選手達のレベルも日々変わって行きます!

下手したら、1ヶ月前の関東大会の結果ですら、今の選手達の実力を図るには不十分かもしれないのです!

 

 

❏   一番して欲しいのは成長!

高い目標を持った選手達が集まる全日本ジュニア!

レベルの高い選手同士でのせめぎ合いや交流が、更に上のステージに選手達の意識や実力を引き上げることが多くあります!

僕としては、ただ勝ち上がるだけではなく、今後につながるビジョンや選手としての考え方を成長させる糧にして欲しいとも思っています!

 

 

果たして教え子達が今大会でどのような成長を見せてくれるのか?

 

期待と不安を感じながら…

静かにプレーを見守る決意をするカタルでした。

 

 

〜おしまい〜

 

どんどん高まる不信感… ジュニア育成にストップをかける高校部活と言う問題… 

 

カタルです。

 

今回は、僕自身が日本のジュニア育成にストップをかけていると感じ、年々不信感を募らせている高校部活について語って行こうと思います。

 

 

 

 

❏ 本格的に成長するのは高校の時期!

僕は、ジュニアで最もレベルアップ出来る重要な時期が、高校時代だと思っています!

 

もちろんこれは、高校からテニスを始めた子がいきなり勝てるような成長を見せると言う意味ではなく…

ここまで真剣にテニスに取り組み努力して来た子の【 心・技・体 】が整うことで、本格的に実力をつけることが出来る時期だと言う事です!

 

ジュニア時代の成長スピードには個人差があり、U12、U14で勝ち抜いていくのは、その年齢に見合わない能力を発揮している子だと言えます!

しかし、U16、U18と体格がしっかりし始めると、今まで出来なかった技術が出来るようになったり、サーブやストロークの威力が変わったりと、そこまで優位にプレーしていた選手達との差が埋まり始め、そこに精神的な成長や、フットワークなどのフィジカル面の強化も加わることで、無名だった選手が一気に頭角を現し、一気に上位へと勝ち進む!なんてことが起こったりするのです!

 

 

❏ スクールを禁止する高校部活…

しかし、この高校時代には一つの大きな壁が存在しています…

 

それは…

スクールに通うことを禁止とし、部活のみでの練習を強要する強豪と言われている高校がかなり多いと言う事です!

 

そして…

そんな強豪校に入学し、卒業した元教え子が口々に言うのが…

 

「 高校時代が一番伸びなかった… 」

 

と言う苦渋の言葉です!

 

もちろん全員がそうなる訳ではありません…

しっかりと高校部活に順応し、更なる成長を見せる子達も少なからずいます…

 

ただ…

その大切な時期に成長出来ないと絶望し、目標を見失ったり、テニス自体を辞めてしまった教え子たちを多く見つ続けて来たことが、僕の高校部活に対する不信感をより強固にしているのです!

 

 

❏ スクールとは違う高校部活の現実!

基本選手を多く育てているスクールでは、各選手の技術や能力をアップさせることを目的に、コーチや専属のトレーナーなどが練習やトレーニングを日々考え、より良くなる方法を試行錯誤しています。

 

では、高校部活ではどんなものになるのでしょうか?

 

《 強豪校ならば凄いコーチがいて、素晴らしい練習や育成が行われているはず!》

《 入学してレベルの高い選手と練習していれば、きっと強くなれる! 》

 

そんな思いで入学を決める選手がほとんどだと思いますが…

現実はそんなに甘くはありません…

 

ここで、そんな内容が想像できるいくつかの例をあげて行きたいと思います。

 

 

 

① 地方の強豪校に推薦で入学した教え子の場合…

 

「 個人戦はどうでも良いから、団体戦で勝ちなさい! 」

 

これは、有る強豪校に推薦入学した教え子が、最初に言われた言葉です…

 

