テニスコーチ カタルが語るブログ

テニスコーチが日々の出来事から思ったことを色々語るブログです

感動のオリンピックの閉幕! 競技が違えど生まれるリスペクト!

 

カタルです。

 

オリンピック終わっちゃいましたねぇ~

 

今大会は、金メダル20個、銀メダル12個、銅メダル13個と言う世界3位の成績となり、毎日のようにメダリストが誕生してるんじゃないかと思うぐらい朝のニュースをにぎわせてくれていました!

 

そんな選手達の集中した演技やプレーを観戦していると…

ゾワッとした感覚と共に… ウルウルっと涙がにじみ出る瞬間が…

なんだか… 昔より涙もろくなったような気が…

やっぱり年を取ったって言う事なんでしょうか…w

 

まぁそんなこんなで、今回も観戦楽しませてもらいました!

 

 

 

 

❏ 結果には、数々の苦悩と努力が伴っている言う話し…

先日、たまたま見ていた『 ジャンクSPORTS 』( フジテレビ )で、オリンピックメダリスト特番をやっていたのですが、どのスポーツも苦悩や努力の上でのメダル獲得と言う一つ一つのエピソードがより僕の涙腺を緩ませました… 

 

その中でも特に感動したのが、《 男子 スケートボード ストリート 》で2大会連続の金メダリストとなった 堀米 雄斗( ほりごめ ゆうと )選手のエピソードでした!

 

2021年に開催された東京オリンピックで、新競技であるスケートボード ストリートの初代チャンピオンとして金メダルを手にした 堀米 選手でしたが、その後に※1ルールが変更されたり、周りの選手のレベルアップによって、中々勝てない※2時期が続いたのだと言います…

※1 スケートボード ストリートのルール変更

東京では、共に採点が10点満点で『 ラン 』2本『 ベストトリック 』5本を滑り、両方合わせた7本からベストスコア4つを合計した点数が総合得点だったのに対し、パリでは、共に採点が100点満点と変わり、『 ラン 』2本の中のベスト1本と、『 ベストトリック 』5本の中のベスト2本との合計が最終得点になる形式に変更されました。

※2 堀米 選手が勝てなくなった主な理由

ルール変更により『 ラン 』と『 ベストトリック 』両方の得点が反映されるようになり、『 ベストトリック 』が得意で『 ラン 』が苦手な 堀米 選手にとって、必ず『 ラン 』の採点が反映されることが苦戦の原因になりました。

ちなみに東京での得点は、4つ全て『 ベストトリック 』の得点でした…

 

「 地獄だった 」と語る日々の中…

「 このままじゃだめだ… 」と感じた 堀米 選手が選択したのは…

得意の『 ベストトリック 』で高難易度の新技を編み出し身に着ける!

と言うものでした!

…そんな新技の練習を積み重ねた上でのメイク率( 成功確率 )は3割以下…

 

こんな裏話しを聞いた上で…

 

再度、逆転優勝した新技成功の瞬間を目にしてみて下さい…

ゾワッとしてウルウルっとしちゃいましたよねこれは…( ;∀;)

 

この…

一流選手がゾーンに入っていると思われる極限状態でのスーパープレーを目にするこの瞬間が僕はホントに好きなんです!

 

 

❏ なんか少し嬉しかったって話し…

今回『 ジャンクSPORTS 』に出演した各選手が色々なエピソードを話してくれてる中で、ちょっと嬉しく感じたエピソードが有りました!

 

それは《 女子 バトミントンダブルス 》銅メダリストの 志田 千陽( しだ ちはる )選手が、今大会で金メダルを取った《 男子 テニス 》の ノバク・ジョコビッチ 選手と記念撮影をしたと言うエピソードです。

 

内容は 志田 選手が ジョコビッチ 選手にお願いして一緒に撮影してもらった時、自分のTシャツだけが乱れていたことに気が付きそれが嫌だった!と言うものでしたが…

僕としては、バトミントンと言う違う競技の選手が、テニスのチャンピオンである ジョコビッチ 選手に出会えたことに興奮し、舞い上がった感じが伝わってきたのがなんだか少し嬉しく感じたのです!

 

競技は違えど、優秀な選手に注目したりリスペクトを感じると言うのは大切な事だと僕は思います!

 

時に他の競技からヒントを得たり、可能性を感じたりすることが多くあるのですから!

 

 

❏ 色々な競技から学ぶ日本人の可能性!

今回、今後の日本人選手に新たな可能性を見せてくれたのが、陸上の投てき競技である《 女子 やり投げ 》で金メダリストとなった、北口 榛花( きたぐち はるか )選手です!

昔は、パワーでは日本人が海外選手に勝つことは出来ないと言われていましたが、もうそうとは言えない結果が出てきているのではないか?と思わせてくれました!

ただこの結果は単なるパワーと言うものだけではなく、2004年に同じく投てき競技の《 男子 ハンマー投げ 》で金メダルを取った 室伏 広治( むろふし こうじ )選手もそうだったように、その分野に対しての努力と研究心からくる身体の使い方や技術力の賜物とも言えそうです!

 

そしてもう一つ注目したいのが、新競技の《 女子 ブレイキン 》で金メダリストとなった、湯浅 亜実( ゆあさ あみ )選手【 ダンサーネーム「 B-Girl Ami 」】や、惜しくもメダルには届かず4位となった《 男子 ブレイキン 》の 半井 重幸( なからい しげゆき )選手【 ダンサーネーム「 Shigekix 」】の動きです!