その子は、U12の頃に関東ジュニアに出場したものの、その後は中々成績を残すことが出来ておらず、実績が無い状態では推薦ももらえないだろうと、進学先に悩んでいました…

そんな時にまさかの強豪校からの誘いがあり、期待と不安を感じながらも「 頑張ります! 」と決意を胸に入学したのでした…

 

しかし…

入学し、初練習の時にこれを言われた教え子は、その後の3年間はダブルスの練習しかさせてもらえない日々を過ごしました…

自主練ではシングルスをやったりするものの、部内戦も行われずに監督の一存でメンバーが決まると言う状況だったため、元々中学時代に戦績を収めている選手が優先されることがほとんどだったと言います…

そして迎えた高校最後の年…

新入生に実績のある選手を迎えたことで団体メンバーから外された教え子は、シングルスは県予選にすら出場させてもらうことが出来ずに引退を迎えたのでした…

 

…まぁ要するに…

育てる気などさらさらなかったと言う事なのでしょう…

元々実績のある選手を全国から集め、保険のダブルス要因としてそこそこの経験者も集めておくことで、団体戦で勝ちやすい状況を確保していたんだと思います…

まるでジュニア選手を商品のように扱うその高校に、今後教え子を行かせることは無いと思います…

 

 

② 地方の強豪校に推薦で入学した教え子の場合…(その2)

 

「 こんなところで負けたら部費が減らされるじゃないか!(怒) 」

 

これはまた違う地方の強豪校に推薦入学した教え子達が、団体戦で敗退した時に監督とOBに激怒されながら言われていた言葉です!

 

これをそばで聞いていた僕は〈 何言ってるんだこいつらは!(怒) 〉とかなりイラついてしまいました…

 

その高校は前年度の優勝校で、第一シードとして出場していましたが、優勝メンバーは一人も残っておらず、新チームで挑んでの敗退でした…

試合内容を見る限り、相手校の選手のプレーの方が明らかに勝っていて、その中でも死力を尽くした上での結果だったので、また次に向けて練習して行こう!と気持ちを新たに再出発させる場面じゃなかったかと思うのですが…

 

とにかく高校部活では【 団体戦の結果 = 部費 】と言う構図が有り、だからこそ団体戦を中心に力を入れている高校が多いのだと言う事が明確に分かった場面でした…

 

 

③ 調子を崩したことでメンバーから外されて…

 

フォアハンドどうしたの?? 〉

 

これは、強豪校に推薦で入学し、年始にスクールへと1日だけ顔を出した教え子のプレーを見た時の僕の心の声です…

 

その子が入学した高校も、インターハイで上位に入ることが多い強豪校で、その子が入学後に関東ジュニアに下の年代で出場し、2R敗退で全日本には出場できなかったものの、ある程度順調に成長しているように見えていました…

しかし、その負けた試合の後に監督にぼろくそに言われながら激怒されている姿を目撃したことで「 この学校もかよ… 」と、がっかりした気持ちにさせられていました…

 

そんな教え子が参加した年始の練習会、最後に行ったマッチ練習で違和感を感じたのが、その子のフォアハンド!

身体が開いて前に振れておらず、打つたびに弱弱しくショートコートに落ちる状態に…

ビックリして終わった後にどうしたのかを聞きました…

すると、数か月前の練習からおかしくなったらしく、そこからずっとこんな感じだと言うのです!

学校のコーチに相談したかを聞いた所、したけど自分で何とかしろと言われたらしく、〈 何のためのコーチだよ! 〉と思ってしまいました!