恐らくですが…

日本人にとってダンスやステップと言う動きは、元々決して得意な分野では無いと思うのです!

しかし、この2人の海外の選手達に引けを取らない素晴らしいパフォーマンスは、努力と研究心でどんなものでも習得できるんだ! と言う可能性が詰まったものだと思うのです!

 

この勤勉さと努力できるところこそが、日本人の強みだと僕は思っています!

 

 

❏ やっぱりテニスに置き換えちゃいますw

この2つの競技の偉業を、テニスに置き換えて考えて行くと…

 

昔から日本人にはパワーが無いから無理だと言われ続けて来た200㎞を超えるサーブや、威力のあるショットでも…

身体の使い方や技術力として研究して行く事ができれば…

いつの日か、世界トップクラスと言われるような選手だって生まれる可能性が有ると思います!

 

そして…

どうしても海外選手に劣ると感じてしまうフットワークも…

コツを身に着ける努力を惜しまず取り組んで行けば…

海外選手達に引けを取らない華麗なステップワークを当たり前のように行える選手が現れてもおかしく無いと思うのです!

 

 

例え他競技だとしても…

世界で活躍する日本人選手が増えて行くと言う事が…

テニスだって行ける!と言う可能性を示してくれていると考えるカタルでした。

 

 

~おしまい~

 

 

 

自分の意思と言う力…

 

カタルです。

 

つい先日、少しうれしい出来事が有りました!

 

それは…

中学2年の頃に選手クラスを辞め、テニスも同時に辞めると言う選択をした元教え子が、あるお願いをするためにスクールに訪れたのです!

 

「 もう一度、選手クラスに復帰させて下さい!! 」

 

 

 

 

❏ やらされてる状況と、比べられる苦しみ…

その子はキッズクラスからスクールに通っていて、先に年の離れた兄弟が選手クラスでプレーしていました。

 

両親は一般上級クラスの生徒さんで、かなり熱心に自主練などを行う取り組みをしたことも有って、上の子は県内トップで全日本ジュニアでも勝ち上がるような選手になっていました。

 

しかし、同じように取り組ませようとした下の子は、上の子ほどのモチベーションを維持することが出来ず、やらされてる感じが日々の練習からもにじみ出ていました…

 

そして…

中々結果が出ないことと、周りから上の子と比較されるような事を言われ続けたことがその子のメンタルを削っていき…

 

中2の夏…

県中学生大会で負けたことを切っ掛けにスクールに来なくなり…

ついにはテニスを『 辞める 』という報告をし、選手クラスを去って行ったのでした…

 

 

❏ 勇気と決意を感じて…

 

「 もう一度、選手クラスに復帰させて下さい!! 」

 

厳しいことを言いますが…

正直それは…

普通は無理な話しです…

 

やはり一度離れてしまった時間はすぐに取り戻すことは難しく…

やり続けていた子との実力もモチベーションも違うと思われる子を、いきなり選手として受け入れると言うのはあり得ない話しなのです…

 

しかし…

これを言うためにわざわざスクールを訪れ、思いを打ち明けると言う決断をしたこと…

 

恐らく… 

一度『 辞める 』と宣言した場所に再び訪れ…

『もう一度やらせてください 』とお願いするのは、かなりの勇気と決意が必要だったことでしょう…

 

その思いも考慮して、僕はその子の話しを詳しく聞くことにしました…

 

 

❏ 自分が決めた選択と初めて湧き出た思い…

話しを聞くと…

中学を卒業し、てっきりテニス以外の道を歩んでいると思っていたその子は…

高校に入ってからの部活選びで、改めて硬式テニス部に入ると言う選択をしたのだと言います…

そして1年間一生懸命練習し、その学校のNO.1としてインターハイ予選に出場したことで、もっと上手くなりたい、もっと強くなりたいと言う思いが、心の底から湧いて来たのだと言います…

 

そして何より僕の心を揺さぶったのが…

 

「 今なら、世界中の誰よりも僕が1番やる気があります! 」

 

と言う言葉でした!

 

 

❏ 僕の決断!

今までは親に無理やりやらされていると思いながら練習し、上の子との比較に苦しんできたその子が…

多分、人生で初めて自分からテニスのための決断をしている…

 

そんな子の思いに…

答えてあげてこそのコーチでしょうが!!

 

そんな思いが、僕に『 OK 』と言う決断をさせたのでした!

 

 

❏ 最後に…

僕はジュニア時代の結果や取り組みは、あくまで上達の上での通過点だと思っています。

 

その理由は…

僕の中で本当に実力が伸びる年齢が、身体がしっかりでき上がり、激しい練習やトレーニングにも耐えられるようになる18歳以降だと思っているからです!

 

しかし…

多くのジュニア選手は、高校までに結果が出せなかったことに絶望し辞めてしまったり、せっかく良い結果を出していた選手でも、大学で自由な時間が増えたことで練習しなくなり、最後には勝てなくなってました…

なんてことも少なく無いのです!

 

 

今回、再入校した教え子はすでに高校2年生…

後1年で急激に伸びて結果を出す! 

なんて確率は極めて低いかもしれません…

 

しかし、この子の思いとやる気が失われない限り、高校卒業後に大きな飛躍を見せる可能性だって十分にあると思うのです!

 

 

その子の思いが続く限り…

それに答え、上達出来るように試行錯誤して行くのがコーチの役目じゃないだろうか!

…と改めて思いを巡らせるカタルでした。

 

 

~おしまい~

 

 

 

ノバク・ジョコビッチ選手、生涯ゴールデンスラム達成!!