 

流石にヤバいと思い「 来れそうだったら明日もう一度おいで 」と声を掛けましたが、「 明日から寮に戻らないといけない 」とのことで厳しそうです…

一応、今日見た限りの注意点を口頭では伝えましたが、自分の感覚だけでそれを修正するのはなかなか難しいだろうとも思っていました…

 

それから数か月後に行われた県大会で、その子はシードでありながらまさかの1回戦負けをしてしまい…

調子を戻せなかったことで団体メンバーからも外されて、そのまま引退と言う形になりました…

 

そんな経験がその子の自信もやる気も失わせる結果となり…

その後の大学からのテニス推薦を断り、普通に入試を受けることで、テニスを辞めると言う選択をしたのでした…

 

 

④ 部活の顧問に嫌われて…

 

「 部活は辞めました… 」

 

これは少し違う形ですが…

ある強豪校に入学した元々は違うスクールだった子が、高2の終わりに選手クラスに入校して来ました。

その時、高校の部活は辞めて来たと言う事だったので理由を聞いたのです…

 

すると、部活の顧問の先生に意見を言ったところあからさまにシカとされるようになり、団体メンバーからも外された上に、練習も高校からテニスを始めた子達の中に入れられて、上とは一切やらせてもらえなくなると言う扱いを受けたのだと言います…

そんな毎日が嫌になり、部活を辞め、スクールに入り直すと言う選択をしたのだと言う事でした…

 

実際一方的な話しなので、顧問の先生の主張もちゃんと聞いてみないと本当の内容は分からないとは思いましたが、この顧問の先生と上手く行かなくてメンバーから外されると言うのはちょこちょこ聞く話しで、最終的に試合に出してもらえないまま最後の年を追える子もいたりするのです…

 

 

 

ここまで4つの例を紹介して来ましたが…

スクールと部活の違いは、なんとなく分かってもらえたんじゃないでしょうか…

本当はまだまだ出し足りないぐらいエピソードが残っていますが…

切りが無いのでこの辺にしておきます…(笑)

 

 

❏ 高校部活の良いところ!スクールと手を取り合って育成を考えて欲しい…

実際見て分かったもらえたのではないかと思いますが、高校は団体戦で勝つための選手集めをしていて、総合的に勝つためにダブルスの強化に力を入れている所がほとんどです…

その中で強くなる選手ももちろんいるのですが、もしそのままスクールに通っていたらもっと強くなっていたんじゃないか?とも思ったりしています…

近年は、スクールと提携する形で選手育成に力を入れ、その個々の力で団体戦を勝ち上がっている高校も増えてきていますが、自分が教えたいと考えている先生や、団体戦より個人を重視して教えるスクールの考えを嫌がる先生が多くいるのが現状なのです…

 

ただ僕は、そんな高校部活すべてを否定しているわけではありません!

個人だけではなく団体によるチームとしての考え方や行動は、人間性を高める上でとても大切だと思っていますし、先輩後輩と言う人間関係を経験することもとても重要な事だと思うのです!

そして、時には理不尽なことを強いられる経験も、その後の人生を乗り越えるために大いに役立つと考えています!

 

だからこそ訴えたい!

スクールと部活の関係を敵対するものではなく、お互いを信頼し手を取り合うものに変えられませんか?と…

そして、未来ある選手の育成と言う信念を共にもって取り組んで行く事が出来れば…

お互いの良い部分を生かした素晴らしい育成環境が生まれるかもしれないではありませんか!と…

 

 

❏ 今現在のスクール側の考え…

今現在、僕らスクール側としては、出来る事なら高校部活には入らず、通信教育でテニスの練習に力を入れたり、国内や国外のITF(国際テニス連盟)ツアージュニアに積極的にトライして欲しいと思っています!