 

カタルです。

 

NO.1シードの ノバク・ジョコビッチ選手が、オリンピック初優勝を飾り、歴代5人目の生涯ゴールデンスラム達成者となりました!!

 

今更と言う気もしますが一応…

ノバク・ジョコビッチ 選手のデータ(2024/8/5)

 

・自己最高世界ランキング 1位

・現世界ランク 2位(2024/8/5)

 

・ATPツアー・マスターズ1000 40回優勝( 歴代1位 ) 

・グランドスラム 全豪10回、全仏3回、全英7回、全米4回 計24回 優勝( 歴代1位 )

・世界ランキング1位通算在位 428週( 歴代1位 )

・2024年 パリ オリンピック 金メダリスト 

生涯ゴールデンスラム達成!

 

・2003年にプロ転向( 当時16歳 )

・生年月日 1987年5月22日 37歳

・身長 188cm

・体重 77kg

・右利き

・出身 セルビア ユーゴスラビア・ベオグラード

改めて見ても凄い選手ですね~

 

そして新たに刻まれた赤文字

 

これを37歳と言う年齢で達成するってのが…

「 ホント凄い! 」の一言です!

 

 

❏ オリンピック史上最高の決勝戦では?

オリンピック決勝の相手は カルロス・アルカラス 選手…

約3週間前に行われたウィンブルドン決勝と同一カードです!

 

1st、2st共に両者一歩も譲らないハイレベルなキープ合戦となり、一度もブレイクを許さずにタイブレークへともつれ込みます…

1stのタイブレークを 7-3 と制した ジョコビッチ 選手が、2stのタイブレークで見せたのは、勝ちたいと言う思いからくる気迫と集中力!

マッチポイントを回り込みフォアで打ち抜き 7-2 で勝利を収め、泣き崩れた姿が印象的でした…

 

 

❏ 2021年の苦しみ…

…あれは2021年の東京オリンピック…

 

その年の全豪、全仏、ウィンブルドンとグランドスラム3大会を優勝し、完全無双状態に有ったジョコビッチ 選手にとって、オリンピックでの金メダルはすぐ目の前に有ったと言っても過言では無いと思います!

しかもこのまま行けば、男子選手初の年間グランドスラム達成どころか、年間ゴールドスラムすら達成可能と言う状態で…

僕は、ここまで来たら達成して欲しいと思い、応援していました!

 

しかし結果は…

準決勝で アレキサンダー・ズベレフ 選手に敗れ、3位決定戦でも パブロ・カレーニョ・ブスタ 選手に敗れ、まさかのメダル無しと言う結果に終わり…

その後の全米でも ダニール・メドベージェフ 選手に決勝で敗れ、年間ゴールドスラムも年間グランドスラムも達成できませんでした…

 

あの時の ジョコビッチ 選手のプレーは、大きなプレッシャーで本来のテニスが出来ずにもがいているように見えました…

 

その当時…

 

〈 ジョコビッチ 選手ほどの選手でも、こんなにプレッシャーで崩れてしまうことが有るんだな… 〉

 

とショックを感じたものです…

 

 

❏ ついに手にした念願のメダル…

あれから3年後となったパリオリンピックでの決勝戦…

ジョコビッチ 選手のプレーには、そんな過去の思いが乗っているようにも僕には見えました!

 

そして、金メダルが決まった瞬間の涙…

 

グランドスラム優勝とはまた違う思いがそこにはあったのだと僕は思います…

 

 

改めて…

 

ジョコビッチ 選手!優勝おめでとうございます!!

 

 

きっと…

8月末から行われる全米オープンで…

新旧チャンピオン達の死闘が繰り広げられるだろうと、期待に心躍らせるカタルでした。

 

 

~おしまい~

 

 

 

新たなステージへ! 元教え子のさらなる挑戦!!

 

カタルです。

 

「 コーチお久しぶりです! 」

 

先日、今現在大学の1部リーグで頑張っている元教え子がスクールに訪ねてきて、嬉しい報告をしてくれました!

 

「 来年、日本リーグに参加してる○○に就職することが決まりました! 」

 

その企業は、日本リーグ上位に位置するハイレベルなチームです!

 

テニス日本リーグオフィシャルサイト

tennis-jl.jp

 

大学時代ケガをしたりと、思うようにプレーが出来ない時期もあった教え子…

今後、どのような道に進むのかと気にかけていましたが、更にハイレベルな世界に挑戦すると言う選択に嬉しさがこみ上げます!

 

 

❏ テニスコーチとしての願い…

僕はやはりテニスコーチですので、教え子達には末永くテニスに携わっていて欲しいですし、最後までプレーすることを好きであって欲しいと思っています!

 

しかし、みんながみんなそういう選択をするわけでは無く…

中には高校部活でやる気を失い、大学ではテニスをしないと言う選択をしたり…

大学体育会で頑張っていた子も、卒業後は普通に就職してテニスは辞めると言う選択をしたりします…

 

年齢が上がり、現実を見た考え方に思考が切り替わって行くのが理由の一つだとは思うのですが、そういう選択しか残らないような教え方になってしまっていたのかもと反省したりもしています…

 

そんな卒業生の中には、就職後にスクールにこまめに訪れ、ジュニア達の相手をしてくれている子もいたりするのですが、出来る事ならもっと自分のテニスを頑張って欲しかったと僕としては思ってしまうのです…

 

 

❏ インカレ頑張れ!!

今回、報告に来てくれた教え子は、8月8日から始まる《 全日本学生テニス選手権大会  》( 通称インカレ )の本戦出場が決まっています!

 

全日本学生テニス連盟公式サイト

allnippontennisgakuren.r-cms.jp

 

今大会には、本戦に2人、予選に1人と3人の元教え子が出場していて、各コートのライブ配信もされるので、久々にプレーを観れそうで楽しみにしています!

 

特に報告に来た教え子にとっては最後の年…

自分の今持てる力を出しきって頑張って欲しいです!

 

スクール卒業後も頑張っている教え子達の久々の応援機会に、心躍るカタルでした。

 

 

~おしまい~

 

 

 

 

ATP250 アトランタオープン優勝でツアー3勝目! 日本人歴代2位の 西岡 良仁(にしおか よしひと)選手に注目!!

 

カタルです。

 

現在盛り上がりを見せているオリンピック!

 

テニスはと言うと…

錦織 選手、ダニエル 選手、大阪 選手、内島 選手とシングルス出場選手が全員1回戦敗退してしまうと言う苦しい結果に…

ダブルスでも 錦織 / ダニエル ペアが、ファイナル10ポイントタイブレークの 9-4 から1ポイントも取れずに逆転負けすると言うまさかの展開…

残るは、女子ダブルスの 青山/柴原 ペアと、ミックスダブルスの 錦織/柴原 ペアだけと言う状態で、なんだか悲しい気持ちになっていた最中…

 

ATP250 アトランタオープンで決勝に勝ち上がっていた 西岡 良仁(にしおか よしひと)選手が逆転優勝したと言うニュースが飛び込んできました!

 

西岡 良仁(にしおか よしひと)選手のデータ

 

・現世界ランク 50位(2024/7/30)

・最高世界ランク 24位(日本人歴代2位)

 

・「 ヨネックス 」と2014年1月に所属契約、 「ミキハウス」と2017年1月に所属契約

・2014年1月にプロ転向

・出身 三重県津市

・生年月日 1995年9月27日(28歳)

・身長 170㎝

・体重64㎏

・左利き

・出身校 青森山田高校

・ジュニア時代の所属スクール ニックインドアテニスカレッジ(実家) 中3でアメリカのIMGアカデミーに留学

 

 

オリンピックに出場できなかった悔しさがここで!!

 

今年の西岡 選手は、かなり苦しんでいた印象だったので、この復調はホントに嬉しいニュースです!

 

トーナメントの途中で世界ランク29位の F・ティアフォ選手を破ったり、決勝では世界ランク33位の J・トンプソン選手にも勝ち切っての優勝ですので、大きな価値がありますね!

 

明日から始まるワシントンオープンも頑張って欲しです (*^^*)g

 

 

❏ なぜ?報道もサポートも少ない?

…しかし、今回の優勝もそうですが…

日本人歴代2位の戦績や最高ランキングを樹立している 西岡 選手のことを、全く報道されないのはなんでなんでしょうか?

今回は、オリンピックの裏と言う事も有るので100歩譲ったとしても、2022年の韓国オープン優勝もほとんど報道されませんでした…

 

色々と理由はあるとは思いますが…

テニス協会ももう少し歴代2位を表舞台に押し出しても良いのでは?と思ってしまいます…

 

 

❏ 強い意志が今に繋がっている!

西岡 選手はある意味 錦織 選手のようなエリート街道を歩んで来た選手ではありません!

 

U12の全国選抜、全国小学生、全日本ジュニアの3つを優勝するなど、元々全国トップレベルの選手でしたが…

IMG留学のための盛田ファンドセレクションを2回落ちていて…

執念で3回目に合格したことで IMG留学を果たしますが、それが中3の頃…

その後、全米オープンジュニアでベスト4に入るなどの戦績を収めているにもかかわらず、あまり大きく注目される事もありませんでした…

 

そんな中で他の選手と少し違ったのが、ジュニア時代からフューチャーズなどの世界大会に果敢に挑戦し続けていたと言うことです!

その結果、プロ転向する前の2012年にフューチャーズを初優勝し、2013年には世界ランクを573位まで上げています!

ここからも、目標が世界で戦うプロになることだと言う強い意志を感じます!

 

昔、元メジャーリーガーのイチロー選手が…

「僕は甲子園に出たかったのではなく、プロになりたかったんですよ!」

と言っていたのを思い出します!

 

ある意味、雑草魂とも言える強い意志を持ちつつ、自力でここまで登ってきた印象が強い 西岡 選手…

僕らコーチが参考にし、ジュニア達に伝えて行かないといけないのは、むしろこの 西岡 選手の強い意志を持った行動なんじゃ無いかと思ったりするのです!

 

 

❏ 国内トップジュニアを世界へ!Yoshi‘s CUP tennis(ヨシズ カップ テニス)!

西岡 選手は、色々テニス界のことを考えて行動してくれてる選手の一人だと感じています。

 

YouTubeでの積極的な発信や、年末に有望な国内トップクラスのジュニア選手を集めて行われる 西岡 選手主催の Yoshi‘s CUP tennisu ( ヨシズ カップ テニス )は、優勝したジュニア選手に賞金300万円分の支援を行うと言う、トップジュニアに世界挑戦のチャンスを与えようと、次世代のトッププロ選手を生み出すことを考えた取り組みです!

そして今年は400万に支援金の額を上げると言う発言も!

 

更に優勝選手への副賞として、国際大会の「 Uchiyama CUP 」本戦と「SBCドリームテニス 」への出場権も与えられることから、テニス界を盛り上げようとする思いを感じます!