※ITFツアージュニアで勝ち上がると世界ジュニアランキングを取得でき、グランドスラムジュニアなどに出場することが出来るようになります。

 

ちなみに高校の部活に入ると、このITFツアーへの挑戦を認めないところがほとんどで、世界に挑戦すると言う事自体を考えさせようとしない、昔の思考で凝り固まった世界になっています…

その結果、インターハイで優勝した選手がグランドスラムジュニアに出場してると言う事はほとんど無く、グランドスラムジュニアに出場してるのは高校の部活には入っていない他の選手なのです…

 

昔、松岡 修造( まつおか しゅうぞう )選手が母校である柳川高校を中退し、世界に挑戦すると言う決断をした時、その当時の柳川高校の監督が「 インターハイ前に抜けたあいつは裏切者だ! 」と言い、激怒していたと言う話しを柳川高校出身の友達に聞いたことが有ります…

…これをウィンブルドン ベスト8を成し遂げた後にも言っていたと言うのですから、なんと言うスケールの小さい考え方なのでしょうか…

しかしそれが、今も残る高校部活の監督の思考と言うものなんだと思います…

 

中学まではスクールで育ち「世界NO.1になりたい!」と夢を語りながら練習していたジュニア達が、高校入学と共に部活と言う小さな枠の中で常識を書き換えられ、卒業するころには「世界NO.1になりたい!」と言う思いは失われた状態になっている…

こんな現状を毎年見せられている僕らの中では、高校部活に対する信頼は地に落ちているのです…

 

 

❏ まとめ

ここまで、高校部活の問題について語って来ましたが、このままの状態では日本テニス界にとってマイナスでしかありません!

出来る事ならこの状況が改善され、よりレベルの高い選手を育成できる環境が整って欲しいと思っています!

 

今や、関東ジュニアや全日本ジュニアで一緒になる各スクールのコーチが口々に言うのが「 U12、U14の頃だけ勝てるテニスにしてはダメだよね。 」と言う、先を見据えた考え方です!

恐らく昔は、目の前の勝利に囚われていたコーチも多かったと思うのですが、今ではコーチたちの考えも変わってきています!

 

これと同じように、出来る事なら高校部活の先生達の考え方も変わって欲しいと思うのです!

ジュニア選手達を部活で囲い、使い捨てるかのように入れ替えて行くような扱いや、団体戦に全てを賭けさせるような考え方を見直し、選手一人一人の成長を促し、積極的に世界に挑戦させるような考え方に…

そんな取り組みを高校部活とスクールが手を取り合う形で行えるようになれば、強豪高から世界ジュニアランク上位になる選手が多く輩出される! なんて日が来るのではないかと思うのです!

 

そんな理想のジュニア育成が出来るようになることを熱望するカタルでした。

 

 

~おしまい~

 

 

 

感動のオリンピックの閉幕! 競技が違えど生まれるリスペクト!

 

カタルです。

 

オリンピック終わっちゃいましたねぇ~

 

今大会は、金メダル20個、銀メダル12個、銅メダル13個と言う世界3位の成績となり、毎日のようにメダリストが誕生してるんじゃないかと思うぐらい朝のニュースをにぎわせてくれていました!

 

そんな選手達の集中した演技やプレーを観戦していると…

ゾワッとした感覚と共に… ウルウルっと涙がにじみ出る瞬間が…

なんだか… 昔より涙もろくなったような気が…

やっぱり年を取ったって言う事なんでしょうか…w

 

まぁそんなこんなで、今回も観戦楽しませてもらいました!

 

 

 

 

❏ 結果には、数々の苦悩と努力が伴っている言う話し…

先日、たまたま見ていた『 ジャンクSPORTS 』( フジテレビ )で、オリンピックメダリスト特番をやっていたのですが、どのスポーツも苦悩や努力の上でのメダル獲得と言う一つ一つのエピソードがより僕の涙腺を緩ませました… 

 

その中でも特に感動したのが、《 男子 スケートボード ストリート 》で2大会連続の金メダリストとなった 堀米 雄斗( ほりごめ ゆうと )選手のエピソードでした!