 

「SBCドリームテニス」について詳しく知りたい方は下からどうぞ⇩

tenniscoachkataru.com

 

しかし…

このテニス界のために行われている大会の協賛に、日本テニス協会の名前がないと言うのが何とも…

 

 

僕の教え子の中にも、この Yoshi‘s CUP tennisu ( ヨシズ カップ テニス )に出場出来るようになって欲しいと思ってる子がいます…

まだまだ戦績としてはそこには届かない選手ですが、可能性は大いにあると感じています…

 

そんな目標となる大会を主催してくれている 西岡 選手に感謝しつつ、更に教え子の実力を底上げする方法を模索するカタルでした。

 

 

~おしまい~

 

 

 

 

関東ジュニアを終えて… 改めて感じる今と昔との違い…

 

カタルです。

 

 

7月18日(木)から始まった関東ジュニアも7月25日(木)に全日程が終了し、教え子からは数人の選手が全日本ジュニア出場を決めました!

 

今回は残念ながら負けてしまった選手達も、その後の成長に繋がる課題や目標を再確認する切っ掛けに出来た大会だったと思います!

 

しかし…

今年も引率してつくづく思うのが…

今の時点では、コロナ禍前の関東ジュニアの環境や運営の方が良かった点が多いと感じてしまう事です!

 

 

❏ 開催場所が変わったことで生れたメリットと4つのデメリット…

コロナ禍前までの関東ジュニアは、千葉県の白子にあるアポロコーストテニスクラブ(オムニコート)でU12~U18まで同時進行で行われていました。

 

コート面数が約340面有る事もあって、大会開催に合わせて各県のクラブチームが合宿を張り、大会に出場していない選手同士の練習試合や、出場選手達の応援などで関東の雰囲気を味わいながら、次世代の選手の意識を高める役割も果たしていました!

それと同時に、出場選手が前日などからしっかり練習を行えたり、ウォーミングアップをしっかり行ってから試合に臨めたり、試合後に練習することも出来るため、次の相手の対策や、プレーの確認なども行えたりと、試合会場でもしっかり調整が出来る環境がありました。

そして何より、緊張感のある関東ジュニアの雰囲気の中で個人練習が出来ることで、大会期間中に一気に上達する子もいたりして、選手としても成長出来る場となっていると感じていました!

 

そんな関東ジュニアの今現在は…

U12、U14は清水善造メモリアルテニスコート(群馬:ハードコート)で行われ、U16、U18は有明テニスの森公園(東京:ハードコート)で行われるようになりました。

恐らくこの変更は 伊達 公子( だて きみこ )選手の助言なども影響したのではないかと思います。

 

これによって良くなったと感じるのは…

やはりハードコートで試合が出来るようになった事だと思います!

そもそも全日本ジュニアがハードコートで行われるのに、関東の代表選手をオムニコートで決めると言う事に違和感をずっと感じていたので、ここに関しては大きな改善だと感じます!

そして去年から、全日本ジュニアの開催場所が全年代有明に変わったことで、U18、U16の選手にとってはコート環境になれた状況で大会に臨めるようになりました。

 

 

逆に、前の方が良かったと思う点が4つ!

1つ目が、年代で会場が分かれたことで帯同するコーチの負担が増えた事!

清水善造と有明と言う移動に2時間前後かかる距離での同時開催のため、最低2人のコーチが必要となり、一般スクールなどを行ってるクラブへの負担が増えました…

 

2つ目が、練習コートが無くなった事!

白子では340面有ったコートが、有明23面、清水善造21面の計44面に減ったため、2会場とも前日練習は1人30分、朝の練習は1人15分と時間制限が付き、試合後のコート開放も無いたため、試合会場での練習が出来なくなりました…

 

3つ目が、合宿できる環境が無くなった事!

白子での開催時は、宿泊施設もコートも充実し、下の子にU18の試合を見せると言う先を見据えた観戦なども促せたため、合宿を張る価値が有りましたが、今では年代で会場が分かれ、合宿を張るような施設もコートも無いため、どのクラブも合宿を張ることは無くなりました…

 

4つ目が、とにかく暑いと言う事!

前までの会場だった白子は、海沿いと言う事も有って風が強い日が多かったのですが、熱さと言う面に関しては大分ましだったと思います。

それに比べ、群馬の高崎にある清水善造は気温が高く、会場の周りに木陰も無いため、選手だけではなく観戦している親御さんやコーチにも中々キツイ環境です…

有明には、休憩場所や木陰が有り、気温も清水善造よりはましなのですが、こちらも湿度が高く、中々キツイ環境に感じます…

 

これらに伴って、今大会は2会場共に熱中症でリタイヤする選手が続出してしまい、僕の教え子もその中の1人になってしまいました…

 

にしても、このリタイヤ選手の量は問題です…

来年以降はもう少し対策を考えての運営をお願いしたいものです… ( 日程とオーダーの見直しとヒートルールのしっかりとした適用などはやって欲しい… )

 

大会運営について、前に書いた記事に少し書いているので読みたい方は下からどうぞ⇩

tenniscoachkataru.com

 

 

 

❏ 昔とはレベルが違う暑さ…

少し話しが変わりますが…

何週間か前の『 ワイドのショー 』( 日曜昼のフジテレビ )で…

「 もう暑さのレベルが変わって来てるんだから、夏の甲子園の時期を変えるべきなんじゃないか? 」

と言う話題で討論をしていました!

 

これは、野球に限らずですよね…

 

これは数年前に生徒から聞いた話しなのですが…

初代仮面ライダー(1971年~1973年放送)の敵怪人が、全国の気温を36度にすると言う技を使い、国民が熱中症でバタバタと倒れて行くと言うシーンがあったと言うのです…

きっと初代仮面ライダーが放送されていたころは36度まで気温が上がること自体がほとんどなかったってことなんだと思うんです!