 

2021年に開催された東京オリンピックで、新競技であるスケートボード ストリートの初代チャンピオンとして金メダルを手にした 堀米 選手でしたが、その後に※1ルールが変更されたり、周りの選手のレベルアップによって、中々勝てない※2時期が続いたのだと言います…

※1 スケートボード ストリートのルール変更

東京では、共に採点が10点満点で『 ラン 』2本『 ベストトリック 』5本を滑り、両方合わせた7本からベストスコア4つを合計した点数が総合得点だったのに対し、パリでは、共に採点が100点満点と変わり、『 ラン 』2本の中のベスト1本と、『 ベストトリック 』5本の中のベスト2本との合計が最終得点になる形式に変更されました。

※2 堀米 選手が勝てなくなった主な理由

ルール変更により『 ラン 』と『 ベストトリック 』両方の得点が反映されるようになり、『 ベストトリック 』が得意で『 ラン 』が苦手な 堀米 選手にとって、必ず『 ラン 』の採点が反映されることが苦戦の原因になりました。

ちなみに東京での得点は、4つ全て『 ベストトリック 』の得点でした…

 

「 地獄だった 」と語る日々の中…

「 このままじゃだめだ… 」と感じた 堀米 選手が選択したのは…

得意の『 ベストトリック 』で高難易度の新技を編み出し身に着ける!

と言うものでした!

…そんな新技の練習を積み重ねた上でのメイク率( 成功確率 )は3割以下…

 

こんな裏話しを聞いた上で…

 

再度、逆転優勝した新技成功の瞬間を目にしてみて下さい…

ゾワッとしてウルウルっとしちゃいましたよねこれは…( ;∀;)

 

この…

一流選手がゾーンに入っていると思われる極限状態でのスーパープレーを目にするこの瞬間が僕はホントに好きなんです!

 

 

❏ なんか少し嬉しかったって話し…

今回『 ジャンクSPORTS 』に出演した各選手が色々なエピソードを話してくれてる中で、ちょっと嬉しく感じたエピソードが有りました!

 

それは《 女子 バトミントンダブルス 》銅メダリストの 志田 千陽( しだ ちはる )選手が、今大会で金メダルを取った《 男子 テニス 》の ノバク・ジョコビッチ 選手と記念撮影をしたと言うエピソードです。

 

内容は 志田 選手が ジョコビッチ 選手にお願いして一緒に撮影してもらった時、自分のTシャツだけが乱れていたことに気が付きそれが嫌だった!と言うものでしたが…

僕としては、バトミントンと言う違う競技の選手が、テニスのチャンピオンである ジョコビッチ 選手に出会えたことに興奮し、舞い上がった感じが伝わってきたのがなんだか少し嬉しく感じたのです!

 

競技は違えど、優秀な選手に注目したりリスペクトを感じると言うのは大切な事だと僕は思います!

 

時に他の競技からヒントを得たり、可能性を感じたりすることが多くあるのですから!

 

 

❏ 色々な競技から学ぶ日本人の可能性!

今回、今後の日本人選手に新たな可能性を見せてくれたのが、陸上の投てき競技である《 女子 やり投げ 》で金メダリストとなった、北口 榛花( きたぐち はるか )選手です!

昔は、パワーでは日本人が海外選手に勝つことは出来ないと言われていましたが、もうそうとは言えない結果が出てきているのではないか?と思わせてくれました!

ただこの結果は単なるパワーと言うものだけではなく、2004年に同じく投てき競技の《 男子 ハンマー投げ 》で金メダルを取った 室伏 広治( むろふし こうじ )選手もそうだったように、その分野に対しての努力と研究心からくる身体の使い方や技術力の賜物とも言えそうです!

 

そしてもう一つ注目したいのが、新競技の《 女子 ブレイキン 》で金メダリストとなった、湯浅 亜実( ゆあさ あみ )選手【 ダンサーネーム「 B-Girl Ami 」】や、惜しくもメダルには届かず4位となった《 男子 ブレイキン 》の 半井 重幸( なからい しげゆき )選手【 ダンサーネーム「 Shigekix 」】の動きです!

恐らくですが…

日本人にとってダンスやステップと言う動きは、元々決して得意な分野では無いと思うのです!