 

夏の季語に「 夕涼み 」と言う言葉が有りますが、よく考えたら最近は、「 夕涼み 」なんて出来ないぐらい夕方も暑いことの方が多いですよね…

 

…もお、昔の夏とは根本的に気温のレベルが違うのです!

 

しかし、夏休みと言う全国的な子供達の休みがある以上、このシーズンには多くの競技が大会を行っているのが現実だと思います!

 

かく言うテニスも、8月後半に全日本ジュニアが有りますし、インターハイや全中なんかも行われます!

 

そんな全国大会以外でも、この時期が一番大会数が多く…

中には「 夏休み中ほとんど試合です! 」なんて教え子もいたりします!

 

つまり、年々熱くなり危険度を増している夏と言う季節ですが、競技としてはここを避けては通れない現実が有るのです!

 

 

❏ まとめ

昔と変わって行く関東ジュニアの状況は、長年引率をしている僕としては、なんだか不完全燃焼に感じてしまいますが、今後はこれが当たり前になって行くのでしょう…

 

そして年々きつくなる暑さ…

選手を教えているコーチとしては、この異常な暑さの中の大会を減らして欲しいと思ったりするのですが、現実的には不可能だとも思っています…

 

今現在の対策としては、暑さに慣れるために午前中から特別レッスンを行うなどの取り組みもしています!

その成果もあってか?この時期の教え子達の戦績が結構良かったりもするんですよね(笑)

 

そんな過酷な夏の日差しにも挑みつつ、更なる目標に突き進んで行こうと考えるカタルでした。

 

 

〜おしまい〜

 

 

 

 

 

役に立つメンタルトレーニング!【 怒りのコントロール編 】

 

カタルです。

 

競技スポーツを行っている選手達には、プレー中、様々なストレスが降りかかっています。

そんな、ストレス下に置かれた選手達に発生するのが、『 怒り 』『 恐怖 』などのメンタル問題です!

 

今回は、そんなメンタル問題の中の一つ、『 怒り 』をコントロールするための方法を、僕が教えているジュニア選手達に行っている〈 メンタルトレーニング 〉の中から紹介して行きたいと思います。

 

 

 

 

 

※ここからの内容は、参加式の〈 メンタルトレーニング 〉になりますので、悩んでいる方は、読むだけではなく同時に行ってみて下さい。

 

〈 メンタルトレーニング 〉を行う前に、こちらの記事をどうぞ⇩

tenniscoachkataru.com

 

 

イライラの原因を理解し、『 怒り 』をコントロールする!

 

❏ 『 怒り 』とは何か?を考える!

・『 怒り 』の感情とは?

『 怒り 』の感情

悔しい、不満、敵意、嫌悪感、不信感、拒絶感、憎しみ、恨み、焦り、自己嫌悪、恥ずかしさ、情けなさ、後悔、罪悪感、罪の意識 など…

『 怒り 』とは、単純な一つの感情ではなく、様々な状況下でその姿を変えて行くものです。

そしてそれは、他人や起こった出来事と言った外的な物だけではなく、自分に対しても向けられます。

 

・『 怒り 』は《 過去 》から生まれる!

『 怒り 』を感じると言う状態は、《 過去 》に起こった出来事に対して生じた様々な感情から生まれます。

つまり『 怒り 』とは、ネガティブな《 過去 》の出来事を思い出すことで生れる、後天的な感情なのです!

 

・『 怒り 』を抑えると、やる気が低下する…

『 怒り 』を感じた状態自体は無くしたいものですが、『 怒り 』や悲しみと言うネガティブな感情を感じないように遮断してしまうと、喜びやワクワクと言ったポジティブな感情も感じなくなってしまうと言われています。

そして『 怒り 』は、やる気のエネルギー源にもなっています。

抑え込むのではなく、どのように昇華させるのか?と言う視点が必要なのです!

 

・『 怒り 』は成長の糧になる!

『 怒り 』は、自分が成長する上で必要な感情でもあります。

この『 怒り 』を成長の糧にするために必要なのが「 『 怒り 』に気づく 」「 原因を理解する 」「 対処できるやり方を実践する 」の3つのステップです。

この3つを意識することで、今後同じことが有っても『 怒り 』に蝕まれること無くこれまでとは違った感覚で怒りを認識し、成長や学びに繋げることが出来るようになって行きます。

 

 

❏ 『 怒り 』の原因を理解する!

それではまず、自分が感じた事のある『 怒り 』を書き出し、それがどんな感情から来ているかも書きましょう。

自分が感じた『 怒り 』を書き出し、思い当たる感情も書きましょう。

例  (例と一緒の場合は〇で囲いましょましょう)

何回もイモリやがって!(相手のジャッジに対する不信感)

なんでこんなショットをミスるんだ!(自分の技術への不満)

イレギュラーばかりする!(コート環境に対しての不満)

 

 

 

 

 

 

 

 

『 怒り 』は、大きく分けて3つの原因で生じます。

この3つの原因を理解することで、冷静な対応と再発防止が出来るようになって行きます。

それではこの3つの原因について詳しく考えて行きましょう!