しかし、この2人の海外の選手達に引けを取らない素晴らしいパフォーマンスは、努力と研究心でどんなものでも習得できるんだ! と言う可能性が詰まったものだと思うのです!

 

この勤勉さと努力できるところこそが、日本人の強みだと僕は思っています!

 

 

❏ やっぱりテニスに置き換えちゃいますw

この2つの競技の偉業を、テニスに置き換えて考えて行くと…

 

昔から日本人にはパワーが無いから無理だと言われ続けて来た200㎞を超えるサーブや、威力のあるショットでも…

身体の使い方や技術力として研究して行く事ができれば…

いつの日か、世界トップクラスと言われるような選手だって生まれる可能性が有ると思います!

 

そして…

どうしても海外選手に劣ると感じてしまうフットワークも…

コツを身に着ける努力を惜しまず取り組んで行けば…

海外選手達に引けを取らない華麗なステップワークを当たり前のように行える選手が現れてもおかしく無いと思うのです!

 

 

例え他競技だとしても…

世界で活躍する日本人選手が増えて行くと言う事が…

テニスだって行ける!と言う可能性を示してくれていると考えるカタルでした。

 

 

~おしまい~

 

 

 

自分の意思と言う力…

 

カタルです。

 

つい先日、少しうれしい出来事が有りました!

 

それは…

中学2年の頃に選手クラスを辞め、テニスも同時に辞めると言う選択をした元教え子が、あるお願いをするためにスクールに訪れたのです!

 

「 もう一度、選手クラスに復帰させて下さい!! 」

 

 

 

 

❏ やらされてる状況と、比べられる苦しみ…

その子はキッズクラスからスクールに通っていて、先に年の離れた兄弟が選手クラスでプレーしていました。

 

両親は一般上級クラスの生徒さんで、かなり熱心に自主練などを行う取り組みをしたことも有って、上の子は県内トップで全日本ジュニアでも勝ち上がるような選手になっていました。

 

しかし、同じように取り組ませようとした下の子は、上の子ほどのモチベーションを維持することが出来ず、やらされてる感じが日々の練習からもにじみ出ていました…

 

そして…

中々結果が出ないことと、周りから上の子と比較されるような事を言われ続けたことがその子のメンタルを削っていき…

 

中2の夏…

県中学生大会で負けたことを切っ掛けにスクールに来なくなり…

ついにはテニスを『 辞める 』という報告をし、選手クラスを去って行ったのでした…

 

 

❏ 勇気と決意を感じて…

 

「 もう一度、選手クラスに復帰させて下さい!! 」

 

厳しいことを言いますが…

正直それは…

普通は無理な話しです…

 

やはり一度離れてしまった時間はすぐに取り戻すことは難しく…

やり続けていた子との実力もモチベーションも違うと思われる子を、いきなり選手として受け入れると言うのはあり得ない話しなのです…

 

しかし…

これを言うためにわざわざスクールを訪れ、思いを打ち明けると言う決断をしたこと…

 

恐らく… 

一度『 辞める 』と宣言した場所に再び訪れ…

『もう一度やらせてください 』とお願いするのは、かなりの勇気と決意が必要だったことでしょう…

 

その思いも考慮して、僕はその子の話しを詳しく聞くことにしました…

 

 

❏ 自分が決めた選択と初めて湧き出た思い…

話しを聞くと…

中学を卒業し、てっきりテニス以外の道を歩んでいると思っていたその子は…

高校に入ってからの部活選びで、改めて硬式テニス部に入ると言う選択をしたのだと言います…

そして1年間一生懸命練習し、その学校のNO.1としてインターハイ予選に出場したことで、もっと上手くなりたい、もっと強くなりたいと言う思いが、心の底から湧いて来たのだと言います…

 

そして何より僕の心を揺さぶったのが…

 

「 今なら、世界中の誰よりも僕が1番やる気があります! 」

 

と言う言葉でした!