 

⓵前提が崩れる 

前提とは、期待していたことや予想していたことと、自分にとっての常識や当たり前と思っていたこと、又は思い込みのことを意味しています。

自分が思っていたこととは別の事が起きた、「 期待外れ 」「 予想外 」つまり前提が崩れた時に怒りを感じるのです。

自分が『 怒り 』の原因になっていると思う「 期待や予想、常識や思い込み 」だと思えるものを書き出しましょう。

例  (例と一緒の場合は〇で囲いましょましょう)

今日の相手は弱いから楽勝だ!→ 思ったより強い…(予想外、思い込み)

今日は調子が良いからエースを量産できるだろう。→ 全くエースが取れない…(期待外れ)

今日の相手はミスが多いから粘れば勝てる。→ 相手のミスが少ない…(予想外、思い込み)

 

 

 

 

 

 

 

過剰な期待や思い込みは『 怒り 』を生みます。

物事はイレギュラーの連続で、何が起こるか分からないと常に考えることで冷静かつ柔軟な対応が出来るようになるのです。

 

②価値観の違い 

価値観とは、自分が様々な状況や場面によって大切に感じている物で、それこそが自分自身とも言えます。

価値観は人それぞれ違います。それは対戦相手との関係だけでは無く、ダブルスパートナー、チームメイト、親子など人間関係に影響を及ぼす『 怒り 』に発展します。

自分が『 怒り 』の原因になっていると感じる『 価値観の違い 』を書き出しましょう。

例  (例と一緒の場合は〇で囲いましょましょう)

ジャッジはクリーンにするものだ。→ イモい…(対戦相手)

勝つために最善を尽くそう。→ 楽しくプレーしよう。(ダブルスパートナー)

一緒に自主練しよう。→ 休みたいから無理…(チームメイト)

 

 

 

 

 

 

 

「 あなたが大切にしている価値観 」と「 その人が大切にしている価値観 」は違って当然です。

そう言うことが理由だと理解することで過剰な反応をすることも無く、円滑なコミュニケーションを進めることが出来ます。

上に書いた『 価値観の違い 』を『 相手の価値観 』として理由を考えてみましょう。

例  (例と一緒の場合は〇で囲いましょましょう)

イモい…(対戦相手)→ 強くなるより目の前の結果にこだわる人?

楽しくプレーしよう。(ダブルスパートナー)→ その考え方でリラックスしようとしてる?

休みたいから無理…(チームメイト)→ 疲労回復することにこだわりがある?

 

 

 

 

 

 

 

ただ…

チームやパートナーとしては出来るだけ「 同じ価値観 」を共有したいものです。

様々な価値観を知った上で「 自分の価値観 」を変えて行く事も、円滑なコミュニケーションを進めるうえで必要だと考えて下さい。

チームとして、パートナーとして共有したい『 価値観 』とその理由を書いてみましょう。

例  (例と一緒の場合は〇で囲いましょましょう)

練習中は全力でプレーする!(日々全力でプレーすることを当たり前にしたい)

 

 

 

 

 

 

 

 

③不健康な状態

寝不足や栄養不足などによる不健康な状態は感情に大きく影響します。

健康な時には気にならないことにも敏感に反応し『 怒り 』を感じてしまいます。

健康状態での変化を理解しつつ、しっかり体調管理することが、『 怒り 』をコントロールする上で大切なのです。

 

 

❏ 『 怒り 』をコントロールする方法を知る!

《 『 怒り 』の特徴を理解し利用したコントロール法 》

ⅰ 『 怒り 』を感じている時の身体的特徴を利用する

① 呼吸のコントロール

『 怒り 』を感じている時の呼吸は、荒くなったり、止めていたりします。

『 怒り 』を感じていることに気が付いたら、深く静かな呼吸を意識して『 怒り 』をコントロールして行きます。

 

② 目線のコントロール

脳と目線にはつながりがあり、感情を脳で処理しているとき目線は下を向いています。

『 怒り 』を感じていることに気が付いたら、すぐに目線を上に向け、感情を司る脳へのアクセスを遮断して『 怒り 』をコントロールします。

これは、不安やパニックといった状態の時にも効果的です。

 

③ 姿勢や表情のコントロール

感情は、体が先に知覚して、その後に心で感じるのだと言う考え方が有ります。

『 怒り 』の場合、眉にしわがより、歯を食いしばり、肩を強張らせるなどの反応が現れます。

このように、表情や姿勢の状態は感情に大きく影響します。

つまり、それを逆手に取って表情や姿勢を変えることで『 怒り 』の感情を変えることが出来るのです。

 

ⅱ 『 怒り 』を感じている時の脳内の特徴を利用する

① 6秒間を上手く過ごす

脳内の『 怒り 』の感情そのものは6秒間で消えると言われています。

イライラの継続は「 原因を思い出す 」→「 怒る 」を繰り返しているのです。

『 怒り 』を感じた時、6秒後に消えることを意識し、その後に思い出さない行動が取れれば、『 怒り 』をコントロールすることが出来るのです。

 

『 怒り 』から感情を切り離す

『 怒り 』を感じた原因から感情を切り離すための行動をとります。

方法は「 場所を移動する 」「 原因から距離を取る 」「 見る位置を変える 」などです。

一旦『 怒り 』の原因に対する視点を変え、感情を切り離すことでイライラの継続を抑えコントロールします。

 

③ ツールを使って『 怒り 』の感情を切り離す

『 怒り 』を感じた時、自分が身に着けている物(ツール)など、愛着のある物に目線を送ることでそれに対しての感情を思い出し、『 怒り 』の感情を緩和させてイライラの継続を抑えコントロールします。

 