 

 

❏ 僕の決断!

今までは親に無理やりやらされていると思いながら練習し、上の子との比較に苦しんできたその子が…

多分、人生で初めて自分からテニスのための決断をしている…

 

そんな子の思いに…

答えてあげてこそのコーチでしょうが!!

 

そんな思いが、僕に『 OK 』と言う決断をさせたのでした!

 

 

❏ 最後に…

僕はジュニア時代の結果や取り組みは、あくまで上達の上での通過点だと思っています。

 

その理由は…

僕の中で本当に実力が伸びる年齢が、身体がしっかりでき上がり、激しい練習やトレーニングにも耐えられるようになる18歳以降だと思っているからです!

 

しかし…

多くのジュニア選手は、高校までに結果が出せなかったことに絶望し辞めてしまったり、せっかく良い結果を出していた選手でも、大学で自由な時間が増えたことで練習しなくなり、最後には勝てなくなってました…

なんてことも少なく無いのです!

 

 

今回、再入校した教え子はすでに高校2年生…

後1年で急激に伸びて結果を出す! 

なんて確率は極めて低いかもしれません…

 

しかし、この子の思いとやる気が失われない限り、高校卒業後に大きな飛躍を見せる可能性だって十分にあると思うのです!

 

 

その子の思いが続く限り…

それに答え、上達出来るように試行錯誤して行くのがコーチの役目じゃないだろうか!

…と改めて思いを巡らせるカタルでした。

 

 

~おしまい~

 

 

 

ノバク・ジョコビッチ選手、生涯ゴールデンスラム達成!!

 

カタルです。

 

NO.1シードの ノバク・ジョコビッチ選手が、オリンピック初優勝を飾り、歴代5人目の生涯ゴールデンスラム達成者となりました!!

 

今更と言う気もしますが一応…

ノバク・ジョコビッチ 選手のデータ(2024/8/5)

 

・自己最高世界ランキング 1位

・現世界ランク 2位(2024/8/5)

 

・ATPツアー・マスターズ1000 40回優勝( 歴代1位 ) 

・グランドスラム 全豪10回、全仏3回、全英7回、全米4回 計24回 優勝( 歴代1位 )

・世界ランキング1位通算在位 428週( 歴代1位 )

・2024年 パリ オリンピック 金メダリスト 

生涯ゴールデンスラム達成!

 

・2003年にプロ転向( 当時16歳 )

・生年月日 1987年5月22日 37歳

・身長 188cm

・体重 77kg

・右利き

・出身 セルビア ユーゴスラビア・ベオグラード

改めて見ても凄い選手ですね~

 

そして新たに刻まれた赤文字

 

これを37歳と言う年齢で達成するってのが…

「 ホント凄い! 」の一言です!

 

 

❏ オリンピック史上最高の決勝戦では?

オリンピック決勝の相手は カルロス・アルカラス 選手…

約3週間前に行われたウィンブルドン決勝と同一カードです!

 

1st、2st共に両者一歩も譲らないハイレベルなキープ合戦となり、一度もブレイクを許さずにタイブレークへともつれ込みます…

1stのタイブレークを 7-3 と制した ジョコビッチ 選手が、2stのタイブレークで見せたのは、勝ちたいと言う思いからくる気迫と集中力!

マッチポイントを回り込みフォアで打ち抜き 7-2 で勝利を収め、泣き崩れた姿が印象的でした…

 

 

❏ 2021年の苦しみ…

…あれは2021年の東京オリンピック…

 

その年の全豪、全仏、ウィンブルドンとグランドスラム3大会を優勝し、完全無双状態に有ったジョコビッチ 選手にとって、オリンピックでの金メダルはすぐ目の前に有ったと言っても過言では無いと思います!

しかもこのまま行けば、男子選手初の年間グランドスラム達成どころか、年間ゴールドスラムすら達成可能と言う状態で…

僕は、ここまで来たら達成して欲しいと思い、応援していました!

 

しかし結果は…

準決勝で アレキサンダー・ズベレフ 選手に敗れ、3位決定戦でも パブロ・カレーニョ・ブスタ 選手に敗れ、まさかのメダル無しと言う結果に終わり…

その後の全米でも ダニール・メドベージェフ 選手に決勝で敗れ、年間ゴールドスラムも年間グランドスラムも達成できませんでした…

 

あの時の ジョコビッチ 選手のプレーは、大きなプレッシャーで本来のテニスが出来ずにもがいているように見えました…

 

その当時…

 

〈 ジョコビッチ 選手ほどの選手でも、こんなにプレッシャーで崩れてしまうことが有るんだな… 〉

 

とショックを感じたものです…

 

 

❏ ついに手にした念願のメダル…

あれから3年後となったパリオリンピックでの決勝戦…

ジョコビッチ 選手のプレーには、そんな過去の思いが乗っているようにも僕には見えました!

 

そして、金メダルが決まった瞬間の涙…

 

グランドスラム優勝とはまた違う思いがそこにはあったのだと僕は思います…

 

 

改めて…

 

ジョコビッチ 選手!優勝おめでとうございます!!

 

 

きっと…

8月末から行われる全米オープンで…

新旧チャンピオン達の死闘が繰り広げられるだろうと、期待に心躍らせるカタルでした。

 

 

~おしまい~

 

 

 

新たなステージへ! 元教え子のさらなる挑戦!!

 

カタルです。

 

「 コーチお久しぶりです! 」

 

先日、今現在大学の1部リーグで頑張っている元教え子がスクールに訪ねてきて、嬉しい報告をしてくれました!

 

「 来年、日本リーグに参加してる○○に就職することが決まりました! 」

 

その企業は、日本リーグ上位に位置するハイレベルなチームです!

 

テニス日本リーグオフィシャルサイト

tennis-jl.jp

 

大学時代ケガをしたりと、思うようにプレーが出来ない時期もあった教え子…

今後、どのような道に進むのかと気にかけていましたが、更にハイレベルな世界に挑戦すると言う選択に嬉しさがこみ上げます!

 

 

❏ テニスコーチとしての願い…

僕はやはりテニスコーチですので、教え子達には末永くテニスに携わっていて欲しいですし、最後までプレーすることを好きであって欲しいと思っています!

 

しかし、みんながみんなそういう選択をするわけでは無く…

中には高校部活でやる気を失い、大学ではテニスをしないと言う選択をしたり…

大学体育会で頑張っていた子も、卒業後は普通に就職してテニスは辞めると言う選択をしたりします…

 

年齢が上がり、現実を見た考え方に思考が切り替わって行くのが理由の一つだとは思うのですが、そういう選択しか残らないような教え方になってしまっていたのかもと反省したりもしています…

 

そんな卒業生の中には、就職後にスクールにこまめに訪れ、ジュニア達の相手をしてくれている子もいたりするのですが、出来る事ならもっと自分のテニスを頑張って欲しかったと僕としては思ってしまうのです…

 

 

❏ インカレ頑張れ!!

今回、報告に来てくれた教え子は、8月8日から始まる《 全日本学生テニス選手権大会  》( 通称インカレ )の本戦出場が決まっています!

 

全日本学生テニス連盟公式サイト

allnippontennisgakuren.r-cms.jp

 

今大会には、本戦に2人、予選に1人と3人の元教え子が出場していて、各コートのライブ配信もされるので、久々にプレーを観れそうで楽しみにしています!

 

特に報告に来た教え子にとっては最後の年…

自分の今持てる力を出しきって頑張って欲しいです!

 

スクール卒業後も頑張っている教え子達の久々の応援機会に、心躍るカタルでした。

 

 

~おしまい~