④ イメージを使って『 怒り 』の感情を切り離す

『 怒り 』を感じた時、イメージの中で視点を変え「 自分の視点の位置 」から「 第三者の視点の位置 」に離すことで、客観的な物の見方が出来るようになり、『 怒り 』の感情が薄らいだり、全く気にならない状態にすることが出来ます。

このようにイメージの工夫次第で、『 怒り 』の感情のコントロールが出来るようになるのです。

 

 

《 感覚を変えることで『 怒り 』をコントロールする 》

ⅰ 『 怒り 』を感じている時の感覚を利用する

① 視覚情報を変える

まず『 怒り 』を感じた時の映像はどんなものかを考え想像します。

その映像を小さくしたり、場所を移したり、白黒にしたり、距離を遠くするなど『 怒り 』の感情が薄れるまで編集したり加工したりを繰り返します。

 

② 聴覚情報を変える

まず『 怒り 』を感じた時に聞こえてくる音や声を特定します。

その音を早くしたり遅くしたり、聞こえる場所を変えたり、逆再生したり、音声を変えるなど、映像同様『 怒り 』の感情が薄れるまで編集したり加工したりを繰り返します。

 

③ 体感情報を変える

まず『 怒り 』を感じた時、体のどこで感じているのか、それがどんな形と素材なのかを特定し想像します。

例えば「 ゴツゴツした岩 」「 鉄球 」「 熱湯の入った鍋 」などを想像し、固いものは柔らかく、熱いものは冷めた状態へ… など、その特徴を変化させることで『 怒り 』を薄れさせます。

 

この3種類のイメージトレーニングを行ってみて、自分に合うものを見つけれると良いと思います!

 

ⅱ 考え方を変えることで『 怒り 』を成長の切っ掛けにする

『 怒り 』に対して、「 今のままでは通用しない、だから〇〇しよう! 」「 このままでは理想に近づけない、だから〇〇しよう! 」「 他の視点を必要としている、だから〇〇しよう! 」などの考え方が出来るようになれば、『 怒り 』を成長の切っ掛けにすることが出来るのです!

 

 

《 チームやパートナーとのコミュニケーションを円滑にする考え方とスキルを知る 》

人とのコミュニケーションで『 怒り 』を生むのは、『 思い込み 』や『 価値観 』のズレと、人それぞれの表現の仕方の違いに有ります。

 

ⅰ 「 確認のコミュニケーション 」

信頼関係とは様々なコミュニケーションを重ねた結果として生まれます。

お互いの関係を良好なものにするために、お互いの『 前提 』と『 価値観 』を確認しておくことが大切です。

これは『 怒り 』の予防にもなるのでこまめに行うと良いでしょう。

自分の『 前提 』と『 価値観 』を考えて書いてみましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

チームメイトやパートナーに聞いてみたい『 前提 』と『 価値観 』が有ったらこの機会に書いて聞いてみましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

ⅱ お互いを尊重しあえるコミュニケーションスキル

自分の意見を我慢したり、相手を責める表現を使ったりすること無く、自分も相手も理解し尊重した上で自分の意見を適切な言い方で伝えるコミュニケーションスキルを身に付けてみましょう。

 

① 自分の気持ちを考える

自分の正直な気持ちはどう言うものなのかをしっかりと特定する。

 

② 相手の気持ちを考える

自分の気持ちを一方的に伝えるのではなく、それを言われた相手がどのように感じるのかを想像します。

 

③ 伝える言葉を考える

『 怒り 』を感じているときの直接的な表現は、「 あなたは間違っている! 」「 あなたはひどい! 」「 あなたは分かってない! 」と言う事を伝えたがっています。

ここを「 あなたは… 」ではなく「 私 」「 自分 」などを主語にして言葉を作りましょう。

自分の伝えたいことを『 私 』『 自分 』などを主語にして書いてみましょう。

表現 例  

私は○○だと思いますが、あなたはどう思いますか?

私は○○だと思い行動したのですが、違いましたか?

私は○○したいと思っています。手伝っていただけませんか?

 

 

 

 

 

 

 

慣れてくると自分の『 怒り 』を飲み込むことなく、かつ散らかすことなくコントロールすることが出来ます。

一方的ではなく、建設的に意図が伝わるような表現が大切なのです。

 

ⅲ 感謝に目を向ける

感謝すると言う考え方は、その人の見るもの、聞くもの、感じるものを全く違ったものにし、生活が実は豊かさに溢れていることを気が付かせてくれます。

日々の簡単な出来事を当たり前にするのではなく、感謝の出来事にして行く事で、物事や人に対して温和に対応できるようになるのです。

日々の出来事を感謝する表現で書いてみましょう。

例  

家族が朝起きた「 おはよう 」とあいさつしてくれた。

今日も一緒に練習してくれた。

今日も送り迎えしてくれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

❏ まとめ

今回紹介した【 怒りのコントロール 】は、色々な状況下に生まれる『 怒り 』の感情を、上手く利用したり昇華するためのテクニックです!

一見どうやっても制御できなくなってしまいそうな「キレ」やすい人なども、本気で改善しようとこのトレーニングを行えば、徐々にコントロールの仕方を身に着けることが出来てくると思います!

ただ、1度で簡単に身に付くものでは無いので、何度も反復練習しながら地道に取り組んで行けると良いと思います!

 

この『 怒り 』と言うのはかなり厄介なメンタル問題で、教え子の中にもこれが必要な子がたびたび現れます…

しかし、これを克服した後の選手達は、かなりの成長を見せることが多いのです!

 

今後も、地道に【 怒りのコントロール 】を行って行こうと気合を入れるカタルでした。

 

 

~おしまい~